2019/07/21

International Stendal-Glide 2019を終えて

大会は無事に終了しました。

International Stendal-Glide 18m class 
Results
Maruは総合7位。Dailyでは2位と3位に入ることができました!
https://www.strepla.de/scs/mobile/index.html#/compday/8558
https://www.strepla.de/scs/Public/scoreOverall.aspx?cID=598&className=18mTC&dateScoring=20190719



【Maruより皆様へ】
事故なく無事に大会を終えることが出来ました。

今年度からよりコンペティティブなJS3に乗り換えることにし、5月の連休から練習を開始しました。連休のハンガリーの大会では天候に恵まれなかったこともありますがJS3にまだ慣れることができず、不安が残る中での大会参加となりました。何名かのJS3パイロットのアドバイスを元に設定を見直したところ、自分にぴったりとフィットする設定が見つかり、課題であったクライム、クルーズがトップレベルと同じようにフライトできないという問題にも改善が見られ、初日から良いフィーリングで大会をスタートすることができました。

今大会は天候があまり良くなくショートタスクが多かったので、大きな失敗をしないように慎重に確実な方法でフライトすることを心がけました。結果大きな失敗をすることなく、思っていた以上に毎日がうまく進むことで、自信が生まれるという良い循環が生まれ、毎日の結果に結びついたと思います。

7/11のフライトでは重心位置の設定をミスしてしまい結果はふるいませんでしたがましたが、最後の弱くなったコンデションを使い切って何とかタスクコンプリートできたことから、この日の結果も自分の技量の問題ではなく機体の設定の問題である、と気持ちの切り替えができた事で翌日の良い結果につけることができました。

今までは一度失敗してしまうと気持ちが切り替えられず、続けて失敗をしてしまう傾向が強かったので、結果の振るわなかった7/11の翌日7/12のフライトでのメンタルコントロールがうまくいった事は自分にとって良い経験となり、さらにその先もチャレンジし続けたいと思える結果になりました。

皆様からいただいた大会中の声援はとても嬉しく、力になりました。おかげで大会を楽しむことが出来ました。ありがとうございました!

来年の本戦が今から楽しみです。まだまだ、アラフィフのチャレンジは続きます!

パイロット 丸山毅(Takeshi Maruyama)

*Facebookに投稿した記事をアップしています。


International Stendal-Glide 2019 Day12&撤収陸送

いよいよ最終日を迎えました。

July 19(Fri) / Competition Day12
トラックログ

最終日になりました。
朝はいつもどおりの曇りでスタート。昨日の反省点だった、テールの水バラストも抜かりなく入れてます。イタリアチームは子供たちが加わり、にぎやかに朝の準備中。
今日のタスクは254.4キロのレーシング。気象条件の整い待ちです。
テールの水バラスト、大事。
イタリアチーム🇮🇹
254.4キロのレーシング


20mクラスの発航開始。Maruの離陸は最終発航グループの1番最後なので、14時ぐらいの予定。空はいい感じになってきました!

フライト前にココロを整えるの図
今日のトップは135km/hぐらいと予測。「グイグイ上がってガンガン飛ばすぜ!」と言って飛び立ちました。乞うご期待!
青空とJS3とMaru
今日も防寒バッチリです。空は冷えるんだそうです。



翼端をもつリーダーをスタッフさんが撮影してくれました。今回はグランドクルーもしてます。


そろそろ帰ってくる時間となりました。

17:00 Maruがいる第1グループと第2グループが現在ほぼ同じ平均速度。混戦ですね。

 地上は他のクラスが帰ってきてます。

Maruの10Kコール(あと10キロでゴール)無線が入りました。クルーもお迎えの準備に入ります。
着陸!
撤収に入ります。
応援ありがとうございました!

