2025/06/11

WeGlide Copilot / WeGlide Coach

話題の WeGlide Copilot を導入してみました。2024年4月にリリースされたツールで、昨年ジュニアワールドに向けて練習中だった松本さんに2024年7月に紹介頂いていたのですが、昨年のヨーロッパ選手権では多忙で導入を失念しており、今回初めて導入してみました。一言、これは便利、競技フライト中のメンタルが安定します。

https://copilot.weglide.org/

WeGlide Copilot はWeGlideの有償版、WeGlide Premium の一機能として提供されています。スマートフォンの画面上にOGN情報を表示してくれる機能です。これだけですと従来のGlide and Seek をブラウザーから見ているのと変わらないように思えるのですが、通信プロトコルを改良して、差分情報を圧縮して取得するようにしたことで、上空での弱い LTE通信でも表示を可能にしているそうです。Glide and Seek を上空で見ることは 2018年にも試していたのですが、途切れ途切れな通信でどこまで正しい情報が出ているのかが不明瞭で、LX9000の Flarm rader  を見る方が良いと判断してから使っていませんでしたが、WeGlide Copilot は上空の弱い通信でもかなり他機を見ることが出来、通信が途切れている時の情報も表示できることから、情報の信頼度を確認することが出来ます。

以下が代表的な機能です。

メニュー とてもシンプル



上空での脆弱なLTE通信でもFlarmレーダーよりも広い範囲で他の機体を表示することが可能になるので、ブルーコンディションのような一人だと飛びづらい状況でも他の機体の状況が把握できます。通信が途切れている時は画面上に通信が途切れていることが表示され、x分前の状況、等が分かるので、それでもサーマルが探しづらいときはとても参考になります。



日本国内でも試してみましたが、OGN情報が少ないので、直接メリットが得られることはあまり無さそうです。無料版のCopilot でも精細な衛星写真表示をかなりリアルタイムで見られるので、衛星写真を見るだけでも便利に使えます。


WeGlide Copilot のデータ通信量は7日間で 1.1 GB 程度でした。LX9000のテザリングにも使っていたので、7日間でトータル2.2 GBくらい。3週間大会では10GBのesimにした方が良さそうでした。

地上での利用としては、WeGlide Premiun の機能の WeGlide Coach の機能、Thermal Replay、Day Replyがクイックな振り返りに有効です。

WeGlide Coachは、私の苦手な Speed to Fly について、当日の上昇気流の強さから、どの程度が最適なクルーズ速度だったのかを算出して、私のフライトとの差分を表示してくれます。



Day Replay 機能はブラウザー上で当日のフライトを比較できます。以前は試合の夜に他のパイロットのIGCファイルをダウンロードしてSeeYou で再生して比較していましたが、どうしても時間がかかってしまうので寝る時間が遅くなり、頭が活発になってしまうことから睡眠が悪くなるので、当日夜の振り返りを止めていました。これだと画面上でクイックに振り返れます。




Copilot無償版でも精細な衛星写真との重ね合わせが見えます。SkySight のサブスクリプションを持っていれば、SkySight の XC Speed、Convergence、Wave の重ね合わせが見えます。まずはアカウントを作ってアプリをスマホにインストールしてみると、使い勝手が分かると思います。

2週間のフリートライアルで試してみましたが、課金することにしました。(このあたりも昨今のクラウドサービスプロバイダーらしい顧客獲得システムです。。)。料金プランは年間60ユーロのSupporter(Copilotアプリが使える)と、120ユーロのPremium(Supporterプランに加えてブラウザーでの WeGlide Coach 機能が使える)がありますが、振り返りの簡単さでWeGlide Coach 機能も使いたいのでPremium の契約にしています。



グライダー用サングラス サニーファン 更新


 

12年前に導入したグライダー用サングラス「サニーファン」を更新しました。サニーファンはヨーロッパの多数のグライダーパイロットの皆さんが利用されている Zeiss Skylet の国内メーカーの互換製品です。

