2016/05/31

プレヨーロッパ選手権 Day4 05/30

5月30日(月)

おはようございます。
晴れています。が、どことなくランウェイは静かな雰囲気。昨日の朝と似た天気だからでしょうか。
TEAM MARUはいつものルーティンをこなして出撃です。
タスクが出ました。今日は1:45のAAT(Area Assained Task)です。昨日よりもさらに短い時間設定になりました。ゴルフでいうならば、Par3のホールが日々続いている感じです。
METMAN(Weatherブリーフィング担当)は「better than yesterday」と言ってましたが、やや弱気のタスク設定です。昨日の試合経過が影響しているのかもしれません。
Maruはいつものとおり、自作の地図にタスクを書き込んでいます。


































今回の大会は女性パイロットも参加しています。
この大会にはグライダーの機種によるクラス別設定はありますが、男子の部、女子の部、シニアの部、ジュニアの部の設定はありません。参加者は男女年齢経験関係なく、同じ基準で順位付けされています。これは世界選手権も同じ。25歳までが参加出来るジュニア世界選手権、女性のみが参加出来る女子世界選手権はありますが、男性のみの世界選手権は無いのです。体力差よりもグライダーの性能やその操縦力、知識、判断力の方が重要だからかもしれません。実際、Daily Topに女性パイロットがランクインしています。
今回の選手一覧には男女別の記載がないので、何人の女子選手が参加しているか正確にはわかっていませんが、11人いるようです(全体の10%強)。みなさん、本当にかっこいい!淡々と準備をすませ、颯爽と乗り込んでいきます。全員の写真を撮らせていただくことは出来ませんでしたが、女性Pilotをご紹介させていただきます。
選手一覧はこちら
http://www.gliding.cz/souteze/2016/pmcr/tablo
「FB」 Anne Ducarouge 選手 女子世界選手権の女王。過去2回優勝。
Airlineパ
イロットでもあるそうです。Maruと同じOPENクラスに参加。


「EY」Lenka Kuthanová 選手
ArcusMでMaruと同じOPENクラスに参戦。後席はMaruの証明書取得に尽力いただいたLudek さん。

「JJ」 Bára Moravcová 選手
同じ年ぐらいの女性Crewが出発前のアシストをしていました。まだジュニア(25歳以下)です。

「SU」Pavlína Horáčková 選手
こちらも女性Crewと共に参戦。手際よく淡々と準備を進めていました。
「GX」 Hana Trešlová 選手
ブルーのメッシュが目立ってます。グライダーの白に青が映えますね。
彼女もジュニア(25歳以下)です。
「W8」 Jana Vepřeková 選手
Maruと機体の係留場所がお隣さん。毎日ご挨拶してます。
特定のCrewはいないようで、ほとんどを一人で手
際よく行っています。ベテランですね
「FX」Dana Nováková 選手
きりっとした視線とたたずまい。かっこいい!
「QZ」 Jana Treslova 選手
Maruと同じOPENクラスに参戦。小柄な女性ですが、強さを感じます。




本日は12時過ぎから発航が始まりました。OPENクラスは一番最後。先にあがるClubクラスの様子を観察中。「better than yesterday」な空と雲。今日は期待できそう。




全機無事に飛び立ちました。さて、今日はどんな展開になるか。空のコンディションは良くなっているように見えます。

今日も無事、帰ってきました。
「今日は条件が良くなったからもう少し飛んでたかったな~」とのコメント。そろそろロングタスクが飛びたくなってきているようです。他の選手もきっと同じですね。


まだまだ飛べそうな空の下で撤収作業。
すると「May I ask to interview?」との声が。カメラとマイクを持ったairZone.TVのスタッフさんから突然インタビューされました。その映像がこちら 2:27から登場です!
(この撮影スタッフさん、11月に佐賀のバルーン大会へ取材に行くそうです。)



(こちらの記事はfacebookに投稿した内容を掲載しております)

TEAM MARU 赤石


2016/05/30

プレヨーロッパ選手権 05/29

5月29日(日)

おはようございます。昨夜、サンダーストームがやってきました。雷ゴロゴロ、風雨強し。一時停電にもなりましたが今朝はいい天気になりました!
本日は日曜日。グライダー体重測定をお手伝いする子供スタッフ。お父さんの指導をうけながらお仕事です。

発航場所にセット。抜け漏れが無いようにチェックリストを使って機内の準備を行います。


昨日の結果。Daily5位!ですが、トップが圧倒的に平均速度が速く得点率は72.3%でした。タスクが2時間半以上、250km以上を満たしていなかったため、満点が1000点ではなかったのですがTOPのRoman Mracek選手(CZE)、さすがです。Totalは11位/23機です。
Daily
http://www.soaringspot.com/…/kom…/task-5-on-2016-05-28/daily
Total
http://www.soaringspot.com/…/kom…/task-5-on-2016-05-28/total
本日のタスクが出ました。3日続けて2時間のAAT(Area Assained Task)となりました。今日は南と北のエリアを使うタスク。3クラスとも使用するエリアが同じ、ということは気象条件はあまり良くならないということかもしれません。いい天気に見えますが...

