2017/03/28

2017/3/25 八溝~那珂川町コンバージェンスフライト

八溝~那珂川町コンバージェンス

八溝山付近から太平洋を。海側には更に低い2段階のコンバージェンスが見えます

http://www.onlinecontest.org/olc-2.0/gliding/flightinfo.html?dsId=5551729




高原山から北側は西風残る予報(実際は白河より北だった
16:00 東風が入る予報(実際は15:00 にはこの状態だった。
Uさんとフライト。
・移動性高気圧 風弱く 男体山 - 烏山 - 筑波ルートを検討
 離陸後上記ラインにストリートが見えたのでプラン通りの飛行を予定
 (実際は男体山 - 烏山のルートよりもっと北の雲だった。高原 - 大子くらいか?)

・離陸時点で南東風。4000ftに逆転層ブルー。コアのシフトが多く、タイトに回らないと上がらないサーマル。佐野工業団地で4500ft上昇(後から思うと佐野工業団地もみかも山の wind shadow thermal と思います)後、最初に田沼採石場を試したが上がらない。大平山南斜面に戻って上昇。早い時間は西斜面はダメで、南斜面でないとあがりません。

・田沼のwind shadow サーマルで上がっている KJ の下で上昇。KJ が少し東を試すがダメなので我々はテストコースへ。wind shadow になるテストコースの尾根の方があがるみたいです。

・テストコースで 5500ft とれたので、奥のパフへ。大鳥屋山(25km)で7500ft とれて横根山へ。この登山コースはブルーの定番なのでこれ認識すると早い時間(トップが上がらない時間)に横根山に出れます。

・鳴虫山(男体山手前)で男体山~鬼怒川温泉に雪雲が垂れ込めてしまい先のルート選択に迷ったときに iphone でアメダスチェック。地面が高いためか運良くアメダスが見えた!風は高原山に吹き込む風になっているので山沿いのコンバージェンスでいけると判断して雪雲と高原山に吹き込む風の積雲ストリートを使って高原山へ

高原山の上空で氏家からの Duo と久しぶりのご対面!


・那須岳は積雲無し。那須の平野から東の八溝山系に積雲なので、ルートは平野の積雲で福島空港方面へ。白河から北はおそらく猪苗代湖からの冷たい空気と思われる風で積雲無し。(13:00白河アメダスは北 5m/s)
 猪苗代湖からと判断した根拠は新幹線沿いにコンバージェンスストリートが出来ていて北西側にウエット空気を示すサインがあったためです。
 このコンバージェンスの東側ラインで福島空港南西25km まで北上。この先は吹き抜けて雲無し。(このルートだと氏家と福島空港のすり鉢で飛べます。)

・南下して那須塩原で上がり直してから八溝のコンバージェンスが発達したので八溝へ移動。那珂川町まで南下して 15:10。 時間が余ったので再度八溝を北上。常陸太田市からの谷を南東風が抜けてくるので八溝は半島コンバージェンスのようになるようです。
1.5往復の間に少しづつコンバージェンスが西に移動しています





14:00 常陸大宮が5m/sに。13:00 は北西だった。常陸太田からの谷を風が抜けていく
・那珂川町で15:40 に8500ftまであげてブルーの中をグライド。那珂川沿いを東風が完全に吹き抜けたようです。
(下記アメダスからも確認)

16:00 に那須烏山も南東 6m/s に。那珂川を完全に東風が抜ける。コンバージェンスの消滅。筑波の西も東風 5m/sだが、鬼怒川エリアはまだ東風が吹いていない。古河、佐野もそこまで東風が強くないので、気温も高く板倉ローカルはアクティブ

 板倉に500ftマージンなのでもう少し欲しいところです。小山滑空場には2000ftのパスでグライドしながらリフトを探すと、鬼怒川沿いに小さなパフが発生。下に行ってみるとホンダテストコースから真岡のあたりまが河岸段丘になっていて、段丘のところで最後のリフトが無くなってからも出ています。あまりあがりませんが、段丘のリフトで伸ばしながら南下して、小山滑空場を回って帰りました

・結城市のあたりはリフト無しでしたが、小山市まで来るとまだまだ動いていました
 (海風の進入がこの時間はこのあたりまでだったようです)

アニメーションgifにしてみました。笠間、那須烏山、大田原のアメダスが時間を追う毎に東風が入ってくるのが分かります。
気温をあわせてみると大田原の温度が最後まで下がらないのが分かります。那珂川町から北の平野の温度が最後まで下がらないということは遅い時間までアクティブだと言うことが分かります
福島空港の南25km で谷になっていて積雲が途切れる。30kmほど先に次のストリート(阿武隈山地)が見える。今回はここであきらめてターンしたが、さらに北上できたかを検証してみます


