2018/11/27

3分20秒で世界選手権の一日のフライトを見てみよう!

8/11 Day12 のフライトの動画を離陸から着陸までの4時間弱のビデオを64倍速にして、3分20秒ほどにまとめたものに、GPSの航跡も同じくらいの倍率で再生したのをキャプチャして、imovieでピクチャ・イン・ピクチャしてみました。




11/10 に6回目となる日本学生航空連盟平成6年度同期会が行われました。毎年20-30名近くの同期が集まります。大学の枠を超えて、集まる人が毎年増えています。
前週に開催された世界選手権参加支援事業報告会に続いて同期会でも報告の時間を頂けましたので、お酒を飲みながら世界選手権を楽しんでもらえるような内容にアレンジしてみました。一般向けには動画は長すぎて退屈させてしまうと思っていたのですが、タイムラプス動画だとどんな感じの空を飛んでいるのかわかりやすく見せられるよい取組かもと思いました。

プレゼンも画像だけにして短時間で印象を伝えられるようにしてみました。


グライダー世界選手権大会2018 平成6年日本学生航空連盟同期会報告 from Takeshi Maruyama


卒業後25年が過ぎますがやっぱり皆さんグライダーが好きで、グライダーネタに食いつきます(笑)

2018/11/17

2018年世界選手権参加支援事業報告会が開催されました


曇天に恵まれ、セミナー日和となった11/4(日)午後、公益社団法人日本グライダークラブ 主催の2018年 世界選手権 参加支援事業 報告会が開催されました。当日はクラブ員14名、一般10名、計24名の方に参加いただきました(支援者20名、一般4名)。8名のスタッフ(スピーカー6名、受付撮影スタッフ2名)が対応しました。

日本グライダークラブ 吉田正 理事長

開会の挨拶は日本グライダークラブの吉田正 理事長です。今回の世界選手権 参加支援事業に対する感謝の言葉で始まり、その後、日本グライダークラブの沿革がスライドと共に紹介されました。

最初のセッションではチェコで行われた 35回グライダー世界選手権 にパイロットとして参戦した TEAM MARU の 丸山 からの報告が行われました。世界大会はどのような場所でどのように行われているのかと言った全体的な話しから始まり、前回4年前の世界選手権の振り返りから、今回の世界大会に向けて4年間の練習の状況を振り返り、実際に大会をどのようにフライトできたか、といった詳細なレポートが行われました。あわせて今回の世界選手権参加支援事業の立て付けについての紹介が行われました。

TEAM MAERU パイロット/チームキャプテン 丸山 毅

会場の参加者からは「このような話しを是非若い人にして欲しい」といった提案が出ました。我々も若い人に刺激を与えるような場を提供したいと思っていますが、実際はなかなか若い方に興味を持って参加してもらえていないのが現状です。興味のある若い方が参加できるような場での講演をアレンジできる方、いらっしゃいましたら遠慮せずご相談いただけますと幸いです。




休憩を挟んで、 TEAM MARU の リーダーとして参加した 赤石 からチーム の設立から現在の活動に至るまでの「歩み」について紹介がありました。これは、空で戦うパイロットの視点ではなく、地上でパイロットを支える「チーム」としての報告です。

グライダーは一見、個人競技に見えますが、実はパイロットがひとりだけで長丁場の戦いを全うすることはできません。そこには、必ずパイロットを支えるチームが存在し、地上作業はもちろん、無線によるサポートから食事の用意、健康管理、そして精神面、体力面のケアも行っています。

とはいえ、世界選手権といってもその全てが欧州で行われるために、大会の運営はヨーロッパ世界の慣習が色濃く反映され、日本の常識だけでは対処できないことが多々生じて参ります。言語や地の利、生活習慣に対する慣れはもちろんですが、日本代表として全日程を無事戦い切り、その間に国際親善を行いながら他国の選手やクルー達と良好な関係を築きあげていくにはそれなりの知識と経験が必要とされてくるのです。

実は長年、世界選手権やヨーロッパ選手権に参加してきた TEAM MARU には、欧州で行われる長期戦を乗り切るためのノウハウと経験が蓄積されており、これら有形無形の財産を後進のみなさんに継承して行きたい、という願いがあります。チームリーダーからの報告はこの事実を広くみなさんに知っていただくために行われたものでした。

