- 朝は綺麗な青空
- 予報は東からサンダーストームが接近する予報。東から天気が変わるのは日本人には受け入れづらいところですが、大陸では偏西風蛇行の関係で東から変わるケースが多々あります。この辺の解説は2003年の世界選手権webにあります。
- 15:00からローカルは雨、なので西側に 2.5h で近場の 4 area AATでタスクセット。本日もオフィシャルトレーニングですがグリッド指定は無し、ゲートオープンも無しの自由なポーランドスタイル。この辺は練習日にもきっちりやるドイツとは違います。
- 離陸時点で予報通り東が過剰発達、西側はプリフロントで良好なコンディション
- 機体セットが遅れて12:55 離陸 離脱後 4m/s でリダポンで 2000m そのまま13:08 にスタート
- 1st leg 良好。北東風を受けながらほぼテールウインド。(極力風に平行にラインを取れる様にエリアを設定)1st area はなるべく奥まで行くのがセオリーですが、ストームも気になるので真ん中くらいでターンするつもりで、2nd leg の状況を見ながら良さそうなところでクライムしてターン。
- 2nd leg で OT(フィンランド)に出会って、2nd leg をフライト、良好。風にクロスすするレグなので、風のラインを意識しながらレグをCuストリートにあわせながら飛行。狙い目は大きな雲。
- 2nd area は 20km サークルですが、サンダーストームがエリアの中心から東側に位置、西側に除けながら、ストームの手前のガストフロントで上がりつつ、西端のエリアにタッチで3rd area に向かう
- 3rd area は南に行きすぎると禁止空域を 4th leg がかぶってしまうので、当初はタッチするだけのつもりでAvg 120 kph くらいでプランしていました。が、130kph くらい出ているので、このままだとアンダータイム(2.5h より早くフィニッシュしてしまう)。ので、ちょっとレグを伸ばす必要があり、LX9000 の movable TP を西のほうへ少し動かして、2.5 h 丁度でフィニッシュする様にレグを変更。OT は南へ向かう様なので、OT と分かれて近くに居たもう一機をマーカーにしながら飛ぶことに、これが失敗その一。
- 新しいマーカーの機体はフランスのMDで、おなじ G29 なのにグライドののびが全く違いました。おかげで全くついて行けず。。3rd leg で比較しても平均グライドスピードが 200km/h と 220km/h で 20km/h 違う。200km/h 以上でかっ飛ばすところのイメージが出来ていない
- 3rd area で 2000m まで上げて4th leg へ。予報通りサンダーストームが東から接近してしまい、ストームの近くはガストフロントで良いのですが、その前のエリアが死んでしまっているので、グライドスピードを落としてCu を目指す。他のパイロットのフライトを見るとここでもかっ飛ばしてガストフロントエリアまで到達しているのが違い。これができれば 130kph でフィニッシュできましたがここで弱気の虫が出てしまったのが失敗2
- 何とか 1000mで1.5m/sに到達。ここで1.5m/sで上昇することに固執してしまったのが失敗3。死んでいたエリアがフロントの接近で再度活発になってきていることにもっと早く気がつけば、届くだけの高度を獲得して行けたのに、先のエリアが悪いことに頭がフィックスしてしまい、上昇に固執してしまった。これのせいで平均速度は 120kph まで低下。
- 4th leg 途中でオーストリアのGA に会ったので、一緒にグライド。レシュノ近辺はサンダーストームだらけでストームを除けながら、時には豪雨の中を飛行。フィニッシュも 500m以上余裕を持たせて万が一に備えている模様。なるほど、こういったコンディションは経験が少なく、分からないうちにアウトランディング、が数回あり、乗り切り方がよく分からなかったのですが、5月のポーランド選手権でも2日ほどストーミーな日があり、勉強になりました。
- NZチームのブログのサンダーストームの写真
- カナダチームのサンダーストーム写真
- 機材面
- LX9000 の climb / Cruise 切り替えスイッチがフラップ連動になってない、LX リモートスティックの切り替えも動かず、計器板上のスイッチでしか切り替えられない
