2013/07/23

ヨーロッパ選手権 大会14日目②

さあ、フライト順が迫ってきました。

まる、泣いても笑ってもあと2日だ。頑張って!

まるが飛んで行った空。昨日のように積雲が見えず、雲がモクモクしていないのが分かりますね? チョイと難しい状況です。あ、ちなみに離陸しているのは別の機体です。まるはとっくに空の上です。

これが欧州選手権のガグルです。あまりの機体の多さに見上げている我々も息を呑みます。同じサーマ ルにこれだけの機体が集まるのは、条件が厳しいからです。条件がよくなるまで、ここで耐え、スタートゲートが開くのを待ちます。いやー本当に壮観です。
あなたは何機見つけられましたか?























今日はよほどつらいのでしょう。耐えきれず、降りてしまう機体もいます。スタートゲートのクローズは、スタートコールから2時間なので、その間であればリスタート可能です。

15時30分現在の空です。出発時よりだいぶ条件がよくなっています。でも、地上でも風が強い。第一旋回点を回ったあとの第2レグは追い風で すが、第二旋回点後のファイナルグライドはかなり強い向かい風に見舞われる可能性があります。風をどう味方に付けるのか、そこも勝負の分かれ目でしょう。 がんばれまる!

 今日はアウトランディング(滑空場外への着陸)する機体が続出しました。グライダーを運ぶハウスト レーラーを牽引した車が何台か出撃していきました。アウトランディングすると着陸時に機体を破損するリスクがあり、また機体をバラさねばならないのでパイ ロットもクルーも大変。だからパイロットもなるべく避けようとしますが、欧州選手権ともなれば「諦めて滑空場に帰ってくる」という選択肢が取られないこと も多いです。「帰って来る高度があるんだったら何で前に出なかったのか?」という評価もついてまわるからです。場外着陸が安全にできる場所が少ない日本の 常識とはちょっと違いますね!

 そして丸山機も今大会初のアウトランディング扱いになりました。高度を300m近くまで下げ、背中 のエンジンを出動させたのです。前日は時間こそかかりましたが低くなっても「絶対に降りない」フライトで自信をつけていたまるですが「その過信が仇になっ た」そうです。具体的には難しい気象条件の中で「独り旅」を選んでしまったことが敗因。こんな日は複数機で行動し、お互いに見つけたサーマルで上がりなが ら前に進むほうがリスクが少ないのだそう。当然、本人は落ち込んで帰ってきましたが、このクラスの大会でアウトランディングはよくあることです。気持ちを 切り替えて最終日、締まって行きましょう!


 まるの成績はコチラで確認できます。
http://www.egc2013.eu/results/std/37J_std/
一番右の「ポイント」のすぐ左が「稼いだ距離」です。366kmのタスクに対し、半数以上がその数字に達していないのが分かるでしょう? いずれも引き返したりアウトランディングしたりしたものです。この悔しさをバネに最終日はみんな気合いを入れてくることでしょう。最終日は表彰式の関係も あり、やや短めのタスクになる予定。まるも10位相当になった16日のショートタスクを思い出して欲しいですね。がんばれ! 
                                                                                               そして赤石、美味しい夕飯ありがとう!

Day14  Standard Class   Day 30位相当 Total 26位相当
http://www.egc2013.eu/results/

(河村)

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