TEAM MARU リーダー 赤石 京子


続いて丸山さんのクルーで参加した 市岡拓也 さん、吉岡利典 さんから、クルーとして初めて参加した世界選手権のレポートが行われました。

TEAM MARU クルー 市岡拓也さん
市岡さんの報告はタイムラプス動画を利用したクルーの一日の臨場感の伝わるレポートでした。「参加期間が一週間だと、大会に慣れた頃に終わってしまい、思っていた以上に短く、もっと居たかった、自分のフライトへのモチベーションも上がったし、得られたことを自分のフライトにも生かしたい、ぜひ次回の世界選手権も参加したい」との感想もありました。

印象的だったのは彼が「日本に帰ったらすぐに水バラストを積んで、“より速く” 飛んでくる訓練をはじめた」という報告です。社会人の競技会が開かれていない日本において、クロスカントリーフライトでアベレージスピードを上げていく、という考え方はなかなか意識し辛いのが現状です。でも「より速く飛ぶ」スキルはいずれ「より遠くまで飛べる」スキルへと繋がって行きます。世界選手権の醍醐味は、まさにこのスキルを、当代最高の環境とライバルの中で比較しながら自己を切磋琢磨していくことにあるのですが、25歳の彼が世界選手権の興奮さめやらぬ中、帰国後に新たな視点とタスクを課して飛び始めたことに、チームとして何やら嬉しさを感じてしまいます。

TEAM MARU クルー 吉岡利典さん
そして、同じクルーでも43歳の吉岡さんのレポートはまたひと味もふた味も違ったものでした。「出発前、自分ならどう判断するだろう? どのくらい緊張しているだろう? 上空ではどう判断するだろう」と常に参戦しているパイロットの気持ちになりきって参加していたことがよくわかる報告でした。そして彼がパイロットに近い視点で地上からの無線サポートを行っていたが故に、パイロットにとってより実用的で価値のある情報が得られたであろうことが容易に想像のつく、真剣で、心のこもった分かりやすい報告でもありました。

いずれにせよ、今回、世界選手権のクルーとして現地でサポートいただいた市岡さん、吉岡さんの報告は 初 参戦であったことも手伝って “気付き” が多く、日々の感動に溢れており、聞いていてとても面白いレポートでした。きっと、世界選手権を知らない若い世代のみなさんにも楽しんでいただけるような内容だったと思います。

最後のセッションは 酒井 隆 さん、鐘尾みや子 のおふたりからそれぞれグライダーアクロ世界選手権大会の競技者として、ジャッジ(審判)としてのレポートが行われました。

酒井さんのセッションはグライダーアクロ競技のルール、得点計算方式の説明から始まり、実際の競技フライトで大会使用機体の特性を踏まえて、どのようなことを考えてシーケンス(アクロ課目の実施順番)を組み立てているかの説明がありました。

グライダーアクロ世界選手権 参戦パイロット 酒井 隆さん 
ところが、大会では直前のフライトで発生した機体トラブルにより、想定と異なる機体で競技に臨むことが必要になり、機体性能の違いから想定したシーケンスがルールの範囲内で実施できなく、大幅な減点が発生した事が報告されました。

最初にルール、得点計算方式を説明いただいたことで、アクロのシーケンスの組立が機体性能を考慮して組み立てていることがよく分かり、逆に機体変更が発生したことでシーケンスが想定通りに飛べなくなってしまったことがよく分かるプレゼンテーションでした。

報告の最後にはアクロパイロットになりたい人向けにポーランドでのアクロトレーニングコースの紹介もありました。グライダーアクロの話しは若手パイロットには興味を引く気がします。現在はグライダーアクロについてはあまり知られていませんが、グライダーをはじめたばかりで、グライダーの知識の少ない若手パイロット向けに、今後自分が進みたいグライダーの方向性を考えるためのヒントを与えられるような機会で若手対象に紹介すると、グライダーアクロの道を選択する人も増えるのではと思いました。



鐘尾さんのセッションでは、グライダーアクロバティックは 飛行機アクロバティックと同じグループに属しているといった世界のスカイスポーツ全体の中でのクロスカントリーグライダー競技との位置づけの違いの説明から始まりました。