- LX9000 の climb / Cruise 切り替えmenu は OFF が機能しないので、GPSにしておく。ちょっと面倒
- エンジンノイズレベルの事前チェックはバックアップロガー分も提出が必要だった。。これは盲点。失敗しました。明日もしも練習日飛行が出来たらログしておこう
- 飛行後、Technical check & weight
- 目的
- 装備品のチェック。安全面のものがついているか(Flarm等)、禁止物がついていないか(人口水平儀、雲中飛行)
- 重量チェックのためにリファレンスウエイトの計測(最大離陸重量を超えてないか、 グリッドへ行く途中に自動車牽引状態(トーバー、ウイングドーリー、場合によってはターポリン付き)で重量を計測。
- 水を満タンまで摘むこと。17リットル足りなかった。
- 遅い時間(18:30)からだったので疲れが残った。とはいえ、予約制なので空きスロットがそれほど無く、火曜、水曜と晴れが続いたので飛行を優先。翌木曜日が雨でレスト出来て助かりました。明日金曜もあまり良くない予報なので、雨中で計測はしたくないし。。
2014/07/31
7/23 練習日 day2 パイロットレポート
Day4までの結果
本日Day5、夜中に前線が通過し、昨日までの暑い空気から気団が入れ替わりました。朝から冷たい風が吹いています。このあとお天気が回復するかどうか?12時まで待機して、もう一度ブリーフィングとなりました。
雨上がりのタイダウンエリア |
現地時間AM2時の天気図(△マークがレシュノ滑空場) |
Day4までの結果をまとめてみます。毎日のタスクや成績、各選手のフライトログはこちらに公開されています。グライダー競技は、平均速度を競います。毎日のフライトごとに、速度に応じて得点がつき、期間中の総得点でチャンピオンが決まります。毎日の最高得点はその日のタスクによって変わり、長いタスクの日は1000点満点です。なので、2週間と長丁場の選手権では、大きな失敗をしないこと、距離が長い日に高得点をとることが重要です。
こちらがDay4までの結果です。
青が平均速度(縦軸左)、オレンジが得点率(縦軸左)、グレーが順位(縦軸右)です。平均速度はその日の気象条件によって異なるため、その日どれくらい飛べたかは、トップに対する得点の割合で評価しています。MARUはこの得点率80%をキープすることを目指しています。
グラフのオレンジ線を見ると、Day3, Day4は80%を越え、ここまでのところ順調な前半戦といえそうです。グレーの順位を見ても、得点率86%のDay3のように90%近い値を叩き出せば、条件がいい日には15位以内くらいに入ることができます。みなさんもこの得点率に注目してみてください。2014/07/30
Day4スタート、今日こそサンダーストーム?
7月30日、Day4、本日のタスクは260km/2時間のAAT、昨日は、結局夕方までいいお天気でしたが、今日も夕方にサンダーストームが来る予報です。昨日より30分早く、11:45発航開始しました。
本日のタスク、赤がMARUが参加している18mクラスです。15mもOpenもほぼ同じエリアを飛ぶタスクになっています。
昨日より早い時間に雲が発達してきています。大気が不安定な証拠で、今日はストームが来る可能性が高そうです。今日こそ早めスタートが吉?
11時45分、予定通り離陸開始、4列目のMARUは12時15分に離陸しました。
全機離陸して、Start Gateは13時16分にOpen。3分後の13時19分(日本時間20時19分)にMARUから「スタートしました」の無線が入りました。さて今日はどうなるでしょうか。
スタート直後、早くも西から怪しい雲が。。 |
フライト中の軌跡は、リアルタイムにこちらからご覧頂けます。
2014/07/29
Day3スタート、2時間AATのショートタスク
Day3、スタートしました。今日のタスクは260km、2時間のAATと、短いコースです。
出発直前、5月のポーランド選手権で手伝ってくれたGaborがアドバイスに来てくれました。
今日のタスクは東側に細長いコースです。ウェザーは南西側から前線が接近してくる天気図で、前線の手前は好条件、15時過ぎにパタッと上昇気流がなくなって夕方からサンダーストームになる予報です。ということで、今日は早めスタートで早く帰ってきたいところ。結果はどうなるでしょうか?
