2015/08/02

2015/7/11 公式練習3日目

公式練習3日目(最終日)

タスク
3h AAT。東へ行って、帰ってきて南西に少し行き、北に行って帰ってくるタスク。


ウエザー
昨日の高気圧前面から高気圧中心に、ブルー度が高まる、上空も暖まる。


フライト

スタート

離陸前は積雲が出始めていたものの、曳航開始後は積雲が減り、弱いコンディション。
3h AAT なので、スタートスロット 14:00 予定。12:15 から曳航が始まり、なんとか 1800m まであげて、
ガグルで1.5hほどスタートスタンバイ。

ガグルの中でもアクティブにリフトを探しに行くパイロットを探し、そのパイロットの動きを参考にしながらサーチ。
スタートラインの北と南に二つのガグルができるが、どちらも上がりは良くない。
スタートラインの 5km ほど南によい積雲ができ、その下に滑り込む。上のガグルほどよい上がりは出来なく、1分遅れ、100m低くスタート。
E1 1881m 
RI 1771m


1st leg

1st leg は大成功で Avg 144km/h。スタート後は 49km リフト無くドルフィン。今日は テール4.5リッター cg 313mm に
変更してみた。カタログ上は後ろ過ぎるはずなのだが、むしろ今日の方がセッティングが良い
グライドは伸びるし、上がりもついて行ける。
気がついたら PL, E1 もいるチャンピオンガグル。

1st leg が 140km/ 以上出ているので、テールウインド考慮しても task avg 120km/h 以上は出ると思われるので、ガグルについて1st sector はほぼ奥まで。


2nd leg

1st area を PL, EI とターン。すぐ後ろに AI。E1, 80, JS はさらに奥まで。
ここで気がついたら10機以上のガグル(あとからかぞえるとトータル 18機のガグル)が4機に。
3機(E1, 80, JS) は先に延ばしていたので、残りは手前でターン(2Y, LU, GT, AY, F2, QX,QZ, LK)
あとから分かったのは先にターンして2nd area に向かった方が速かった(2nd 3rd area が思っていた以上に悪かった)

川渡りの手前で1.5m で高度をとり1500mから川渡り。少し南のコースをとった方が 1800m 近くまで上げて、高く川を渡れている。
川渡りはとにかく注意。川東側 15-20km, 西側 20km(丘まで)はリフトが少ない。35-40km のグライドをするつもりで居る必要がある。
川を渡って、 1000m を切らないことを気にしすぎて、弱いのであげてしまう。村の奥の 2m にもっと早く行く

2nd area 周辺はとても悪く、山を伝ってグライドを伸ばした、これは正解だったと思う
2nd area であきらめようかと思ったが練習と思い木を入れ直して再フライト


3rd leg

3rd leg、2nd area から直行した人は苦労している。(地形のコントラストが少ないのか、リフトの発生が弱い)

タスクコンプリートするか迷って、結果東へ寄せてから行ったのが正解。丘の東の終わりの用水路沿いに西風でリフトがトリガーされているので定期的にリフトがある、沈みの少ないライン。(最終日にこの経験を生かせた)
トリガーポイント、パフを意識してとにかく前進。
弱いのでオープン、20m の機体と混在のガグルを形成。イタリアのEVOが先行, Arcusが2機, デンマークのAB、あと数機のガグルに追いつかれそうになりながら前進。

3rd leg は用水路と東の湿地帯の間が丘になっている
1600 以降の熱がたまっている時間はたまっている熱が放射されてリフトになるので、高い高度をキープしながら行く



4th leg


この日はなるべく低い高度のままフィニッシュすることを目標に(上げすぎて無駄な高度を獲得せずに自信を持ってフィニッシュする練習)用水路をトレースして前半はうまく進める。が、後半、用水路をトレースし続けるだけの高度の自信が無く、悪い方に寄せてしまい、結局0.5m/s を使う羽目になり7分損した
7分速ければ101km/h くらい Andy 80 と同じタイミングでフィニッシュできた
(上がり始めたときに 10km call だった)