開始時刻が遅れ出しました。雲底が低くリフトが弱いため、もう少し雲底が高くなるのを待っているようです。雲底が低い=サーマル(上昇気流)のてっぺんが低い ことから、ある程度の高さにならないとグライダーが遠くに出て行くことが出来ないのです。

14:30にClubクラスから発航を開始しましたが、今日のタスクエリアの南側と北側は雲に覆われており、雲底もあまり高くありません。OPENクラスはClubクラス、15mクラスの後に発航されるのであと1時間ぐらい待つことになります。その間に好転するでしょうか。
南方面のエリア

北方面のエリア
1機、2機、3機、、、10機ほど飛び立ったClubクラスのグライダーが帰ってきてしまいました。今朝お友達になったIYDのPavel Jiranekさん(CZE 23歳)も降りてきてしまいました。Maruのところにやってきて上空の様子を話してくれています。風が強いためサーマルが小さくなりすぎて上がれないようです。


そんな状況のため、全機発航したもののClubクラスの試合はキャンセルに。そして15m、OPENとも発航前にキャンセルとなりました。ラインナップされているグライダーの横を着陸するグライダーが次々とやってくる珍しい光景が繰り広げられました。
明日は飛べますように。

【おまけ】
滑空場には鳥が多くいます。羽ばたきながら1箇所に留まり、地上の獲物を狙っています。今日はかなり風が強かったのですが、風を読みながら飛んでいました。(待機中に撮影)
(こちらの記事はfacebookに投稿した内容を掲載しております)

TEAM MARU 赤石

2016/05/29

【05/28 パイロットレポート Day3】


前日の反省を踏まえて、
・主体的に飛ぶ
・とはいえ慎重に
をテーマにフライトしました。
スタート前が弱く苦労しましたが急速にブレークスルーし、1st area はイケイケで最後まで、2nd area は悪くなったのでタッチのみ、3rd area はその分なるべく奥まで行けました。昨日の反省を生かして、悪くなってから高度を落とさずに高いところを飛べました、また主体的なfinal glide が出来たので良かったです(とはいえ、ファイナルグライドはまだマージンが大きすぎたので、もっと速度を出せた。L/Dを稼ぐところと、確実性が高まってからのスピードアップのギアチェンジが要改善でした。

パイロット 丸山

プレヨーロッパ選手権 Day3 05/28

5月28日(土)

おはようございます。5/28(土)本日は晴れてます!
天気がよいと会場の雰囲気も活気づきます。今日はどんなタスクになるでしょう?
昨日の結果です。
アウトランディング扱いになったため、Dailyで21位。トータルで14位/23機です。ゴールできたグライダーが多いときにアウトランディングしてしまうと得点に大きな開きが出ます。今日はゴールしたい!
Daily
http://www.soaringspot.com/…/kom…/task-4-on-2016-05-27/daily

タスクが出ました。今日もAATです。(AATについては昨日の投稿を見てください)2時間の設定でエリアも昨日と同じ南方面です。




























Maruが参戦している「OPENクラス」について

グライダーの大会は「クラス別」で行われます。世界選手権は6つのクラスに分かれて試合を行いますが、国内大会になりますと参加機体数や運営の都合からクラスをまとめて行うことがあります。今回のチェコの大会は6つのクラスを3つにして行われています。
Maruが乗っているASG29Eは18mClassのグライダーなのですが、この大会ではOPEN Classに組み込まれています。OPENクラスのグライダーは柔道などの「無差別級」のような感じで、大きなグライダーが参加するクラスです。同じタスクを同じ気象条件で飛ぶ場合、通常は大きなグライダーの方が有利になることから、機体別に「ハンディキャップ」をつけてその差を調整しています。ゴルファーにハンディキャップがあるのと同じような感じですね。Maruが乗っているASG29Eは今回120.9のハンディキャップがついています。
(全機ではありませんが、OPENクラス参加機体の写真です)
Maruの乗っている「ASG29E」
Eはエンジン付きの意味です。最大重量600kgに制限されています。ASG-29E 18m 600kg

ArcusT 
2人乗り(複座)です。2人で乗りますがパイロットは1人だけ。
もう一人はナビゲートなどをします。操縦はできません。

JS-1CTJ 21m 
南アフリカで製造されているグライダーです。最近、レーシング用として人気。

HpH 304M Shark 18m 
チェコ製のグライダー。Mがつくこの機体は自力発航できます。

Nimbus 2b 
1世代前のグライダー。がんばってます。
Ventus 2cxt 18m 600kg 
ちょっと前の人気グライダー

LAK 17 AT 18m 
リトアニアで設計されたグライダー

昨日の反省を踏まえ、「主体的に飛ぶ、とはいえ慎重さを忘れない」飛び方で。今日のタスクエリアとなる南の空はまだ上昇気流が弱そうです。が、条件はみな同じ。行ってきます!


今日も集団でグライダーが帰ってきます。Maruの帰るコール(無線のコール)がまだ聞こえず。水バラストを放出しながら帰ってくるグライダーだ~と思って撮影。着陸したグライダーを見たらMaruでした。あわててお迎えに。



着陸後のこの表情。今日はうまくいったようですね。さて、結果はいかに?
明日から大会後半に入ります。前半飛べなかった分、後半を楽しみたいです。応援、よろしくお願いいたします!

(こちらの記事はfacebookに投稿した内容を掲載しております)

TEAM MARU 赤石