  • パネルマウントのスマホのSeeYou Navigator の文字がついに見づらく感じるようになりました、特に暗く感じます。12年前に度入りのサニーファンを作ったときは、遠くを見やすく作ったので、遠くは明瞭に見えているのですが、ついにコックピットパネルの近い距離が見えづらくなってきました(老眼ですね。。)
  • 昨年のチェコでのヨーロッパ選手権の最終日の競技フライトで空域違反のミスをしたので、フライトコンピューター類を見やすくしたい
    • 空域の制限が近いエリアを往復するタスクで、行きのルートでコンピューターに表示された空域の警告を勘違いしてdisableにしてしまい、帰りのルートで警告が表示されず、数100m空域違反をしてしまった。
    • 見づらいと、脳が情報を飛ばしてしまう。。
  • 昨年の競技フライト中にサングラスがずり落ちて来たのを上空で直していたことを思い出した。
    • 日本で飛んでいるときはヨーロッパのように長時間飛ばないので、帰国後は気にならないで飛んでいました。。
サングラス、眼鏡レンズでお世話になっているれんず屋さんにお伺いして、サングラス用におすすめの度入りレンズを見立てていただきました。これまでは近視だけでしたので単焦点レンズを使っていましたが、今回は遠近両用累進レンズを推奨頂きました。サニーファンを提供しているアサヒオプティカル様のプレミアムビュー(Premium View)のアウトドア(Outdoor)という、遠方視野重視のモデルを推薦頂きました。


グライダー用サングラスに求められる機能は下記になります。(2013年の記事の再掲です)
早速フライトでつかってみました。すごい見やすい!フレームも新しくしたことで、サングラスのずり落ちが無くなり、フライトに集中できるようになった気がします。昔からのサングラスを使っていて、私のように年齢を重ねた方は、買い換えてみると、驚きの見やすさになるかも知れません!
れんず屋さんでは、今でも「TEAM MARUブログを見てきました」とお伝えすると、レンズ価格の10%をお値引きくださいます。また、今年から、再び日本滑空協会機関誌の Gliding Japan(旧 JSA Information)へも広告掲載頂けることになりました。

上昇気流をさらに見つけたい皆さん、れんず屋さんに訪問の際は事前にお電話での予約がお勧めです。マニアな店長さんのお店なので、マニアなお客様が集まってます。

ハイドレーション(キャメルバック)更新

 

2013年のモンベルチャレンジに選出されて依頼、モンベル様からスポンサー頂いた2Lのキャメルバック アンボトルを更新することにしました。

従来利用していたキャメルバックは、丸い蓋を閉める際にパッキンがずれてしまうと水漏れすることがありました。気がつかずにパッキンがずれてしまうことがあり、意図せず水漏れしてしまうことがあるので、更新することにしました。本体からの水漏れは無く、蓋を閉める際にパッキンの位置を間違えなければ水漏れはしません。2013年にスポンサーで頂く前から旧モデルの1.5Lのキャメルバックを2005年頃から使っていますが、こちらはパッキンの構造がずれないタイプのため、いまだに水漏れ無く使えています。

今回導入したのはモンベル トレールウオーターバック 以前はキャメルバック社のOEM?をしていたようなのですが、現在はモンベル社の自社製品になったようです。容量は前回と同じく2Lです。

従来のキャメルバックと比較して良い点

  • 水を搭載する口がスライド式で一度で閉められて、水漏れの心配が無い
  • 開口部を大きく開けられるのでボトル内を乾かしやすい
    説明書に解説あり

従来の方が良かった点

  • 飲み口のロックが緩いかもで、上空の気圧差で水漏れが心配なので、チューブと飲み口は従来のものを使いました(チューブのコネクターは同じ形状なので使いまわせました
  • サーモカバーにストラップが無いので、コックピット搭載時に座席の下に滑り落ちてしまいそうです。DIYでベルクロを縫い付けて背当てに引っかけられるようにしました。




2025/05/31

ベースキャンプ用アンテナ更新



2024年はポラリスプレシジョン合同会社 吉澤様に選手権の現地で利用するベースキャンプ用アンテナについてコンサルティングいただき、アンテナを新調しました。タスクエリアを通じて地上とのコミュニケーションが改善され、効果を発揮しました。

(2025年の状況追記)

従来の課題

  • 従来のアンテナ(第一電波工業 ダイヤモンドD150)だと70kmほど離れると無線が入らなくなってしまう
    • 航空無線でVHF帯で利用される周波数帯に適してないため
  • 恒久的なアンテナポールを導入したい
    • アンテナポールを毎年現地で水道管を購入して設置していたが、長くするのが難しいため