北から帰ってくる場合、用水路が南北にあり、西風なので用水路沿いにトリガーされている、用水路をトレースする。
用水路は 20km 手前で西へ離れるように見えるが、西へ行って、東にもどってくる。
ので最終ポイントから一度離れるように見えるが、結果的には最終ポイントに近くなる。地形をちゃんと見ていれば、用水路の曲がりに惑わされること無く、うまく用水路のトリガーを使って、高度を無駄に取らずにフィニッシュできたはず。この失敗を次に生かす。





用水路と東のドナウ川の間もちょっと土地が高くなっているはず、数機はそちらから帰っていた
865点、0.5m の5分が無くなれば 910点(最後の2つの 1m/s 以下のクライム)、贅沢な悩みになってきている?



CG ポジションテスト

毎日変更してみてハンドリングをテスト

tail water kg     CG mm
3.0           303
3.5           306
4.0          309
4.5           313

カタログ値よりも後ろだけど 4.5kg の時が最も良かった



チームフライングの傾向
  公式練習最終日の飛び方から実施状況を確認

BEL 2Y, F2
CZE QX, QZ
DEN してない
FIN してない
FRA してない
GBR 80, E1
GER MD, SP
HUN IGC, HX
ITA AY, GT
POL PL, EI, LU
SVK しなさそう



LX8000 のタスク設定値が cup ファイルと異なることの対応
 settings -> observation zone で設定された値が cup ファイルを上書きしてしまう。
 observeration zone の初期値を大会に合わせた値に修正する

2015 ハンガリー ヨーロッパ選手権 前半パイロットレポート

JSA インフォメーション 308号からの抜粋記事)


チーム構成

今回は現地のクルーオペレーションはハンガリー人の友人Gaborがすべてお任せでサポートしてくれるプロクルーをしてくれましたので、グランドオペレーションクルーは日本からは参加無しでした。チームリーダー(嫁)は今年は社会人大学院生していて不参加となり、広報クルーの河村さんが競技期間中の2週間、応援クルーの高木さんが最後の2日間に来てくれて、サポート頂きました。話し相手がいることで、その日のフライトをディスカッションすると、失敗したときはストレスが解消され、上手く行ったときは自信が深まります。自分の考えがまとまり、成功・失敗の根拠が整理でき、言語化することで成功の再現性を高め、次にやるべき事が整理できます。


いざ、ハンガリーへ

ハンガリーの天気は6月下旬以降から高気圧が居座る気圧配置が続くようになり、好天が続く予報になりました、ハンガリーらしい、暑い、ヨーロッパにしては湿度の高い天気が予想され、浮き浮きとした気持ちで出発を迎えました。

大会開始一週間前にハンガリー入りしました。慣れないハンガリーへの深夜到着を避けるため、土曜出発で慣れたフランクフルトのホテルで一泊して体を休め、日曜午前便でハンガリー入りしました。万全を期して準備を進めたつもりでしたが、出発直前はさすがに仕事が忙しく、ストレスだったのか、出発3日前ほどからひどい左の肩胛骨のコリに悩まされたままの出発となってしまいました。日本にいるときにコリがでたときはいつも鍼治療でほぐしてもらうのですが、ハンガリーではそうもいかず。。昨年メンタルコーチに教えて頂いた呼吸法を思い出し試してみたところ、これが驚くほど効きました。