Day1:300kmAAT、まずまずのスタート?
結果は46機中の36位、残念ながら順位には現れていませんが、大きな失敗はなくMARUのイメージとしては80%位の出来、まずまずのスタートとなりました。
フライトの軌跡はこんな感じです。AATでは作戦によって大きくコースが変わります。成績が出るまで誰が勝ったかわかりません。
赤がMARUの70、緑はこの日のDaily Top、ポーランドのPL、水色と青は、スタート時刻が同じだったドイツのWMと、飛行距離が同じだったルーマニアのAKです。結果のページでGPSログが公開されているので、こうしてフライトの振り返りができます。
赤がMARUの70、緑はこの日のDaily Top、ポーランドのPL、水色と青は、スタート時刻が同じだったドイツのWMと、飛行距離が同じだったルーマニアのAKです。結果のページでGPSログが公開されているので、こうしてフライトの振り返りができます。
この日のMARUは、スタート(図の左上、北西側)して、反時計回りに第2レグまではほとんどトップ集団と一緒でした。南東の第2旋回点で南に伸ばしたところから作戦が分かれました。集団と分かれた後の北へ向かう第3レグは、東側を飛んだ人達が速かったようです。
最後の第4レグは、北側のほうがコンディションがよかったようで、第3旋回点をショートカットして南側を飛ぶことのなったMARUは、やや遅れ気味でした。ファイナルグライド(ゴール前は高度エネルギーを速度に変えて200km/h前後で入ってきます)に入る前に、どこで高度を稼ぐか迷いもあったようです。
といったところで、世界選手権ともなると、大きな失敗がなくても、ちょっとした選択の差が、順位を大きく変える結果となります。MARUはイメージより低い順位に少し残念そうでしたが、2週間続く長丁場のグライダー競技では、大きな失敗なく飛び続けることが重要です。明日以降も満足のゆくフライトが出来ることを期待しています!
2014/07/27
クルー第二陣、出撃!
こんにちは、クルーの高見です。チームに合流して2日目の朝を迎えています。
日本からフランクフルト、ポズナンと飛行機で移動し、その後地上移動で現地レシュノに入りました。ポズナンからはポーランド語圏、しかも交通事情のよくわからない中でのバス電車の乗継ぎ。。ということでどきどきでした。。
ANA便機内にて。快適です。
パイロットと息の合ったクルーアクションを、ということで、パイロットと同じ資料に目を通しています。
レシュノ空港にて。空港もバスもとてもきれいです。
ポーランド語で一方的に話しかけられること多し。やはり東洋系は珍しいのでしょうか。
バスの乗り方もチケットの買い方も日本と全く違いましたが、細かいところはボディラングエッジで。言葉がなくても人はわかりあえる!
ポズナンの駅にて。
こちらは難易度Cレベル。道端からいきなりホームに入れる上に、日本のような券売機が見当たらりません。これには困りました。
どうしようもないので時刻表を見て、ホームに向かっていたらなんとそこに駅員のおばちゃんが!
ハンディの端末で切符を売っていました。(写真まんなかに立っている制服の人)
日本からフランクフルト、ポズナンと飛行機で移動し、その後地上移動で現地レシュノに入りました。ポズナンからはポーランド語圏、しかも交通事情のよくわからない中でのバス電車の乗継ぎ。。ということでどきどきでした。。
ANA便機内にて。快適です。
パイロットと息の合ったクルーアクションを、ということで、パイロットと同じ資料に目を通しています。
ポーランド語で一方的に話しかけられること多し。やはり東洋系は珍しいのでしょうか。
バスの乗り方もチケットの買い方も日本と全く違いましたが、細かいところはボディラングエッジで。言葉がなくても人はわかりあえる!
ポズナンの駅にて。
こちらは難易度Cレベル。道端からいきなりホームに入れる上に、日本のような券売機が見当たらりません。これには困りました。
どうしようもないので時刻表を見て、ホームに向かっていたらなんとそこに駅員のおばちゃんが!