要件

  • 周波数118.000 ~ 136.975 MHzの対応(航空無線VHFで利用されている周波数。チーム周波数に割り当てがある)
  • 平野部で半径150kmくらいの範囲をカバーしたい(タスクエリア全体をカバーできる)、対地1000m~2000mくらい
  • 利用地上無線機 ATR833 II LCD に対応(6 watt)

ポラリスプレシジョン様からの推奨

有効通達距離

  • 高度h(m)のとき、見通し距離の概算である有効通達距離D(km) D = 3.8√(h)  
    •  相手方高度 5,000ft = 1,520m ⇒ 有効通達距離 148.3km 80NM
    •  相手方高度 8,000ft = 2,440m ⇒ 有効通達距離 187.6km 101NM
    •  5,000ft以上の高度があれば、無線機の送信パワーの値にかかわらず、アンテナ・同軸ケーブル・無線機が適切に整備できていれば、150km程度の距離の通信は期待できそうとのこと(高度が下がれば難しい)。
  • こちらで有効通達距離を計算出来るページあり


アンテナ

  • SIRIO antenne GPA 108-136
    • 利用する周波数に合わせてアンテナ長を調整できる優れもの。国内製品で上記の航空無線VHF周波数帯に対応したアンテナは見あたらず、見つけていただいた製品。
    • 現地で他チームのアンテナを観察したところ、確認できた14チーム中12チームが上記メーカーのアンテナを使っていました。(GPA x 5、GP x 2,  SPO x5) 
    • Amazonで購入可能



同軸ケーブル

  • フジクラ 8D-FB 15m
    • アンテナポール高さ、テントまでの取り回しでの必要長さで、かつ太くて低損失な高性能タイプ

アンテナアナライザ 

  • Rig Expert Stick230
    • アンテナ長を利用周波数に適した長さに調整して、アンテナケーブル接続、利用する周波数にアナライザーを設定してSWR値を計測、SWR値を確認してアンテナの調整が適切に実施できているかを確認。

アンテナポール

  • コメット株式会社 移動用アルミポール (全長8.05m) CP-80L
    •  最上段パイプ径φ22mm / 最下段パイプ径φ42mm
    •  最上段にφ31mmスリーブ装備 φ25~φ60の固定にも適合
  • アンテナ自体が重いのと、アンテナポールの最先端部は22mm径で細いので、ポールを倒した状態でアンテナを接続するとポールがたわむので、ポールが短い状態でポールを立てたままアンテナをポールに接続し、ポールを伸ばして支線(固定ロープ)を張る必要がある
    • 作業は3名必要

アンテナポール固定ロープ(支線)

  • クレモナSロープ 4mm径(甲種風圧荷重を基準に検討)
  • 2段3カ所で固定(結果的には3段3カ所の9本) 

取付調整一式

  • アンテナ、同軸ケーブル、ポールの取付用アルミマウント作成、性能試験、手順書作成


現地(Tabor)での利用

飛行経路


無線到達確認範囲(2024年)

・西~西南西~南西~南~南東~東~北は問題なし
 西   130km
 西南西 90km
 南西  80km
 南   80km
 南東  65km
 東   120km
 南西~南の山脈は南西の山脈を越えて飛行することが無かったので山の影響を感じる飛行にならなかった
 北側はプラハ空域の制限があり、飛行場から離れて飛行する機会が設定されなかった

・西~西北西が80km以上で無線が入らなくなった
 西北西80kmに南北20kmほどの山脈 (標高 900mの山脈、アンテナ設置の飛行場標高500mからの対地高度400mくらいの山脈)の山の影側(飛行場から西側の遠い側)で以下の高度での飛行中だと3回とも通信が双方向とも届かなかった
 8/10 第3レグ前半 飛行高度1100m~1500m(飛行場からの対地高度600m-1000m)
 8/16 第一レグ後半~第2レグ前半 飛行高度1200m~1600m(飛行場からの対地高度700m-1100m)