 FAI公認ジャッジ 鐘尾 みや子さん

クロスカントリーグライダーの競技 は日本では 公益社団法人 日本滑空協会 が統括していますが、アクロの場合、飛行機、グライダーも含めて 公益社団法人 日本航空機操縦士協会 が統括団体の受け皿となっているとのことで、日本航空機操縦士協会の中のGA委員会として存在してはいるものの、活動の内容を公に発表できる場が少なく、広報活動がなかなか難しいとのお話しをされていました。そんな中、今回のような報告の場が設けられたことに「深く感謝いたします」と述べられていたのが印象的でした。

グライダーパイロットの全体のパイを増やすという意味でもグライダーアクロがグライダースポーツを続ける選択肢のひとつとして元気に存在し続けていることはとても大切なこととだと思いました。

なお鐘尾さんアクロバティック競技の国際委員会(CIVA日本代表委員を長いこと務められており、日本では数少ない、FAI公認ジャッジ として世界のアクロバット競技会を支えられています。そんな鐘尾さんが語るグライダーアクロのお話しはとても分かりやすく、非常に聞き応えのある内容でした。また、競技のレベルを上げて行くにはジャッジのレベルが高く維持されていることが必要条件とのことで、ジャッジになるための道のりや苦労話を聞くに付け、こういった裏方のスタッフにスポットが当てることも大切なのだな、と改めて気付かされる1日となりました。


4時間に及ぶ報告会は17:20に終了し、終了後は隣の居酒屋での懇親会に引き続き27名が参加し、熱いトークが繰り広げられました。ご参加いただいた皆さん、そして支援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。この場をお借りしまして心より御礼申し上げます。



2018/10/08

丸山毅の2018世界選手権参戦の報告会が行われます!

※写真は2014年10月12日に行われた世界選手権(ポーランド大会)の報告会の模様

丸山毅 の 2018世界選手権参戦 の 報告会 
「日本グライダークラブ2018年世界選手権 参加支援事業 報告会」の中で行われます。

日本グライダークラブ2018年世界選手権 参加支援事業 は、グライダー世界選手権に参加する丸山と、アクロ世界選手権に参加する酒井氏の支援を目的とした事業です。

今回はこの事業報告会の中で、酒井氏と丸山、二人の選手による参加報告が行われます。内容など詳細は下記 日本グライダークラブ のリンクをご覧ください。




主催:公益社団法人 日本グライダークラブ

■ 日時 2018/11/4(日) 13:15 – 17:00 12:45 開場、受付開始
■ 会場 新橋レンガ通りホール https://www.spacee.jp/listings/2600
     東京都港区新橋2-14-4 マルイト新橋レンガ通りビル 4F 新橋駅徒歩4分
     https://maps.google.com/maps?q=35.6666995,139.7556047

TEAM MARUは13:20~15:00にパイロット、クルーで報告を行う予定です。
「グライダーアクロ世界選手件報告」も行われます。

申込方法
以下からお申し込みください↓
  http://bit.ly/2018JSCWGCWGACseminar
今回、会場で参加できない方向けに最大8名までSkypeでのリモート参加を受け付けます。
*席に限りがございますので、早めのお申し込みをお勧めいたします。

■参加費
一般 2,000円となります。当日受付でお支払となります。

以下のいずれかに該当されるかたはご招待もしくは1000円となります。
申込時に区分を選択してください。
・2018年第世界選手権参加支援事業1事業2に合計1万円以上寄付いただいた方 無料
・2018年第世界選手権参加支援事業1事業2に合計1万円未満寄付いただいた方 1,000円
・日本グライダークラブ会員 1,000円

セミナー後、新橋周辺で懇親会開催予定です(会費5,000円程度)
参加いただける方は是非、こちらにもお運びください。


「日本グライダークラブ2018年世界選手権 参加支援事業 報告会」に関する詳細はこちらをご確認ください。
http://www.glider.jp/info/2018wgcwgacseminar/

秋のフライト&行楽シーズン真っ只中ではありますが、ご都合つきましたら是非ご出席いただきたいと思っております。
どうぞ、よろしくお願い致します。

TEAM MARU

2018/08/13

2018グライダー世界選手権大会 表彰式&閉会式

Aug.12(Sun)