ハンディの端末で切符を売っていました。(写真まんなかに立っている制服の人)
のどかな農地を小一時間ほど揺られて。。
レシュノに到着!
「世界の車窓から」のような旅でした。。
ポーランドでの地上移動、日本と違う部分に戸惑いながらも、終始「なぞなぞ」のようでとても新鮮でした。
皆様も是非一度!
本戦前日:練習フライト&開会式
クルーの佐々木です。昨日25(金)に、選手権会場のレシュノに到着、本日26(土)は練習フライト&開会式がありました。
昨日は夕方にフランクフルト乗り換えでポズナン空港に着き、そこからは最初のお仕事「大会中に使う車を借りて現地に向かう」でした。
無事にレンタルハウスに到着して記念撮影。
着いてみると、第1陣の車と車種も色も全く一緒!間違えそうです。。帰ってきたグライダーを迎えに行ったらヒッチがない、なんてことにならないよう気をつけないと。
着いてみると、第1陣の車と車種も色も全く一緒!間違えそうです。。帰ってきたグライダーを迎えに行ったらヒッチがない、なんてことにならないよう気をつけないと。
2014/07/26
本日は雨のため、、、
7/24(木) 天気:雨 気温15度
予報通り朝から雨です。気温もぐっと下がり15度。昨日の30度から15度違います。日本ですと天気は西から変わりますが、ここポーランドでは西からとは限らず夕焼けがきれいな翌日も雨になります。
今回の基地である家の2階から滑空場を見たところです。係留しているグライダーが見えます。
ここは滑空場の西にある隣村。レシュノは7万人規模の街でホテルもさほど多くはありません。そのため大会中は宿不足となっており、大会期間中に家を貸す、という臨時ビジネスが発生。この家の「貸します」をめざとく見つけたMARUが即コンタクトし、今回のチーム基地となりました。
ちょうどゴールコースの下にあり、大家さんからは「ベランダからよく見えるよ」と言われました。
実際にMARUが飛んだとき「ゴールコースから家6軒分離れてたけど、上空からすぐわかった」とのこと。真上ではないですが、かなりの至近距離です。
雨でもブリーフィングがあるので、滑空場へ。
さすがに皆さん、長袖ですね。
それにしてもかなり降ってます。
雨のため、練習は無し。
本日のタスクは「ホテルのプール」が設定されました。
ということで、今日は時間が出来たので今後やってくるチームメンバーが到着するレシュノ駅の下見に。
第一陣は車移動なので駅に行くのは初めて。
ちょうど入線した電車が。
ポズナン方面からやってきました。チームメンバーもポズナンから移動予定。まさにこの電車ですね。
うーん、長距離列車ですがかなり年季がはいった車両です。入り口のステップが高い。
駅のロータリーから。
電車が次の駅に向かって出発していきました。
小さいけどきれいなロータリーです。駐車料金が30分で1.5ズロチ(約50円)
このあとはスーパーへ買い出しに行き、本日のタスクコンプリート。家にゴールして、各々作業&フリータイム。そして今夜の食事はカレーライス。学生時代、合宿所で「木曜はカレーの日」でした。海上自衛隊は金曜日がカレーの日だそうですが、私たちは木曜日なのです。
赤石
予報通り朝から雨です。気温もぐっと下がり15度。昨日の30度から15度違います。日本ですと天気は西から変わりますが、ここポーランドでは西からとは限らず夕焼けがきれいな翌日も雨になります。
Photo by OLYMPUS OM-D E-M1 |
今回の基地である家の2階から滑空場を見たところです。係留しているグライダーが見えます。
ここは滑空場の西にある隣村。レシュノは7万人規模の街でホテルもさほど多くはありません。そのため大会中は宿不足となっており、大会期間中に家を貸す、という臨時ビジネスが発生。この家の「貸します」をめざとく見つけたMARUが即コンタクトし、今回のチーム基地となりました。
ちょうどゴールコースの下にあり、大家さんからは「ベランダからよく見えるよ」と言われました。
実際にMARUが飛んだとき「ゴールコースから家6軒分離れてたけど、上空からすぐわかった」とのこと。真上ではないですが、かなりの至近距離です。
雨でもブリーフィングがあるので、滑空場へ。