Results
無事、大会終了しました。
飛びきりました!楽しみました!
自己最高位のDaily2位にはいりました。
https://www.strepla.de/scs/mobile/index.html#/compday/8558
Daily 2位
Total 7位

【Maruコメント】
本日は重心位置を再度見直して正確に設定したところ、操縦性は抜群に回復し、デイリー2位となりました。
クライム、クルーズともに機体が自分にフィットしてきた感じがします。この感覚で来年もフライトしたいと思います。
非常に収穫の多い練習となり来年が今から楽しみです。
皆さま、応援ありがとうございました!

大会終了後
フライト終了後はグライダーを分解してハウストレーラーにしまいます。

ちょっとサポートしてほしいところに友達のAlbertoが子供達とヘルプに来てくれました。ありがとう!
お友達のAlberto とイタリアキッズクルーのMarcoとDanielleがお手伝いしてくれました。

夜はパーティに参加。
大会を運営してくれたオーガナイザーはじめ、スタッフ、曳航パイロットなど皆さんへの感謝が伝えられ、会場からは感謝の拍手があがりました。
朝のブリーフィングを担当した3名に選手代表からプレゼントを渡しました。
とりまとめしてくれた選手代表にも感
謝です。
 食事は今日のレースを一緒に飛んだイタリアチームと。今日のフライト、大会のこと、互いの国のフライト事情などなど、様々な会話で盛り上がりました。
最終日Daily1位のGiancarlo 、2位のMaru、3位のAlberto。楽しいレースでした。
 また、懐かしい方との再会も!1999年バイロイト世界選手権大会でコンテストディレクターだったWalterさん。Maruが初めて参加した思い出の大会で、何かと気にかけていただいたのです。
Walterさん。変わってない!すぐにわかりました(笑)
「また来年!」いろんな人たちと約束をして会場を後にしました。


July 20(Sat) 陸送Day

朝7:00飛行場を出発。閉会式に参加できないのが残念ですが、オーストリアに向かいます。940キロの移動です。

それにしても天気が良い。今日は良さそう…


大会公式Instagramより。AXが着陸します。

 日差しが眩しいロングドライブ。暑い!

土曜はバカンスに行くらしき車多数。

グライダー牽引車発見!追従します。
丘のある景色
17時のオーストリア。まだ雲がもくもく。

20:30 Weiz-Unterfladnitz Airfieldに到着!
日没前に間に合いました。グライダーの返却も無事終了。
日没前に到着できました
機体の受け渡しチェック

グライダークラブの皆さんとビールで乾杯!
グライダークラブの皆さんと。おみやげの「シガール」大人気でした。

AXと楽しめた大会でした。

【お知らせ】
Maruへのインタビューがアップされました!



*Facebookに投稿した記事を元に加筆修正してアップしています。

2019/07/19

International Stendal-Glide 2019 Day10-11

天候が回復してきました。

July 17(Wed)  / Competition Day10
トラックログ

晴れた!タスク出た!
今日は315.2キロのレーシング。今大会最長です。18mの発航開始は14時(日本時間21時)ぐらいかと思われます。
はれた!!
315.2キロのレーシング
今朝から新たなスタッフ登場。お父さんのお手伝いをする息子ちゃん。手にはグリッド表を持ってます。
今大会最年少スタッフ。彼もグライダーパイロットになるんでしょうね。




