5日連続のノーコンテスト
みなさんこんにちは。選手権は今日も天候不順でノーコンテスト。でもその代わりに空き時間を利用してポーランドのナショナルチーム・コーチへインタビューしたり、来年夏に世界選手権が開催されるレシュノを偵察したりと盛りだくさんの1日だったので最後までお付き合いくださいね。
さて、競技はこれで5日連続の不成立。さすがに主催者もモチベーションの低下を心配したのでしょう。気分転換の場を用意してくれました。その名も “ポーランド・ナイト” 。お酒を飲み交わしながら交流パーティーで盛り上がろう! というワケです。見てくださいチーム・リーダーとパイロットの嬉しそうな笑顔。お酒は人生の潤滑油とはよく言ったものですねえ。日本もいつの日か、こういったパーティのホストになれる日が来るといいなーと思います。
チーム・リーダー赤石 & パイロット丸山。ちょっとちょっと! 誰がクルマ運転するのさ!! |
ちなみに僕らは日本代表というより、なんだか東洋人代表の感覚です。というのも、欧州選手権を含め過去の世界選手権でアジア人と言えばほぼ日本人しかおらず、ましてや東欧ポーランドで黒い瞳と黒髪の我々はまだまだ珍しい存在。会場ではどこへ言っても視線を感じますし、誰からも挨拶されます。取材をしていてもみなさんとってもフレンドリーなのでこちらも嬉しくなります。
こういった場の雰囲気そのものを日本の若きグライダーパイロットに味わって欲しいですね。まるが日本にいる時以上に饒舌になり、嬉々として外国チームの情報収集に勤しんでいる理由も肌で感じることができますよ。
珠玉のウェザーサービス
さて、時は遡って出撃前の朝7時。まるはもう既にノーコンテストを確信していました。理由を聞いてみるとさすがに選手権にかける意気込みを強く感じます。
まずは写真をご覧くだださい。これは、まるが利用している欧州スカイスポーツ向けの有料ウェザーサービス “topmeteo.eu”の画像です。上の画像はその日のサーマル(上昇気流)の強さがクロスカントリーソアリングに適しているか否かを予測してくれるもの。具体的には白色は全く望みナシ、緑色だとバリバリの条件で、赤に至っては1000kmのフライトも可能、というものです。用例の横の数字がフライト予測距離になっています。これを見ると現在の大会会場は真っ白なのがわかるでしょう。
こちらの画像は雨や雷といった天候と雲底の高さ=サーマルトップ(上昇気流の上限)高度を予測してくれるものです。大会会場はRA(雨)の予測で、雲底高度どころかダメダメなことが一目瞭然。これでは昨日のように機体をグリッドに並ばせて条件の回復を待つこともしないでしょう、というワケです。ちなみに、このサービスは年間で8000円くらいだそうです。
実際には、10時のブリーフィング直前に太陽が顔を出し(写真)、一見希望が持てるような時間帯がありましたが、ノーコンテストが宣言された後外に出てみると一面の曇天。予測はかなり正確に機能していました。
一瞬だけ青空が顔を出しましたが… |
なお、このブリーフィング上で先刻の “ポーランド・ナイト” が周知され、拍手喝采の雨嵐になったのですが、そのほかに7月末からポーランドで開催されるセイルプレーン・グランプリの紹介や、2014年夏に同じくポーランドはレシュノで開催される世界選手権の告知も行われました。
もうひとつのグライダー競技
この「セイルプレーン・グランプリ」は映像による興業 及び スポンサーシップの充実、というグライダー競技が比較的苦手とする分野に果敢にチャレンジしているもので、そのルールはまるが目指しているトラディショナルな世界選手権とは大きく違います。その名の通り、空のF1と思っていただければいいでしょう。
具体的には映像をリンクしてご紹介した当ブログの記事がございますので、ぜひそちらもご参照ください。ルールの関係で参加機数が限られてしまう半面、観客がグライダー競技をリアルタイムに楽しめるよう工夫されているので、映像も素晴らしくカッコイイのです。
http://maru-wgc.blogspot.jp/2013/03/team-maru.html
士気を高めるチームシャツ
最後にイギリスチームの後ろ姿をパチリ。各国のチームはポロシャツやアウターにチームロゴを配して連帯感を強めていますが、これがなかなかカッコよく、参考になります。もちろん我々もチームシャツを用意しています。その画像を添付して10日目第一弾レポートの締めとさせていただきましょう。続きをお楽しみに!
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後ろはこんな感じです。 |
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