人間の体は自律神経でコントロールされており、興奮状態や、ストレスがかかった状態になると交感神経が働き、休息、リラックスしていると副交感神経が働きます。ストレスが過多な状態になると交感神経が高まり、筋肉の緊張、胃酸過多な状態になり、空気を感じながらのフライトにはまったく適さない状態になってしまいます。自律神経は人の意思ではコントロールできず、唯一コントロールできるのは腹式呼吸での深呼吸と言われています。多くのスポーツ選手の本でも呼吸法による緊張状態からのリラックスへの有効性に言及しています。昨年自分でも試してみたはものの、有効性が理解できずにいたのですが、このとき初めて自分の中で腹落ちできました。
グライダースポーツはフィジカルをそれほど使わないスポーツに見えますので、回復という観点はあまり重視されてなかったと思います。実際はストレスで自律神経に負荷をかけています。緊張状態においては操縦桿を握りしめてしまって腕が疲れるだけでなく、全身が緊張状態になってしまい、全身が疲労するのも同じ原因です。今回は毎日の就寝前と起床後、フライト前のランチ後に定期的に呼吸法を実践することで大会を疲れを感じずに過ごせました。ストレスで体の調子がイマイチな方、是非試してみると良いと思います。(プロテニスプレーヤーの杉山愛さんの本では塩谷信男先生の呼吸法を勧められていました。呼吸法に関する本を読んでみると書いてあることは似ています。最初は呼吸法のテンポをつかむのがよく分からなかったので、私はメンタルコーチにお勧めされた七田真先生のCDを聞きながら指示に従って呼吸を繰り返すのが腹落ちしました)

今回は機体陸送もクルーがすべて行ってくれたため、大会前一週間の月曜から土曜まで6日間の練習期間をとれました。予報通り天候は毎日好天が続き、前線通過で一日レストの日をはさんで5日間の練習フライトができました。

練習フライトでは下記を行いました
・機体準備(フライトコンピューター設定、テスト)
コンピューターの設定の間違いはどうしても出てくるので、実際のフライトの中で設定ミスをつぶしていきます。
バックアップのナビゲーションPDAは慣れたOudieに交換しました。今回は後継版の Oudie2 を使ってみましたが、バックライトが非常に明るく見やすくてオススメです。ナビゲーション画面は二つ使うことで異なる設定を一度に見ることができます。また、設定の間違いも見つけやすくなります。

・フルバラストでの最適重心位置の探求
テール3リッター重心位置303mm 設定からフィーリングの調整を開始しました。毎日500ml づつテールバラストを増加して重心位置を 3mm づつ後ろにずらしてみて上昇時のハンドリングを調査してみたところ、テールバラスト4.5リッター 313mm が自分にとっては最もハンドリングが良いことが分かりました。大会中は基本毎日このセッティングでフライトしました。

・事前調査で予想したエリアごとリフト分布の実地調査
 ドナウ川がサーマルを食い尽くす沈下エリアになることが事前調査から想定できましたが、沈下エリアがどの程度広がっているのかが疑問点でした。川は南北に流れており、西寄りの風になると風下になる川の東30kmほどリフトが弱いエリアが広がることが分かりました。逆に、東寄りの風であれば風上になる東側のエリアについては悪いエリアは川から10kmほどの範囲に狭まり、東へ10kmを過ぎればリフトエリアになることが分かりました。(逆に西側の滑空場周辺が悪くなります)。また、もう一本のティサ川はドナウ川ほど悪いエリアは広がっていないことが分かりました。タスクは、ドナウ川のエリアを2-4回渡るようにセットされ、川の近くに旋回点がセットされることもあるため、川を渡る際は悪いエリアを飛び越える必要があり、40km 近いグライドができるように高度を上げることが必要になります。風下から川のそばの旋回点にアプローチしてターンするときはさらにグライド距離が伸びるのでより慎重に行く必要があることが分かりました。

・リフトエントリー時のフラップ・トリム・クライムマキシマイザー操作
5月の合宿時点では一連の操作手順がスムーズでありませんでしたが、帰国後の机上イメトレで頭と体の回路がつながった感じになり、スムーズに一連の操作ができるようになりました。結果クライムは改善されました。フラップの無いDuoDiscusでは出来ていたことを、フラップが付いたことで、フラップ操作に左手が煩わされてしまい、「トリムを合わせて操縦桿に力をかけない状態にすることで操縦桿からの空気を感じやすくする」、という大事なことを忘れていました。

