2022/06/24

2022年春トレーニング(ハンガリー Alfoldi Cup、チェコ)

 2022年は夏のハンガリーでの世界選手権に向けて、春の連休から5月はハンガリーとチェコの競技会でトレーニングを行いました。

目標設定

  1. 競技会で使用するJS3でのフライト感覚のインプット
  2. JS3の地上オペレーションの再確認、体に染みこませる
  3. その他


結果

1.競技会で使用するJS3でのフライト感覚のインプット

2019年以来、3年ぶりのフライトになりました。2019年からJS3に乗り始めて、2019年は最後の2日間でようやくJS3の乗り方が分かってきた印象がありました。あの感覚を3年ぶりに再現できるのか、幻だったのか、3年飛べていないと正直自身が無かったのですが、ハンガリーでの最初の2日間のフライトで、他のパイロットと同じようにスピードコンディションで飛べる(クライム、クルーズ)ことがわかり、安心しました。スピードコンディションはスタートを通常通りに出来ればそれなりに飛べると思います。


2.JS3の地上オペレーションの再確認(体に染みこませる)

連休渡航前にチェックリストとマニュアルを再確認して、手順をシミュレートしたうえで地上オペレーションを行いました。春のトレーニングはクルー無しで一人で渡航でしたので、一人で漏れ抜けなくできるようにしています。帰国後にチェックリストとマニュアルをさらにブラッシュアップして、夏の本戦でクルーが使えるようにしました。


3.その他

・スピードコンディションで同じように飛べることは再確認できましたが、コンディション急変時のブレーキのかけ方(ギアチェンジ)に対応できませんでした。突然オーバーキャストで上空が覆われてしまうようなコンディションの場合も、他のパイロットは判断の変更が早いのですが、「2000mもあれば飛び抜けて次のエリアで探せるだろう」と安易に飛んでしまった場合がありました。人の考え方として、楽観バイアスは働きがちで、悲観的に考えがちな私でも、楽観バイアスが働いて失敗したケースがあります(2016年チェコday2、)

・過度の緊張から変な汗をかくのが減ってきた気がします。おかげであわててしまうことは減った気がします。(逆に上記のように以前より楽観的に捉えるようになったのかも。。)男性更年期が終わって、ホルモンバランスが変わってきたのかしら。。

・ハンガリーでは途中から暑くなり、バグの増えたコンディションに変わったのですが、新しくなったバグワイパーの使い方が分からず、バグワイパーが動かないとクライムもクルーズも遅れてしまってどうしようもないところがあり、ハンガリーの最終日は他の機体に追いつけないことが発生しました。とはいえ、バグワイパーの問題を事前に明確に出来、対処できたのは良かったと捉えています

・連休のハンガリーの大会の後、2週間をオーストリアで滞在、時差リモートワークさせて頂きました。2014年の世界選手権、2018年の世界選手権の際も5月に二つの競技会で練習をしたのですが、当時は競技会の間の期間は一時帰国していました。もう若くないので移動は疲れることと、多様な働き方をさせて頂いている勤務先のおかげで、リモートワークで帰国せずに過ごすことが出来ました。機体、車両の細かい要修正点も機体オーナーさんと直すことが出来、夏に向けての準備を進めることが出来ました。

・5月末はZlbaslavice飛行場でのチェコ選手権で1週間練習させて頂きました。Zbraslaviceは初めての飛行場、初めてのエリアでしたが、チェコの空自体は慣れていたのと、現地のクラブの友人のサポートが得られることからこちらで練習させて頂くことにしました。競技会自体は2週間ですが、休暇日程が限られていますので、1週間だけの参加となりました。残念ながら天候に恵まれず、練習日1日、競技2日のフライトになりましたが、練習日は練習目的を明確にできた(湿った強風下で、利用できるハンドが狭く、盛衰サイクルが早いクラウドストリートを繰り返し練習する)ことで、ストリートの盛衰サイクルの兆候を理解し、トリッキーな変わりやすい空でのリスクマネジメントの練習が出来ました。競技中は毎日重心位置設定を少しづつ変えてみることとで、飛びやすい範囲を探しながらフライトしました。風が強く、トリッキーなコンディションで、チャレンジの難しい条件が続いたので、チャレンジしたい気持ちを抑えて、リスクマネジメントでガグルをフォロー、ガグルを乗り換えることが、うまく行ったと思います。

・コンディションが低下した際に、水を積極的に抜く状況への対応は出来ていなかったと思います。2021 Lezno Cup でも同じことがありました。現状維持バイアスにとらわれない、切り替えへの対応が必要と思いました。

2022/06/19

グライダー世界選手権参戦のご支援をお願いします!

広報班よりみなさまにお知らせがあります。

私たちTEAM MARUは7月23日よりハンガリーで行われる第37回グライダー世界選手権に向け、パイロットの丸山 毅と共に準備を進めています。

今回は、その参戦目標を具体的に発表させていただきました。
詳しくは日本グライダークラブのホームページに掲載された、以下の文章をご覧ください。



合わせて今大会で必要となる遠征費の一部をご支援いただきたく、寄付金のお願いをさせていただくことになりました。



今回の寄付金は、公益社団法人日本グライダークラブが主体となり、第37回グライダー世界選手権に日本代表選手として参戦する丸山毅選手及び、第12回グライダーアクロ世界選手権に日本代表選手として参戦する酒井隆選手に対する「世界選手権参加支援事業」として、それぞれ個別に行われるものです。

丸山毅選手への支援は以下のようになっています。

募集総額:3,000,000円
募集期間:2022年6 月11日から8 月31日まで
募集理由:世界大会への選手・チーム・クルーとしての積極的な参加・協力のため
資金使途:第37回グライダー世界選手権参加支援費用として
振込口座:みずほ銀行 新橋支店 (普) 1027085 (社)日本グライダークラブ
申込方法:下記フォームに所定の事項をご記入の上、お振り込みください

「2022年第37回グライダー世界選手権参加支援事業募集特定寄付金申込フォーム」

詳しくはまた追ってお知らせいたします。

どうかご支援・ご声援よろしくお願い申し上げます!

Team Maru 一同

2022/06/06

TEAM MARU 2022 Kickoff

 




2022年6月5日、37th World Gliding Championships参戦にむけ、TEAM MARU 2022 Kickoffミーティングを行いました。
今回はこちらのメンバーで参戦します。「2022メンバー

開会式:7月23日(土)
競技会:7月24日(日)〜8月5日(金)
閉会式:8月6日(土)
開催地:Szeged Airport (セゲド/ハンガリー)

準備期間や大会の様子はブログ、Facebook、Instagramでお知らせ致します。
応援よろしくお願い致します!