さすがに皆さん、長袖ですね。
それにしてもかなり降ってます。
雨のため、練習は無し。
本日のタスクは「ホテルのプール」が設定されました。
ということで、今日は時間が出来たので今後やってくるチームメンバーが到着するレシュノ駅の下見に。
第一陣は車移動なので駅に行くのは初めて。
ちょうど入線した電車が。
ポズナン方面からやってきました。チームメンバーもポズナンから移動予定。まさにこの電車ですね。
うーん、長距離列車ですがかなり年季がはいった車両です。入り口のステップが高い。
駅のロータリーから。
電車が次の駅に向かって出発していきました。
小さいけどきれいなロータリーです。駐車料金が30分で1.5ズロチ(約50円)
このあとはスーパーへ買い出しに行き、本日のタスクコンプリート。家にゴールして、各々作業&フリータイム。そして今夜の食事はカレーライス。学生時代、合宿所で「木曜はカレーの日」でした。海上自衛隊は金曜日がカレーの日だそうですが、私たちは木曜日なのです。
赤石
7/22 練習日day1 パイロットレポート
- 前日は陸送の予定が遅れて15:00着。レンタルハウスに入り、生活面セットアップで18:00になってしまったので、機体準備はせずにレスト。若い頃は無理できましたが今は疲れを残さないことがポイント
- 8:00 から機体組、水搭載。組み方、水の積み方をクルーにレクチャー
- 10:00 からブリーフィング。4TP fixed task。560km 13:00までにスタートできればフィニッシュできるが、準備もあるので、離陸時間次第でタスクフライトは検討。北東風 2000m のいわゆるレシュノの良好コンディションday
- クルーはその間ステッカーでお化粧
- ブリーフィング後に準備継続。
- LX9000 にTP、airspace, task set
- Oudie ケーブルを LX9000 に接続、Oudie 設置
- bug wiper 作動確認。翼長の設定が間違えているので再セットアップ
- 13:00過ぎにやっと準備終了。発航点に運んで、13:30 最終機で離陸、誰も居ないので一人で14:00 スタート
- 1st leg は北西へ。北東風にクロスするレグ。スタートから 1st サーマルはルートを失敗したが、1st サーマル以降は風のラインにレグをうまくあわせられて、良好
- 1st leg 終わりで HD(カナダ)に追いつく
- 2nd leg は北東、良好な森と風向ににアラインするレグ。噂通りの良好な森でひたすらドルフィン。
- 2ndl leg 終盤は森が終わってしまう。この時点で16:00 でタスクコンプリートするべきか迷うが向かい風の 2nd leg で130kph 出ていて、120kph でも18:30 にはフィニッシュできる計算で行けそうなのでとりあえず行ってみる
- 3rd leg は2nd leg に近いライン。HD が森を再び選ぶのか、オントラックを選ぶのか観察。結果はオントラック。オントラックは空域が 1950m で蓋されていて、森を選んだ方が良いのではと思ったのですが、10km 以上レグから離れるのと、川を渡らなければなのでオントラックの方が良かったようです。空域の上限を超えない様にドルフィン。
- 4th leg は 17:00 を過ぎたのでリフトが弱めに。それまでのように 3m/s は拾えず、1.5m/s で丁寧に。インターサーマルも飛ばせず、Avg は 120 kph でフィニッシュ。ここでも HD は 2.1m/s, 3.0m/s を拾っているので 130kph でフィニッシュ。ここが違い。でも初日からフィニッシュ、最後はコンディションが悪化したので速度低下だが、プロセスには満足。
- 機材面
- 翼長をセットした bug wiper が15m のところで切り替わらないので手動で動かす。動き自体はスムーズで良い
- 手動対応
- LX9000 の climb / cruise が切り替わらない。要チェック
- 済み、対処無しなので手動スイッチで対応
- 2nd logger nano の電源入れ忘れた。2nd logger の電源は再度チェックすること。コックピットにテプラする