・一人で飛ぶ、自分の判断の練習
先生との合宿の最後のフライトで自分の判断力が弱いことを指摘されました。競技会で人のフライトから技を盗んで練習する、ということをこの数年続けていたので、一人で平野を早く飛ぶための判断が弱く、とくに一人になると安全志向でキープハイしてしまうためです。今回は5日間の練習フライトのうち、2日間は一人で、3日間はガグルで飛ぶ時間と、ガグルから離れて飛ぶ時間をミックスして練習してみました。
一人で飛んでいるときに今まで学んだことを思い返しながらコースを選択してみると、以前のような「コース選択への迷い」が無くなっていることを実感できました。フライト後に他選手と選択したコースを重ねてみても大きな間違いはしていないことからも自分の判断に自信を持てました。また、高度別のマクレディーに応じた速度選択への対応もできるようになりました。
逆に周りに機体が居ることで、盲目的について行ってしまったり、ガグルの判断に疑問を持ちながらもガグルから遅れたくない気持ちでガグルと供に行動し、結果悪い選択をしてしまうことを実感しました。少しガグルと距離を持ちながらガグルの動きを参考にする程度が良いようです。
副次的な効果として低いときのリフト発生し始めの空気の動き、次のバブルの上がってくるのを待つべきかどうかが、より明確に分かるようになってきたことで、一人で低くなってしまったときの心理的な耐性が高まりました。

L/Dを伸ばしたフィニッシュ
タスクのラストクライム目前まで来ている状態で、最後にガグルから遅れてしまい、一人になったときには無駄に弱いところで高度を稼いでしまい、3-5分遅れてしまうことがよくありました。18mクラスのグライドを信じて、無駄に上げずにグライドを伸ばすフィニッシュの練習を後半の3日間は行いました。(これも低くなっても上がり直せる自信ができたことで、低くなっても上がらずに伸ばす練習ができるようになりました)


開会式

開会式は飛行場で行われ、その後エアショーイベントが行われました。ちょうど一週間前にブダペストでレッドブルエアレースが行われており、地元ハンガリーの英雄、レッドブルエアレーサーのピーター・ベゼネイ氏のアクロバット飛行もありました。河村カメラマンは写真撮影にいそしむ中、私はアクロバット飛行を横目に眺めながら、前日までの練習期間中のフライトを見直してのエリア研究にいそしみ、本番への丁度良い準備休養日となりました。


Task1 7/14
2+30 エリアタスク
サーマル予報1800mに対して1300-1500mの不安定なリフトコンディション。
スタート前に上がりきれず、ガグルに誘われて低い高度でのアーリースタートになり、スタートは失敗。上がりづらいコンディションに加えて初日の堅さが出て、第一レグはどっちつかずのフライトになってしまいました。クラウドストリートがレグと交差していてリフトラインを上手く使いこなせなく、速度が出ません。
94.6km/h得点率 73% 18位相当。80% を目指しているのですが、第二レグはタスクがかぶった 20mクラスのセントカ先生とほぼ一緒に飛べていたので自分の操縦、判断は悪くないはずです。スタートに失敗した割には全体では大きな失敗では無いのでよしとしました。

Task2 7/15
400km レーシングタスク。苦手のハイスピードコンディション。
今日も早めのスタートを心がけます。スタートポイントで上手く待機できて第2集団でスタート。
1レグはガグルで上手く飛べていたのですがTP手前でガグルに誘われてオフトラックしすぎてちょっと失敗。
2レグ前半は後ろから来たKawa様ガグルに追いつかれました。後半は積雲が減り、向かい風で、さすがのKawa様も速度が出ません。一緒に飛べていたのですが、最後に上がりで遅れました。(Kawa 様はリフトが弱くなってからの上がりが抜群に違います)
3レグは風向とレグがアラインしていてストリートを上手く使えました。ガグルからは遅れましたが、良い感じで一つ後ろのガグルと合流してドルフィンフライト。
4レグは地元選手をフォロー、ストリートを上手く使って前のガグルを一つ飛び越えて前へ!が、ラストクライムで綺麗に上げきれず、フィニッシュ。速度的にはもうちょっと伸ばせたはずですが、最後が伸びません。
113.9km/h得点率 79.5% あと一歩で 80% です。この数字を毎日超えていきたいところです。14位相当。