・西北西80kmの山脈の手前側に戻ってくると通信が復活したので、山脈の影響だったようです。

・西130kmの山の陰で無いところだと130kmでも通信が出来た
 そこから15km北に移動して上記の山の陰に入った途端に通信が出来なくなった

・飛行場の東側にも600m程度(飛行場対地高度だと100m程度)の丘陵地帯が続いているのですが、ここは標高がそこまで高くないためか、さらに東に120kmまで飛行しても通信できた

無線到達確認範囲(2025年)

  • 当初のアンテナ設置場所は西側の樹木の影響があり、80km程度
  • 開けた場所に移動したところ150km / 2000m まで通信可能、有効通達距離の計算式に近い
  • 150kmで1000mまで高度が下がると通信不能、1000mだと130kmくらいまで。
  • 2000mくらいだと160kmくらいが最大値、200kmだと通じなくなった

取付後のSWR値 

・1.16~1.08(今回のチーム周波数 124.660 MHzの場合)


設置方法

設置場所から飛行する方角に、構造物、森、などが無いことを確認する。周りの開けた場所が良い。(木はアンテナの障害になるため)

①アンテナ部分を組立
  • マニュアルを参照して利用する周波数に応じてアンテナ長を確認、確認したアンテナ長に長さを設定してネジ止めする


②アンテナ取付アルミパイプをアンテナポールに取付



③アルミパイプ内に同軸ケーブルを通してアンテナに同軸ケーブルを取付



④アンテナをアルミパイプに取付



⑤アンテナアナライザーでSWR値を確認して、アンテナ長が適切なことを確認(今回の133.990Mhzの婆、1.07~1.31)




⑥同軸ケーブルをアンテナポールに一巻きしてタイラップで固定(同軸ケーブルの重さでアンテナコネクタの緩みを防止)



⑦支線のクレモナSロープを取付(上3本、下3本)。ヨット結び



⑧アンテナを立てる。アンテナポールのサポートになるようなフェンスのような物があると良い。タイラップで固定する



⑨アンテナを伸ばしていく、伸ばしていとアンテナ本体の重さでポールがたわむので、両サイドから支線にテンションをかけながら伸ばす



3名以上必須、4名居ると良い。作業時は手袋着用



まとめ

2024年度は無線が非常に良く通じるようになったので、飛行中の地上からのサポートがさらに受けられるようになりました。2025年、2026年もこれを生かしてパフォーマンスにつなげていきたいと思います。


2025/05/05

Alfold Cup 2025 振り返り

慌てず、焦らず、諦めず


2025年もシーズン開始のトレーニングとして、ハンガリー Syatymaz 飛行場で開催された Alfold Cup 2025 に参加しました。天候に恵まれ7日間全日程フライトでき、4位の成績で終えることが出来ました。

例年夏の競技シーズン終了後は自分のフライトはお休みして、3月から自分の飛行感覚を取り戻すための練習を国内で再開しています。2025年春シーズンの国内は週末に良いフライトができず、クライムとグライドの感覚を取り戻すところまではなんとか出来ましたが、気持ち良いフライトをしてヨーロッパのシーズンインをする、といったところは出来ていなかったと思います。(過去の経験から気持ち良いフライトで気持ちよくシーズンに入りたいと思っていました)

昨年の振り返りで、技術は身についてきていて、パフォーマンスを発揮できる競技日は増えていることも感じているのですが、どうしても焦って自滅してしまう競技日があることを感じていました。新年の目標設定で、今年のテーマは「慌てず、焦らず、諦めず」として、「慌てず、焦らず、諦めず」を唱えながら飛ぶことにしていました。古典的ですが、計器板に「慌てず、焦らず、諦めず」を貼り付けて、定期的に唱えることで、状況が悪化していくときに、「慌てず、焦らず、諦めず」を自分に言い聞かせました。

また、加齢により自分の処理能力の量が下がっていることを感じています。フライト以外のワークロードが従来通りのままだと、自分の処理能力量が下がっていることで、フライトでの能力発揮に影響が出ていることを感じはじめていました。フライトに振り向ける自分の処理能力量を増やせるように、フライト以外のワークロードを下げることを志向してきました。

結果



  • 「慌てず、焦らず、諦めず」が実践出来た日
    • 練習日、Task1~Task5
  • 「慌てず、焦らず、諦めず」が実践出来なかった日
    • Task 6