本日のレースはあります!
現時点でのスタート予定は日本時間21時ぐらい。 注)当日の情報です。

グライダー競技に詳しくない方向けにサイトの見方を書いてみました。

●Live tracking
Maruは「AX」

サイトはこちら
https://www.segelflug-dm.de/en/
Tracking→Live-Scoring 18m-Classをクリック

地図と飛行機の絵、下に選手毎の現在情報が速報値でてきます。
(各グライダーの位置情報を利用)
その中からAXを追ってみてください。

●観戦のポイント
一斉スタートではありませんが、「決まったポイントをクリアして1番短い時間で帰ってくると勝ち!」だと理解いただければ観やすいかな。

・グルグル回っているとき
→ フライトのエネルギー源である「高度」を獲得するために上昇気流をつかまえて上昇中。下に出てくるAltitude の数字(高度)がグイグイ上がってきたら「いいぞ!」と思ってください。
・直線で進んでいるとき
→獲得した高度を使って時速200キロぐらいでかっ飛ばしてます。Distance の数字が伸びます。「行けー!」と思ってください
・他のグライダーが直線で飛んでるのにAXがグルグルしている。
→他の選手に追いつくため、高度を獲得してます「もう一踏ん張り!」と思ってください。
・AXがグルグルしているのに、Altitudeの数字が500m以下のまま。
→高度がなかなか獲得できず、とってもツライ状況です。「粘って!」と思ってください。

本日は4つのポイントをクリアして合計315キロを飛ぶタスク。スタートして2時間半を目処に戻ってきたいところです。


18m全機離陸しました。スタートゲートオープンは30分後の14:19(日本時間21:19)です。ゲートオープン後、各グライダーは「今だ!」と思ったタイミングでスタートゲートをくぐります。スタートゲートを通過してから、ゴールゲートを通過するまでのタイムが短い方が勝ち、となります。
さて、今日はどのような展開になるか?Go Maru!


Results
新たに採用されたスタートルールのペナルティで▲50点入ってしまいました。
https://www.strepla.de/scs/mobile/index.html#/compday/8540
Day 12位
Total 6位

【Maruコメント】
ガグルを防止するための新しいルールとして来年からスタートするイベントマーカールールが導入されますがそのテストが今日から行われました。(詳細はまた改めて)
フライトは前半は、平均速度135キロの高速コンディションでしたが、他のガグルと一緒に飛ぶことができました。クライムも遅れずグライドで巻き返す等、うまくいった印象がありました。ですが後半コンディションが悪化してからのクライムに遅れがあり、平均時速が下がってしまいました。

明日も良さそう。飛びます!

July 18(Thu) / Competition Day11
トラックログ

初めての晴れた朝!
朝から青空だと気分もあがります。
タスクは494.1キロのロング。発航開始予定時刻もいつもより早い11時から。Openクラスはベルリンの管制圏を一周してくる Around Berlin の 600kmタスクです。
Big dayの予感。楽しい一日になりそうです。
晴れた朝は初めてです。うれしい。

タスクは494.1km。ベルリンの南側を飛びます。
タスク入力中。


今日はいつもより曳航開始がはやく、先程離陸しました。そろそろ18mクラス全機離陸完了になりますので、ゲートオープンは日本時間の19時ぐらいになりそうです。
映像はグライダーの離陸前のランウェイの様子です。

本日は494.1km、ロングタスクのレーシング。目標平均速度130キロ/h 、スタートはより条件が良くなる12:30〜13:00(日本時間19:30〜20:00)を狙っていく予定、とのこと。
4時間は飛ぶことになると思いますので、ゴールは17時(日本時間24時)頃を予定。
目一杯楽しめるレースになるか⁈Go Maru!
勝負メシのおにぎり食べて、乗り込みました
行ってきます!
Live trackinng まだスタート前なのでみんなでグルグしてます。




14:10 最初のTurn pointにそろそろ到着。現在の平均速度はまだ100km/hぐらい。


15:00  集団で第二ポイントへ移動中。他に比べて上がりが悪い気がする。

16:00 第三ポイントへ向かう。速度は108km/h。

16:30 集団と離れた。速度は125km/hと悪くないが、集団と別になってきているのが気になる。(上がりきれずついていけない?)