- Avionics バッテリーが突然落ちた。電圧メーターを LX9000 に出そう。電圧を見て切り替え、また、ソーラーパネルの充電先も切り替え必要。テプラする
- LX9000 が一度落ちた後、Oudie に GPS 信号が送れなくなった。原因不明
- 水のタンクは 30リッター
- 水ポンプのコネクタのかしめを直す
- 済み
- 水ポンプ延長ケーブル購入
- 済み
- 地上局無線機はキャビンで充電する。アンテナは土曜日に設置予定
- アンテナポールを探す
- 翼端係留固定ロープが心許ないので購入
- Practicar で 12 ズロチ
2014/07/25
水バラストと体重測定(準備編)
7/23(水) 天気:快晴 今日は気温高く30度予報。そして午後はシャワーの予報。
今日の練習タスクは 2時間30分のATTと短め。天気の変化を考えての設定がされたようです。
グライダーには「水バラスト」というものを積んでいます。これは文字どおり水を重りとして搭載するのです。水は翼内と垂直尾翼内に入れることが出来ます。
これを行うと「翼面荷重」が大きくなります。これを行うと最良滑空比での巡航速度を上げることができる、つまりは軽い状態より重い状態の方が高速飛行に有利に働くのです。気象条件のよい日は最大まで積むことでより速く飛ぶことができます。気象条件がいまいち、の日は軽めにすることで上昇しやすくする、など戦略の要ともなるものなのです。
本日はこの水バラストの積み方をご紹介します。1枚目の写真はMARUの隣に駐機しているアイルランドチーム(双子のポールとスティーブ。兄弟で毎回出場。MARUのお友達)彼らも水バラストを翼に入れているところです。
方法は大きくわけると2つ。1つはポリタンに水をくみ、タンク容量から水量を計算して積み込む方法。もう一つはホースにフローメーター(水量計)をつけて、水道からそのまま機体に水を入れる方法。
ちょっとわかりにくいですが、こちらは水道から直接水を搭載しています。この方法だとグライダーを水道近くまで持っていく必要がありますが、ポリタンを用意することなく作業が出来ます。
中には自分の駐機場までホースを延長してしまっている強者もおります。
MARUチームはポリタンに水をくんできて水バラストを搭載しています。1つのポリタンに25L。かなりの重さなのでクルマに積んで運びます。
ポリタンの中に水を吸い出すためのモーターをいれて機体に水を送り込みます。
機体の翼に水を入れる口があり、ここから入れていきます。
今日は最大重量にするため片翼80Lつみます。
水バラストを入れる間もクルーは空のチェックを欠かしません。空は青く、日差し強く、気温は30度近くまであがります。風があるので暑さはそこまで感じませんが日差しは「痛い」状況です。
準備完了。いざ、出陣!
グリッド場所(発航場所)に向かったのですが、ちょっと出遅れてしまったらしく「グライダー渋滞」にはまってしまいました...
それにしても長い列。
やっと到着。雲がどんどん増えてきました。予報通り雨が降るのでしょうか?
今日はグライダーの重量計測があるので早めに帰ってくる予定です。
このあと12:40に離陸していきました。
14:30ごろ、サンダーストーム到来!
15:00にはあがっていましたが、その後も降ったり止んだり。
黒いもやっとしたところは雨が降っています。すでに帰着しているグライダーもありますが、MARUは大丈夫だったのか??
このあと、16時ごろ帰ってきました。
雨の中も飛んだのだそうです。(前が見えなくなるほどだったそうです)
今日はこのあと Technical inspectionを受けるため、再度水バラストを搭載します。
あれ、さっき水バラスト積んでなかった?と思いますよね。実は水バラストは着陸前にすべて放出してしまうのです。水を積んだままだと機体重量が重く、着陸が難しい&グライダーを壊してしまう可能性があるので、着陸前に水を放出して機体重量を軽くするのです。
この水バラストを放出しながら帰ってくるグライダーの姿はかなり圧巻。後日、河村広報リーダーの写真でご紹介させて頂きますのでお楽しみに!