Task3 7/16
520km レーシングタスク。
朝起きてみると予報よりは弱そうな空ですが、前日の予報が良かったためオーガナイザーは強気のロングタスクをセット。ウエザーは予報より悪く11:00予定の曳航開始は遅れに遅れ、12:30曳航開始。しかも後から曳航の20m, Openクラスは Task B が発表され、短いタスクに変更。18m クラスのみロングタスク。とはいえ、与えられたタスクでベストを尽くすのが競技会です。以前ならコンディションの悪いなかでのロングタスクに不安・不満を感じていたところですが、むしろ楽しく感じるようになってきました。
曳航が遅れたのでスタートスロットの選択肢はほとんど無く、ゲートオープン後すぐにスタートすることをプラン。第一集団がスタートした1分後(2旋回分の遅れ)に、多くの選手が回っていたメインのガグルに先んじてスタートを切りました(今日はスタートスロットが少なく、ブルー気味のため、巨大なガグルになると予測しました。ガグル内のポジショニングをしやすくするため、早めのスタートを選択しました。)
第一レグはこの作戦が成功でガグルの中の良いポジションをキープできました。
第二レグは遅れて後ろのガグルに飲み込まれますが、私の今の技量では多少遅れることは織り込み済みです。「慌てず、焦らず、あきらめず」。淡々と253km先の第二旋回点へ。レグが長いのでガグルもばらけて途中は一人旅になりました。
旋回点が近くなると、分散したガグルも再度集まり始めます。ガグルから大幅に遅れてしまったかと思ったのですが、結果は思ったより遅れている訳では無く、自分のペースが悪くないことを認識して自信を持つことができました。
第三レグに入り、16:30 で残り 200km ここまで平均速度 100km/hペース。このペースだとフィニッシュタイム予測は 18:30です。明らかにフィニッシュタイムが遅く、通常であればサーマルが終わってしまう時間になり、オーバータスクなのですが、前方の積雲の状況を見るにフィニッシュできる気がするのでインスピレーションに従います(先生のトレーニングでの「直感に聞け、直感を育てろ」です)。4分先の先行集団を遠くに見ながら、自機の近くでは次第に遅れた機体が第2集団を形成し始めました。残り80kmで今日一番のBig cumulus 出現! 雲底は2000m近くに見えます。「絶対フィニッシュするぞ!」と気合いを入れて再度深呼吸してからガグルへエントリー。ラストクライムにちょっと失敗してしまい、第2集団から7分遅れで上がりきり、78km, 2000m L/D 42 のファイナルグライドに入ります。コンピューターは届くと言っていますが、本当に届くのか、この時点ではまだ自信が持てませんでした。2014年のポーランド選手権day3での同じ状況でフィニッシュできなかった失敗の反省がここで生きました。前半は慎重に best L/D でグライドさせると、静穏大気中を L/D 47 で飛ぶことができました。「ASG29のグライドはすごい!」18:41 に無事にフィニッシュ!
101.0km/h得点率 85% 15位相当。最後のクライムで遅れなければ 7分早くフィニッシュ出来、88%が出せたのがちょっと残念でしたが、アーリースタート作戦が成功しました。

