ポーランド ナショナルチーム・コーチ ヤツェック・ダンコフスキー氏 |
今回はまるの人生初となる “正式” インタビューのお話をしましょう。相手は「グライダー強国」と言われて久しいポーランドのナショナルチームコーチ ヤツェック・ダンコフスキー さん。
目的は「ポーランドチームをより深く知る」こと。いやもっと直接的に言えば「ポーランドチームの強さの秘密を聞き出すこと」にありました。事前にまるが用意した質問は多岐にわたり、グライダー人口の裾野からナショナルチームの規模、ポーランド滑空協会から得られる支援体制にオリンピック競技との扱いの違い、トレーニング内容に若手の教育、人材の発掘法などなど。
もちろん、まる自身の興味関心も多々あるでしょう。でもライフワークにしている「操縦教育の探求」のために、日本のグライダー界のために、今、自らが作り出した時間的空間的メリットを十分に活かそうとしている姿勢がよくわかりました。
今大会期間中、まるはヒマを見つけてはアイルランド、スイス、アルゼンチンなど各国のチーム・リーダーやクルーと世間話しながら同じようなことを聞き出していました。そして強国ポーランドに対しては時間と場所を約束して正式に行ったのです。
その熱意に ヤツェックさんは真摯に応えてくれました。もちろん、まるが言うように「明かせない秘密」もあったでしょう。でも彼は59分にわたるインタビューに、とても真面目に応対してくださったのです。
インタビュー前は「オレ、こんなこと生まれてこの方やったことないのに。しかも英語で。大丈夫かな?」なんて話していたまるの心配も終わってみれば全て杞憂でした。
まるはこのインタビューを日本滑空協会の機関誌「JSAインフォメーション」に寄稿するそうです。内容はおそらく、ポーランドの情報を中心に各国の対比を含めた内容になると思います。世界への視点を持ちたい、と言う方は是非楽しみにしていてくださいね。
http://www.japan-soaring.org/jsa-info/jsa-info_5.htm
最後になりますが、まるが危惧していることのひとつに「42歳の自分が28歳で世界選手権に参戦して以降、世界に挑戦する若者が出てこない」という事実があります。それが彼をして「操縦教育にイノベーションを起こしたい」と言わせる理由のひとつになっています。
若かりし日は多少トンがっていたかも知れませんが、この42歳の知識と経験を無駄にしてはいけないのだ、と思います。
ヤツェック・ダンコフスキーさんはコーチ歴20年のベテランです。ナショナルチームのコーチのほか IGC(国際滑空委員会)のポーランド副代表も務め、滑空会のルール整備にも寄与されています。 |
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