  • 失敗点
    • Task 3
      • 不安定なコンディションで、leg1, leg2 までは慎重に飛べたのだが、leg3 でガグルから離れて前に出てしまった(弱いのでスルーして前に出るだろう、と思って出てしまった。「だろう」は良くない。。
    • Task 6
      • この日までは、状況が悪くなり始めると、「慌てず、焦らず、諦めず」をステッカーを見ながら飛べていたのが、あともう一つ上がればフィニッシュ出来るところでコンディションが弱くなってしまい、水バラストをフルダンプ後、うまく上がり直せず、慌ててしまったこと。すぐ下に飛行場もあり、慌てる必要は無かったのですが、何故か慌ててしまいました。
  • うまくいったこと
    • WeGlide Copilot の活用(他機が見えることで慌てるのが減少)
    • 下げてしまったときの耐え方(サーマルが生えてくるのを待つ)
    • 失敗してもミゼラブルな状況にしなかった
  • 改善事項
    • 楽観的になりすぎず、かといって悲観的にもなりすぎないように行動する
    • 慌てず、焦らず、諦めず、の継続








2025/03/15

Android14 移行時のXCSoar JET の地図データ類のインストール SeeYou Navigatorのオフラインウエザー対応



2020年から XCSoar スマホ / SeeYou Navigator スマホとして使っていた ASUS ZenFone Max Pro (M1) (ZB602KL) を moto g53y に更新しました。

  • Android のアップデートに対応しなくなった (ZB602KL はAndroid10以降アップデート未対応)
  • 海外での利用時に都度物理SIMを購入すると、eSIMより高くなるので、eSIM対応機にしたい
  • 大容量バッテリー、発売時期新しい(Android OS の対応期間が2026/12までと長い)、動きがもっさりしてない(あまり遅いCPU使ってない)、安価(1万円前後)
SeeYou Navigator がオフラインウエザーデータ対応になったので、昨年まで活躍してくれた Oudie2 を退役させて、Android2台(Seeyou Navigator + XCSoar)搭載にしました。

Android14移行時の XCSoar Jet 地図データ

(2026/2/20 以下の地図ファイルインストールのための Shizuku を使った手順は7.43_JET_1.28以降不要になりました。リリースノートより
重要な更新:バージョン「7.43_JET_1.28」以降、アプリデータを管理するために /Android/data にアクセスしたり、Shizuku を使用したりする必要がなくなりました。

新しいデータの保存場所:
データは /Android/media/com.zinuzoid.xcsoar_jet に保存されるようになりました。このファイルは、一般的なファイルマネージャーを使用して簡単にアクセスできます。

以前の Android 6 → Android 9乗り換え時はバックアップからそのままリストアして移行完了で簡単に移行できました。今回はバックアップからのリストアでは全部のデータがリストアされないため、手動での操作が必要になります。
今回のスマホは Android 14 OS のため、Android/data 以下のファイルストレージへのアクセスがセキュリティの観点からユーザーアクセスが厳しくなっています。そのため、Google Play ストアからインストールする XCSoar Jet でXCSoar のユーザー作成の地図データを使おうとすると、Android/data 以下のフォルダに地図ファイルのインストールが必要なのですが、セキュリティ仕様変更で標準的な手順ではAndroid/data 以下のフォルダにアクセスできなくなっています。

よくある質問:
# Android 14 ではアプリファイルにアクセスできなくなりました
残念ながら、Android 14 では、*あらゆる* アプリケーション データに直接アクセスする方法がロックダウンされました。開発者側でこれを有効にすることはできません。 (https://www.reddit.com/r/Android/comments/173lsrc/android_14_storage_access_framework_no_longer/ の議論を参照)
幸いなことに、コミュニティからの回避策がまだあります。
- ラップトップで adb コマンドにアクセスできる場合は、それを使用してアプリケーション データにアクセスできます
- ラップトップにアクセスできない場合は、「Shizuku」ソリューションを使用して、外出先でアプリケーション データにアクセスできます (手順は https://www.reddit.com/r/Android/comments/185d7ba/access_androiddata_and_androidobb_on_android_14/ にあります)。
上記の reddit のページで紹介されている以下YouTubeに従って設定を行うことで Android/data 以下のフォルダにアクセスできるようになり、地図ファイルのコピーが出来ます