このTechnical inspectionはグライダーの重量チェック(翼面荷重をあげるためにズルをしていないか)やグライダーの設定が大会ルール通りになっているかを確認するものです。
この作業中、雨がまたまた降ってきました。まずはターポリン(グライダーのカバー)をかけることに。
ここでモンベル提供のアウターが早速大活躍。多少の雨なら本当にへっちゃらです。そして雨の通過とともに先ほども真夏の気温がウソのように肌寒い気温となってきました。夏のヨーロッパにアウターは必携ですね。
雨の合間に作業をすすめ、なんとか準備完了。ハンガー(格納庫)内に準備された計測場に移動しました。
体重計にグライダーを乗せて、水バラストを最大に積んだ状態で規定の重さの範囲内か確認します。
パイロットの体重、装備品も重量に入るのでことこまかに計量されます。
こちらはパイロットの計量中。重量は...「ヒ・ミ・ツ」ということですが、世界のパイロットの中では「小柄」です。
今日計測した重量を今大会中の最大重量とし、大会中は毎日この重さを超えていないか、チェックが入ります。この様子もまたご紹介いたします。
重量測定のあとは大会規定に準拠した状態かのチェック。
グライダーに関する書類の不備がないか、コンテストNo(尾翼にある70の文字)が両側に入っているか、翼面下に機体登録番号(D-KATV)がかかれているか、禁止装備品をつけていないか(人口水平儀、雲中飛行の道具)、安全のための装置をつけているか(Flarm) など質問を受けています。
質問しているのはシルビア(maru の FB 友達)。
昨年のヨーロッパ選手権でも大会運営のサポートをしてくれていました。今回も運営側として活躍中。各地の大会で彼女はスタッフとして活躍している様で、ポーランドの若者パイロット達はこのように大会スタッフとして各地で活躍している若者が多数居るので、大会に行くたびに「また会ったね!」と挨拶をしています。
無事Technical inspectionが終了。
駐機場所にもどって本日の大会準備は終了です。写真はグライダーを駐機場に戻すところ。グライダーをつけたまま、クルマをバックさせて駐機させています。私の位置にグライダーの胴体をあわせるよう誘導中。幅18mのグライダーを20m以内のスペースに入れ込むため、テクニックが必要です。
現在19:00。天気よく見えますが、明日は雨予報。
本当に降るのかな?と思ってしまうほど晴れた夕方でした。
赤石
今日の練習タスクは 2時間30分のATTと短め。天気の変化を考えての設定がされたようです。
Photo by OLYMPUS STYLUS1 |
グライダーには「水バラスト」というものを積んでいます。これは文字どおり水を重りとして搭載するのです。水は翼内と垂直尾翼内に入れることが出来ます。
これを行うと「翼面荷重」が大きくなります。これを行うと最良滑空比での巡航速度を上げることができる、つまりは軽い状態より重い状態の方が高速飛行に有利に働くのです。気象条件のよい日は最大まで積むことでより速く飛ぶことができます。気象条件がいまいち、の日は軽めにすることで上昇しやすくする、など戦略の要ともなるものなのです。
本日はこの水バラストの積み方をご紹介します。1枚目の写真はMARUの隣に駐機しているアイルランドチーム(双子のポールとスティーブ。兄弟で毎回出場。MARUのお友達)彼らも水バラストを翼に入れているところです。
方法は大きくわけると2つ。1つはポリタンに水をくみ、タンク容量から水量を計算して積み込む方法。もう一つはホースにフローメーター(水量計)をつけて、水道からそのまま機体に水を入れる方法。
ちょっとわかりにくいですが、こちらは水道から直接水を搭載しています。この方法だとグライダーを水道近くまで持っていく必要がありますが、ポリタンを用意することなく作業が出来ます。
中には自分の駐機場までホースを延長してしまっている強者もおります。
MARUチームはポリタンに水をくんできて水バラストを搭載しています。1つのポリタンに25L。かなりの重さなのでクルマに積んで運びます。
ポリタンの中に水を吸い出すためのモーターをいれて機体に水を送り込みます。
機体の翼に水を入れる口があり、ここから入れていきます。
今日は最大重量にするため片翼80Lつみます。
水バラストを入れる間もクルーは空のチェックを欠かしません。空は青く、日差し強く、気温は30度近くまであがります。風があるので暑さはそこまで感じませんが日差しは「痛い」状況です。
準備完了。いざ、出陣!