阿武隈山地(角田から福島空港)はコンバージェンスがしっかりしている。角田まで続いている。仮に阿武隈山地のコンバージェンスに渡るとしたら、八溝まで北上するのでは無く、大子あたりで一本東に渡る必要がある(東白川のアメダスは16:00まで北風なことからも大子あたりで渡るのが正しいことが推察される。仮に八溝で東に渡ると北風の中をクロスすることになりリーズナブルで無い)この場合、氏家滑空場、福島空港の両方のすり鉢から離れてしまうことがルート取りを難しくする。
白河はやはり相対的に温度が低い。白河で北からの冷たい空気の境目になっている。上空からの観察の通り猪苗代湖は西風が抜けていて、郡山の盆地は冷たい空気のエリアになっていてアクティブで無いと思われる。

福島空港南西25km 8000ft(八溝山付近)で折り返しているが、30kmグライドして5000ftで福島空港ローカルで阿武隈山地のコンバージェンスに届けば福島空港ローカルで阿武隈山地を角田まで飛べそう。福島空港から角田は90km。角田のSさんは阿武隈山地を福島空港アビームまで来たことがあるとのこと。あと1時間帰投を遅らせたとして、Avg100km/hで飛んだとしてあと 50km は北上できるか?角田まで往復するにはあと1時間はやくここに来ないと。。
png の動画化は APNG assembler をフレームレート 10/10 にしています。Chrome, IE だと apng 動画が動かないので、apng の gif動画化しています( apng2gif を使っています。)

2017/03/14

2017/03/11 茂木~下総コンバージェンスフライト


茂木~下総コンバージェンスフライト
http://www.onlinecontest.org/olc-2.0/gliding/flightinfo.html?dsId=5539639

天気図
弱い冬型、中心はちょっと北に偏った北高型に近い。こうなると東風が入る

blipmap 予報は以下のコンバージェンス
 館林から関宿へのコンバージェンス(利根川沿い強風帯との境目)
 男体山から氏家にかけてのコンバージェンス(高原山を抜ける強風帯と宇都宮弱風帯境目)
850hpa も弱風帯と強風帯境目にコンバージェンス予報

GPV 予報
更に鹿島灘からの海岸コンバージェンス(大子~筑波山~関宿~都内)
(blipmap だとそこまではっきりした海風進入は予想されていませんでした。)

この海風が遅くなるにつれどんどん入ってきます


8000ft くらいに強い逆転層、700hpa, 500hpa は風弱く、blipmap からも wave 予報無し

フライトプラン
上記よりコンバージェンスdayと予想し、離陸前のフライトプランは板倉~男体山(トップ低いので奥までは行かない)~茂木~筑波をプラン

板倉~男体山
想定通り。トップは男体山の山頂くらい。奥まで入らずに男体山のアビームで茂木方面へ

男体山~茂木(実際は真岡~大子手前)
13:00すぎに通過した2機は男体山~茂木のコンバージェンス(オレンジライン)でスイスイ移動。

こちらは13:20に通過。タイミング悪く男体山~茂木のコンバージェンス(オレンジライン)が崩れる。以下は14:00のアメダス。

南下してなんとか上がり直して真岡の東の丘エリアへ。
14:00 前ですでに鹿島灘からの海風がかなり強く入っていて、海陸風コンバージェンスに届いて北上
那珂川のところで東風が抜けていて、コンバージェンスが曲がっていました。
那珂川を渡ってから北側は海側の丘のエリアが東に続くため、海風進入が遅くなるため、
コンバージェンスがはっきりしなくなりました。

茂木~筑波(~下総)
14:00 すぎから真壁は東風爆風の無線が入り始めました。 
特に加波山の北の笠間の谷(水戸線、北関東道が走っている谷)は東風が早く抜けますので南下してきた我々もラインが曲がっていることにあわせてコースを西に曲げました。

13:40 頃に筑波山を南下したHさん、Yさんに対し、14:40 に筑波山アビームを南下している我々は、東風でラインが 20km 以上西に移動しています。

筑波山の風下でも前線の移動速度が 20km/h 以上で移動していることが分かります。
  
関宿のアビームあたりから南は逆に東風の進入が遅くなるようで(イエローライン)、コースがまた東にずれました。北西風の空気が押せずに残るためか、これも面白い現象です。

関宿から南は東京TCAにコンタクトしました。6000ft-8000ft  でモニターしてもらいました。
下総基地の南は 特別管制区 になり、管制圏に入ったところで雲も終わってきたのでターン。TCA からは「この高度でしたら下総の管制圏の上を飛ぶので、下総コンタクト不要です」、とのことでした。

下総からの帰り道、関宿アビームまではコンバージェンスがあったのが、関宿~小山市は東風が吹き抜けてしまい(下図)、コンバージェンスは消えてしまいました。だましだまし戻して、栃木の丘のエリアに届くとまた別のコンバージェンスが日没間際まで活発でした。