  1. 開発者向けオプションの有効化
    1. 設定 → 端末情報 → ビルド番号 5回タップすると開発者モードになる
    2. 設定 → システム → 開発者向けオプション 上記が成功していると選択できる → USBデバッグ と ワイヤレスデバッグ を選択 
      1. USBデバッグを許可?→OK
      2. Allow wireless debugging on this network ? を Always allow on this network を選択


    • 開発者向けオプションの有効化についてはこのリンクが参考になると思います
  2. Shizukuでペアリングしてワイヤレスデバッグ
    1. Shizuku をインストール
    2. Shizukuを開いて、Start via Wireless debugging の Paring、Notification options を選択して、許可してもどる


    3. Shizuku の Developer options を選択、Searching for pairing service になる、USB debugging と Wireless debugging が選択されていることを確認、Wireless debugging を選択して、Pair device with paring code を押して、Pair with device の6桁の数字を表示、Paring service found になるので、Enter pairing code を押して先ほどの6桁を入力、You can start Shizuku service now. これで、始められる

    4. 最初のページに戻り、Shizuku アプリを起動、Start を押すと Starting with wiress adb が始まる
  3. FV file explorer
    1. YouTubeでは FV file explorer でファイルコピーを行っていたが、うまくうごかなかったので、ファイルマネージャー をインストールして、これでAndroid/data/com.zunuzoid.xcsoar_jet/data 以下へ地図ファイルのコピーが出来ました

OGN情報をXCSoar JET上に表示



XCSoar JET リリースノートに記載のあるXCSoar JET 独自の拡張機能です。
- JETプロバイダーのサポート。ハードウェアを追加せずに、インターネット経由で OGN から交通情報を受信します
まだベータ版の機能のようで、https://bit.ly/jetprovider からアクセストークンを取得して、Configuration - Setup - JET Provider で送信されてくるトークンをセットします。

(XCSoar JET上で確認できた範囲では、OGNの機体はまだ表示できないみたいで、Mode-S 搭載機?ADS-B out搭載のみ?の表示のようでした(Flightlader24で表示される機体が表示される)。機体のICAO機種コード(ICAO のAircraft Type Designators、DIMOとか、A109とか)と高度が表示されるのと、上空で多少は拾えるので、対空警戒に利用できそうです)

XCSoar 

Playストアからのインストールでは無いので、Android移行時もコピーされませんでした。XCSoar のダウンロードページからapkファイルをダウンロードして、インストールしてください。
地図ファイルは Android > Media > org.xcsoar > XCSoarData 以下にコピーします(ここのディレクトリは Shizuku 無しでもファイルマネージャーでコピーできます)。
XCSoar JET が使えるとあまり使い道は無さそうです。。

SeeYou Navigator オフラインウエザー表示対応

SeeYou Navigator はPlayストアからインストールされたアプリなのでそのまま移行されました。
Settings → Offline data でローカルにダウンロードした地図データも旧スマホからの移行時にコピーされたみたいで、移行が最も手軽でした。

Changelogによると、Version 3.2.0 +2527からウエザーレイヤーのオフラインダウンロードもサポートされるようになったので、フライト前にウエザーデータをダウンロードしておくと上空で使えます(Menu - Settings - Offline data。アプリ起動時に自動ダウンロードするみたいです。)ダウンロードに20分くらいかかるので、フライト直前では無く事前のダウンロードがおすすめです。

OGNトラフィックはSeeYou Navigator上で表示可能です


使ってみての感想
  • 内蔵バッテリーは5,000mAhだが、4時間くらいで無くなる。ASUSのときよりバッテリー消費が大きい印象
  • 地上でキャノピー閉めてコックピットにおいておくとAndroid自体が温度上昇で落ちる。離陸前に再起動させる必要あり
  • 一日トラッキングでつかってみて、150MB位のデータ利用量
  • 画面を100%の明るさにしておく。(設定-ディスプレイ-明るさのレベル100%、明るさの自動調節-off、バッテリー-バッテリーセーバー-OFF)、それでも年齢のためか、液晶交換後のOudie2と比較すると暗く感じます。
  • JET Providerでの他機情報表示は便利。飛行中に太田上空を9,000ftくらいで横田に降りていく米軍大型輸送機が見えました。(これまでは都度FR24を立ち上げて見ていましたが、XCSoar上で確認できるので切り返せずに便利)