Task4 7/17
2+30 エリアタスク。
前日にウエザーの予報に対してオーバータスクを出してしまった反省からか、オーガナイザーもタスクを見直し、今日はショートタスクになりました。高気圧がさらに勢力を増し、上空まで空気が暖まりきってしまっていて、サーマルのスタートするトリガーテンプは34度。地上気温がトリガーテンプにあがるまでは今日も曳航待ち。結局前日と同じく12:30曳航開始。
14:30 をターゲットスタートタイムにプランして、第一集団のガグルがスタートしたところで、第二集団のガグルを構成していた機体と一緒にスタート。
第一レグ は高速コンディションなのでガグルを使いながらフライト。今日は昨日ほどフライトの調子が上がりません。機体の姿勢がイマイチなのか上がりが悪く、次々に後続のガグルへ追いつかれます、ので、無理に一人で飛ばず、遅れても良いので確実なフィニッシュ狙いの作戦に。
ここでガグルの相手機を見過ぎていることに気がつき、再度視野を広く、全体の中に相手機を捉える形で視点の置き方を見なおしてみたら姿勢維持が回復(泣)!調子が復活したところで自分の判断を試したくなり、試してみてちょっと失敗。
116.98km/h 得点率84.5%18位相当。当初プラン通りガグルとフィニッシュしていればあと3分早くフィニッシュ出来、3% up できました。でも調子がイマイチと感じながらのフライトで得点率84%は今まで無かったことなのでこれは良い傾向です。


Task5 7/18 キャンセル
2+30 エリアタスク
前日よりさらに高気圧に覆われ、さらに温度が上がらないとサーマルがトリガーしないコンディションになりました。すでに相当暑いのですが、トリガーテンプまではなかなか温度が上がりません。前日は機体のところで曳航待ちして暑い思いをしたので、今日はキャンプサイトの涼しいところで待機。やっとトリガーテンプまで上がって、曳航開始がアナウンスされたら西から巨大サンダーストームが接近。曳航順が最初の組はストームのガストフロントで上昇できましたが、最終列の私の時は上空がすべて雲に覆われてしまい、まったく大気の動き無し。同じ列の機体は曳航キャンセルする有様です。なすすべなく着陸したところで競技キャンセルがアナウンスされました。ストームを警戒してトレーラーに片付けたところで丁度ストームが襲来しました。


4日間競技が成立したところで翌日 7/19 はレストデーとなりました。

ここまででトータル 得点率 83.9% 総合13位相当
デイリーでは 14位が最高成績なので、たまたま失点が少なかった私が13位になっているだけです。実際 12- 18位は差が詰まっていてほとんど得点差がありません。順位は素直にうれしいですがあくまで得点率をあげていくことにフォーカスする目標設定を再確認しました。レストデーに前半のレビューをして後半に備えました。

前半の改善点
・離脱後のクライム(リフトが弱いときのクライム)が遅い。スタートゲートオープンには間に合っているが、サーマルが弱い中でも、他のパイロットは皆さんクライムが早く、スタートポジションに入ります(18mクラスは毎日曳航順が一番目なのでリフトの弱いうちに曳航を開始されます)。スタートポジションに早く入れれば、戦術の選択肢が増えます。
・ガグルで相手が気になりすぎて視野が狭くなり、挙動が不安定になってしまいました。もっと全体を見る(普段練習生に対して言っていることです、ストレスがかかるとインストラクターレベルでもこんなものです)
・エントリー1周目のセンタリングが遅い

上手く行っている点
・低くなっても落ち着けている
・状況が悪くても悲観的にならず、状況を常にポジティブに、淡々ととらえられている。(サッカーで言うところのゴールが入らないときに、柿谷選手のように一喜一憂して悔しがるのでは無く、メッシのように淡々ととらえる。)
・体のリカバリーが呼吸法で上手く行っている
・ガグルから少し遅れたときの方が自分のペースを上手く保てている
・選ぶべきルートが見えるようになった。ので、ガグルから遅れてもあわてないですむ(セントカ先生との特訓成果。)
・タスクフライト中のクライムは他の人と同レートになってきた、でもまだグライドは追いつけてない

・トリムをサーマルエンターの際に使えてきて、とても良くなっている、ただ、引きすぎて速度を抜きすぎないように。