本日は表彰式と閉会式が行われました。

午前10時から、Hosin飛行場にて閉会式と表彰式が行われました。
丸山の総合成績は36位/45機となりました。 結果はこちら 
参加した18mの優勝は2度目の世界選手権チャンピオンに輝いたWolfgang Janowitsch(オーストリア)、2位はMario Kiessling(ドイツ)、3位はJean-Denis Barrois(フランス)となりました。




他のクラスの結果は以下のとおりです。
20mクラス こちら
OPENクラス こちら
国別ではドイツチームが優勝、2位がフランス、3位がチェコとなりました。

閉会式が終了すると、ヨーロッパ諸国にチームはグライダーを入れたハウストレーラを牽引してそれぞれ陸路帰国の途につきました。当日中、もしくは途中1泊しての帰国です。

私たちもオーガナイザーはじめ知人友人に別れの挨拶をし、会場を後にしました。
今回のコンテストディレクターのThomasと、毎日のブリーフィングの進行をおこなったMatej親子。後ろにいるのは娘のMisa。さらに奥様のJanaさんもオーガナイザーとしてサポートしてくれました。

優勝したWolfgang Janowitsch(オーストリア)と。
昨年、ナミビアでトレーニングをしてもらった「先生」です。おめでとうございます!

2位はMario Kiessling(ドイツ)氏と

JAPANチームは市岡がプラハから帰国の途につきました。丸山と赤石は最後の片付けをしたのち、明日ミュンヘンから帰国予定です。


無事に第35回グライダー世界選手権大会が終了いたしました。
丸山の成績は当初の目標からはかなり下回るものとなりましたが、新たな経験をすることができました。また、世界選手権に参加しないとわからないことがたくさんあることを再認識した大会でもありました。「勝利」に向けてはまた新たな方策を検討する必要がありますが、今回の大会参加を今後の「普及」「育成」につなげていきたいと考えております。

秋には報告会を都内近郊にて開催する予定でおります。詳細決まりましたら改めて本メールにてご案内させていただきます。

皆様からのご支援、ご声援のおかげで事故無く怪我無く大会に参加することができましたこと、大変感謝しております。改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。



TEAM MARU 一同




2018グライダー世界選手権大会 Day12

Aug.11(Sat)

競技会12日目、いよいよ最終日となりました。

Competition Day12

大会12日目。最終日です。
朝から快晴!旗が見つかればレースが出来る条件となりました。
タスクは3時間のAAT。今日は西風が強い予報。気温は27度まであがり、上昇気流のトップは2000mぐらいになりそうです。今日はどのように飛ぶか、パイロットとクルーで作戦会議中です。


Type:Assigned area task with 4areas Task time:03:30:00 Task distance:263.1km/527.5km(386.3km)



犯人は不明のままですが旗は無事に見つかったことが報告され、本日は大会開催となりました。大会最終日はクラウドストリートができる、グライダー乗りにとってはわくわくのコンディションとなりました

今日のお隣さんはフランスのJean-Denis選手。2週目にGirl friendのTomokoさんが来てから調子上げ上げで現在総合3位!まさに勝利の女神です^_^
TomokoさんはTeam Maruも応援してくれています。こちらも調子上げて最終日を楽しみます!
Go Jean-Denis!  Go Maru!



昨日の雨の影響がのこり、晴天なのに上昇気流のコンディションが整わず試合開始まで時間がかかりましたが、いよいよ発航開始です。

「Takeshi, Are you ready ?」「Yes!」今日もラインボーイたちに声をかけられます。

準備は万全、行ってきまーす!



WGC2014,EGC2015,そしてWGC2018にも来てくれたベテラン応援クルーの髙木さん。ヨーロッパでの大会に詳しくなりつつありながらも、グライダーの数や飛行場の大きさに毎回驚いています。
出発前のMaruを応援したのち、飛行場の最寄り駅(ローカル線の無人駅)までお見送り。公共交通機関を駆使する旅に戻りました。
今回もありがとう。よい旅を!  