16:40 高度獲得しなおした。第3ポイントに向かう

17:30  最終ポイントに向かうものの、高度が足りないらしく再度上がり直し。地上からみても空気が静音になってきていることを感じる。

17:50 高度獲得。ファイナルグライドへ。



Results
Day 17位
Total 10位

粘って粘ってフィニッシュしました。
本日のトップはMaruの目標とおなじ130km/hでした。

【Maruコメント】
本日は重心位置設定に問題があり、サーマルでの上昇が昨日までのようにうまく行かず、離陸して最初のサーマルから違和感がありました。スタートしてみるとやはりその通りでガグルと一緒にフライトできない状況になりました。
この場合の対処策としては水を抜いて軽くすることで、重心位置の影響を小さくすることが有効なのですが、好条件が続くとどうしても高翼面荷重で飛び続けたくなり、頭が切り替えられませんでした。(過去に2度ほど同じ経験があったのですが、頭が切り替えられませんでした)。結果、他のグライダーから大幅に遅れてしまいました。
最後は上昇気流が弱くなる時間になってしまいましたが、何が何でもフィニッシュすることだけを心がけました。最後のアーベントサーマルを使ってフィニッシュできたので良しとしたいと思います。
良い練習になりました。

明日はいよいよ最終日。思いっきり楽しんで飛びたいと思います。

*Facebookに投稿した記事を元に加筆修正してアップしています。

2019/07/18

International Stendal-Glide 2019 Day8-9

残念ながら天気に恵まれない日がつづきます

July 15(Mon) / Competition Day8
Day cancelled for all classes.
本日も残念ながら終日低い雲に覆われてしまう予報となっておりキャンセルとなりました。天気図を見るとイギリスに中心を持つ弱い高気圧の圏内にいるのですが、高気圧の吹き出しの北東気流により、北海からの湿った空気がドイツ北部の平野部に入ってきてしまい、ドイツ北部は全面オーバーキャストになっています。ドイツ南部は晴れていますが、これはドイツ中部に連なる山脈(チュリンガーヴァルド)でせき止められているためです。日本で言えば関東地方が北東気流で鹿島灘からの湿った風で覆われてしまっているのと似た現象です)



【JS3のジェットエンジン】
このエンジンは火を噴きます。グライダーが燃えちゃわないかちょっとドキドキ。

明日は飛びたい!

July 16(Tue)/ Competition Day9
Day cancelled for all classes.
朝ごはんを済ませ、おにぎり作って「今日はグリッドぐらいはするんじゃないか」と言ってたところへキャンセルのSMSが。雨ではないのだが、の天気が続きます。
「Everything is under the control ,except weather. 」コンペパイロット達がよく言う言葉。明日は天気好転の予報。焦らずゆっくり過ごします。

今日の連絡は早かった...

たしかに今日は厳しそう
おにぎりはお昼とフライト中のおやつ


●Havelberg(ハーフェルベルグ)
Stendalの北東にあるグライダーなら10分かからずに着ける街。今日は車で50分かけてオフの日スポットを探しにきました。
エルベ川の中洲に旧市街があります。7世紀には西スラブ族が定住、9世紀にドイツ王室系の領土になり、12世紀には大聖堂が建設された、古くからの街だそうです(ドイツ語Wikipedia を翻訳しての理解)。サイズは1時間もかからず周りきれる大きさ。高台からは街が一望できました。ここはリゾート地でもあるらしく、キャンプ場やハーバーがあります。
水辺でおにぎり食べてきました。

丘の上にあるハーフェルベルク大聖堂に向かいます。
丘の上の大聖堂からの景色
エルベ川。奥にはキャンプ場が。
こんな位置関係です


●Tangermünde(タンガーミュンデ)
日曜に行ったばかりのタンガーミュンデに寄り道。タスクはパフェ。
街中ではスェーデンチームに、アイス屋さんではドイツ選手達に遭遇。考えることは皆同じ(笑)
市庁舎

エルベ川沿いの街です。1時間でだいたいまわれるぐらいの大きさです


ドイツっぽい街中の雰囲気
歯医者さん?看板もドイツの街中っぽい
エルベ川へ 街からのアプローチ
お気に入りとなったアイスやさん。たぶん、街一番の人気店です。
今日は寒かったので店内で。プディングパフェ。

夕方、晴れてきました。明日は空で遭遇出来そうです!


*Facebookに投稿した記事を元に加筆修正してアップしています。