グリッド場所(発航場所)に向かったのですが、ちょっと出遅れてしまったらしく「グライダー渋滞」にはまってしまいました...
それにしても長い列。
やっと到着。雲がどんどん増えてきました。予報通り雨が降るのでしょうか?
今日はグライダーの重量計測があるので早めに帰ってくる予定です。
このあと12:40に離陸していきました。
14:30ごろ、サンダーストーム到来!
15:00にはあがっていましたが、その後も降ったり止んだり。
黒いもやっとしたところは雨が降っています。すでに帰着しているグライダーもありますが、MARUは大丈夫だったのか??
このあと、16時ごろ帰ってきました。
雨の中も飛んだのだそうです。(前が見えなくなるほどだったそうです)
今日はこのあと Technical inspectionを受けるため、再度水バラストを搭載します。
あれ、さっき水バラスト積んでなかった?と思いますよね。実は水バラストは着陸前にすべて放出してしまうのです。水を積んだままだと機体重量が重く、着陸が難しい&グライダーを壊してしまう可能性があるので、着陸前に水を放出して機体重量を軽くするのです。
この水バラストを放出しながら帰ってくるグライダーの姿はかなり圧巻。後日、河村広報リーダーの写真でご紹介させて頂きますのでお楽しみに!
このTechnical inspectionはグライダーの重量チェック(翼面荷重をあげるためにズルをしていないか)やグライダーの設定が大会ルール通りになっているかを確認するものです。
この作業中、雨がまたまた降ってきました。まずはターポリン(グライダーのカバー)をかけることに。
ここでモンベル提供のアウターが早速大活躍。多少の雨なら本当にへっちゃらです。そして雨の通過とともに先ほども真夏の気温がウソのように肌寒い気温となってきました。夏のヨーロッパにアウターは必携ですね。
体重計にグライダーを乗せて、水バラストを最大に積んだ状態で規定の重さの範囲内か確認します。
パイロットの体重、装備品も重量に入るのでことこまかに計量されます。
こちらはパイロットの計量中。重量は...「ヒ・ミ・ツ」ということですが、世界のパイロットの中では「小柄」です。
今日計測した重量を今大会中の最大重量とし、大会中は毎日この重さを超えていないか、チェックが入ります。この様子もまたご紹介いたします。
重量測定のあとは大会規定に準拠した状態かのチェック。
グライダーに関する書類の不備がないか、コンテストNo(尾翼にある70の文字)が両側に入っているか、翼面下に機体登録番号(D-KATV)がかかれているか、禁止装備品をつけていないか(人口水平儀、雲中飛行の道具)、安全のための装置をつけているか(Flarm) など質問を受けています。
質問しているのはシルビア(maru の FB 友達)。
昨年のヨーロッパ選手権でも大会運営のサポートをしてくれていました。今回も運営側として活躍中。各地の大会で彼女はスタッフとして活躍している様で、ポーランドの若者パイロット達はこのように大会スタッフとして各地で活躍している若者が多数居るので、大会に行くたびに「また会ったね!」と挨拶をしています。
無事Technical inspectionが終了。
駐機場所にもどって本日の大会準備は終了です。写真はグライダーを駐機場に戻すところ。グライダーをつけたまま、クルマをバックさせて駐機させています。私の位置にグライダーの胴体をあわせるよう誘導中。幅18mのグライダーを20m以内のスペースに入れ込むため、テクニックが必要です。
現在19:00。天気よく見えますが、明日は雨予報。
本当に降るのかな?と思ってしまうほど晴れた夕方でした。
赤石
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