本日の結果
Daily 30位/45機中 (結果はこちら
Total    36位/45機中  (結果はこちら

■丸山のコメント
「8割とれたと思ったら、トップが速すぎました」
今日は昨夜の雨の影響で飛行場周辺のサーマルスタートが遅れたため、タスクは2時間半のエリアタスクとなりました。そのため、スタートは14時半以降と想定され慎重に待ってガグルとともにスタートしました。第一レグはコースどりが今ひとつでしたが、第二レグ以降は順調な飛行となりました。しかし、あまりにも大きな集団でのフライトなり、グライド中も上下左右にグライダーがいるのでドルフィンの際にぶつけないか、ぶつけられないかが怖く積極的にはいけませんでした。とはいえ、内容としては悪くなく目標の得点率80%は行っただろうと思っていましたが、総合トップのウォルフガング先生(ナミビアでのインストラクター)が速すぎて80%が達成できなかったのが残念でした。大会前半で感じた異次元の速さを今日も見せつけられた日でした。
そして先生はそのまま総合優勝を決めました。2度目の世界チャンピオンです。おめでとうございます!

皆様の応援のおかげで、事故無く大会を終えることができました。
成績は伸び悩んだところがありますが、楽しい2週間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。

Farewell party
夕方からは撤収作業を行い、夜はフェアウェルパーティに参加しました。
明日はレースがないので今日はパイロットもゆっくりお酒と食事を楽しんでいます。

今大会のパイロットの平均年齢は51歳、オトナ中心の大会になりました。そんな大会を支えてくれたグランドスタッフの平均年齢はなんと16歳!猛暑の中大活躍だった彼らに向けて、オーストリアチームの声かけによる感謝の寄付が行われました。数名の大人と10数名の高校生で運営された本大会は各国からも非常に評価が高く、スムーズでフレンドリーな素晴らしい大会でした。

9時をまわると会場はダンスタイムに。クルーの市岡さんもスタッフと踊ってます。

明日は閉会式です。

TEAM MARU 赤石

2018/08/11

2018グライダー世界選手権大会 Rest Day(大会保留?)

Aug.10(Fri)

Competition Day ?
今日は朝から曇り空、午後には雨の予報です。昨日から雨の予報があったため、大会側から「グリッドはしないように」との指示も出ていました。
朝はゆっくり過ごし、「今日は休みだね」といいながら10時からのブリーフィングに参加しました。

ブリーフィングにて、本日の競技会は「保留のため無し」が発表されました。
天候が悪いから「タスクキャンセル」じゃなくて「保留」??
大会側が本日試合をしない理由は以下のようなものでした。
*この理由は「シャレ」です。本当の理由はもちろん天候不良です(笑)

FAIフラッグが盗まれた!
国際連盟の旗である「FAIフラッグ」。国旗とともに毎日掲揚されてます。

なんと、この旗が昨夜盗まれてしまったのです!

スポーティングコード(規定)により、競技会に重要なインシデントが発生した場合、Jury(審判長)判断で試合を中断することができます。フラッグが盗まれたことを重大事項と判断したJuryのリックさんにより、今日の競技会は中断することに。明日の朝までに見つかれば競技会は継続するとのことです。
犯人のアタリはついており「英語を話す国(イギリス、オーストラリア、南アフリカ)が怪しい」そうで、3時から事情聴取を行うことが発表されました。
*リックさんはアメリカ人なのでアメリカは対象外?

と、いうことで今日の競技会はお休み!
シャレの効いたRest Dayの理由に会場内は大爆笑!明日にはフラッグも戻ってきそうです(笑)

ちなみにFAIフラッグの販売も行うそうで、どうしても今日試合をしたいチームは買うことができるよ、という発表もされましたが、購入してまでレース実施を希望するチームはありませんでした。


ブリーフィング後、チェコ人のJiriさん(スコアリングディレクター)からzmrzlina(ズムルズリナ/アイスクリーム)についてのレクチャーを受けました。私たちがFacebookに投稿したアイスはzmrzlinaではない!とのこと。

Barタイプのアイス。これはZmrzlinaではない!

zmrzlinaはソフトクリームみたいなものを指すのであって、Bar iceは違う!とのこと。なるほどですね~。
これがZmrzlina

JiriさんはチェコのIGC委員。Maruのことを毎日応援してくれて「サムライ、頑張れ!」と言ってくれます。みなさんに応援してもらいながら毎日過ごしてます。Thank you Jiri-san!