2025/01/03

2025年のチャレンジ

 


あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

2025年シーズンは2026年の世界選手権参加に向けて、トレーニングを行う予定です。まずは例年通り5月連休に毎年参加しているハンガリーのローカルコンペに参加してレース練習を行い、7月にはハンガリーでのヨーロッパ選手権18mクラスをプランしています。

2025/4/27~2025/5/3 Alfold Cup(Hungary, Szeged)

2025/7/26~2025/8/9 European Gliding Championship 18m class(Hungary, Bekescsaba)

2024年シーズンは、5月連休のAlfold Cup は優勝!7月のポーランド選手権は大きな失敗をせずに11位、と良い調子が維持できたのですが、8月のチェコでのヨーロッパ選手権は焦りからの失敗が複数回あり、思わしくない結果でした。平常心で飛べている日は良い感じで飛べてそこそこでまとめられているのですが、難しい日は焦りが失敗を産みだした日が複数回ありました。

基礎的なレベル差があった段階からは大きくステップアップできている自信はあるので、2週間コンスタントな結果を維持することを目指し、2025年は、慌てず、焦らず、諦めずで、臨みたいと思います。


本年もよろしくお願いします。

2025年1月
TEAM MARU パイロット
丸山 毅

2024/08/20

グライダーヨーロッパ選手権大会2024(Tabor) 閉会式、帰国


17.Aug Closing ceremony
本日は閉会式。2週間で11日競技成立、という天候に恵まれた大会となりました。

各クラスの表彰式もあり、新しいヨーロッパチャンピオンが誕生しました。

Standard Class 優勝はドイツのRobin Sittmann選手

15m Class Maruが出場したクラスの優勝はポーランドのLukasz Grabowski選手。2014年のポーランドでの世界選手権からの知り合いです。おめでとうございます!



Club Class 優勝はポーランドのJacek Flis選手

Maruの最終成績は26位相当となりました。総合結果はこちら 日別はこちら

<パイロットコメント>
事故なく大会が終えられたことに安堵すると同時に、寂しい気持ちもあります。今シーズンはこれまでになく順調に進んでおり、2週間大会で結果を出そうと臨みましたがうまくいかないことが多くありました。みなさんへの良い報告につなげられませんでしたが、いい経験になりました。2026年の世界選手権に向けチャレンジを続けます。
応援ありがとうございました!


閉会式前の出来事。
閉会式に向かう途中、ランウェイをハウストレーラーをつけた車が1台ゆるゆると走ってきました。閉会式前だけどもう帰るんだな、と思って「またね!」と手を振ったところ、あれ?運転席に誰もいない...!!あわててMaruがダッシュ。車をなんとか止めました。この飛行場はゆるやかな下り坂。どうやらハンドブレーキを引かずに駐車していた車が動き出してしまったようです。
手前のハウストレーラーの地点から、木の向こう側まで走って行ってしまった
車とハウストレーラー。

そのまま車が走り続けていたら、飛行場外の溝に落ちてしまったかもしれず。閉会式前に持ち主が見つかり、グライダーも無事でした。よかった...

Maruは徳を積みました。来年の大会ではきっといいことがあります!


閉会式終了後、今回も現地解散です。
パイロットはグライダーをドイツに返却してからオーストリアで車を返却、リーダーとクルーはプラハ空港から、酷暑とうわさの日本に帰ります。
ハウストレーラーを車に連結

ドイツに向けて陸送開始
プラハ空港に到着


応援ありがとうございました!(TEAMMARU 2024)


TEAMMARU 2024



<おまけ>
Instagramにアップした写真です。
Instagramアカウント:TEAM MARU (@teammarugliding)
飛行場上空から見たターボルの街 ブラニックの体験フライトでの写真

レース中の上空から

レース中に見えた金床雲 雲の下は土砂降り コース上ではなくて良かった


Day3 エンジンかけてリスタートして戻ってきたときに撮影。ターボルの街の上を飛びました。