日本からのゲスト登場
今週も日本からゲストが来ました!TEAM MARU応援クルーの髙木さんとそのご家族です。家族旅行に大会応援を組み込んで来てくれました。
残念なことに今日は大会期間中唯一ともいえる「雨の日」。飛行場見学はあきらめて、家でお肉パーティーに変更。予報以上に雨が厳しく、庭でのBBQはできませんでしたが、チェコビールと共にオーブンを使って作った「焼き鳥」を囲んでのランチタイム。友人との会話を楽しみながら、ゆったりとした休日を過ごしました。


明日はいよいよラストレース、最後の「わくわく」を楽しんできます!

2018グライダー世界選手権大会 Day11

Aug.09(Thu)

Competition Day11
大会 11日目。
今朝も晴れてます。最高気温予報はなんと37度!酷暑のチェコとなっています。朝晩は涼しく、風もドライなので日本ほどではないですがそれでも暑いです。

今日はレーシングタスクになりました。シャワー予報もなく、ブルーの空、トップも高めの高速レースが予想されます。今日はかっ飛ばし!の展開でしょうか。
Type:Polygon with 5 points Task distance:415.7km

 各チーム、朝の準備を進めています。
クルーワークを家族が行っているチームも多く、選手の妻or夫だけでなく、両親、彼女、子供達など、ファミリーで選手を支えています。イタリアチームは家族がクルー。子供たちがパパのために朝の準備をしています。

毎日のブリーフィングでWeather 解説をするMetmanのヤンホラックさん。ユーモアたっぷりのコメントと行動で大人気。毎朝必ず笑いを取ってます。

毎日スニッファー(上空のコンディションチェック)としても飛んでます。今日もチェックに飛び立ちました。彼の見立てで曳航開始時間が決まります。



ヤンホラックさんのGOサインが出たため、曳航が始まりました。
Maruとクルーの市岡さんで出発前の作戦会議。今日は無線が繋がりやすい距離を飛ぶのでより念入りに行っています。

グライダーも綺麗に拭いたし、

機内食のおにぎりも持ったし、

忘れ物なし!では行ってきます!



こんなところに日本人
8/3の朝「おはようございます」と会場内で流暢な日本語が。バイクでヨーロッパ旅行中の多田さんです。多田さんとは面識はなく、多田さんもグライダーは知ってはいたがTEAM MARUや競技会の事は知らなかったのですが、自身もセスナに乗る方でHosin飛行場へ飛びにきてみたところ、この大会の存在と日本チームがいることを知り、再訪したとのことでした。まさに「こんなところに日本人」でした。海外で試合に出ていると、こんなご縁も生まれたりします。
その後も旅の合間に応援に立ち寄ってくださいました。今日はまたバイクで旅に出るとのこと。応援ありがとうございます。よい旅を!


本日の結果

Daily 20位/45機中 (結果はこちら
Total    36位/45機中  (結果はこちら

「調子のよかった翌日はなぜか失敗してしまう」ジンクスについに打ち勝ちました!得点率も8割を超え、つらいながらも頭の切り替えができ、良いレースが出来ました。



■丸山のコメント
「上がりづらい1日でした。が、調子にのらず飛べました。」
鉄板の「いい日の次の日は大失敗」というジンクスをクリアできたのでホッとしています。

今日はウィンドシアが多くサーマルで上昇しづらいと予想されていましたが、予想通りの展開となりました。スタート前も最大高度までなかなか上昇出来ず、スタート後も第1~第3レグまでは同様の状況が続きました。第3レグ後半からは風が弱まり、スムーズな上昇となりました。本日もガグルをうまく乗り移ることが出来ました。第4レグ後半んから雲が消えてブルーになり、ひやひやしましたが、ガグルと共に上昇出来、調子に乗ることなくうまくフィニッシュまで飛べました。

実は第3レグ途中で誤ってオープンクラスのガグルについていってしまったのですが、気づいてからすぐに18mクラスのガグルにもどるトライをし、うまく戻れました。落ち着いて飛べたことでできた対応だったかと思います。


明日の天気はサンダーストーム予報。飛べるかは明日にならないとわかりません。
すでにTEAM MARU最大試合数を更新中。このままあと2日飛びきりたいと思います。