話題の WeGlide Copilot を導入してみました。2024年4月にリリースされたツールで、昨年ジュニアワールドに向けて練習中だった松本さんに2024年7月に紹介頂いていたのですが、昨年のヨーロッパ選手権では多忙で導入を失念しており、今回初めて導入してみました。一言、これは便利、競技フライト中のメンタルが安定します。
WeGlide Copilot はWeGlideの有償版、WeGlide Premium の一機能として提供されています。スマートフォンの画面上にOGN情報を表示してくれる機能です。これだけですと従来のGlide and Seek をブラウザーから見ているのと変わらないように思えるのですが、通信プロトコルを改良して、差分情報を圧縮して取得するようにしたことで、上空での弱い LTE通信でも表示を可能にしているそうです。Glide and Seek を上空で見ることは 2018年にも試していたのですが、途切れ途切れな通信でどこまで正しい情報が出ているのかが不明瞭で、LX9000の Flarm rader を見る方が良いと判断してから使っていませんでしたが、WeGlide Copilot は上空の弱い通信でもかなり他機を見ることが出来、通信が途切れている時の情報も表示できることから、情報の信頼度を確認することが出来ます。
以下が代表的な機能です。
| メニュー とてもシンプル |
- ライブのサーマル高度(Live thermal height)
- ライブのサーマル位置・強さ(Live Thermals)
- ライブトラッキング
- サーマルへのナビゲーション(以下2025年版の新機能)
- マークした機体へのナビゲーション
- タスク表示機能
- WeGlide の Task画面から cupファイルをアップロード、Edit画面でRTかAATかを選択(AATはkey hole のような複雑なエリアは入れられない)。その後、Copilot の Menu - Show Task で Copilot 上に表示が可能
上空での脆弱なLTE通信でもFlarmレーダーよりも広い範囲で他の機体を表示することが可能になるので、ブルーコンディションのような一人だと飛びづらい状況でも他の機体の状況が把握できます。通信が途切れている時は画面上に通信が途切れていることが表示され、x分前の状況、等が分かるので、それでもサーマルが探しづらいときはとても参考になります。
日本国内でも試してみましたが、OGN情報が少ないので、直接メリットが得られることはあまり無さそうです。無料版のCopilot でも精細な衛星写真表示をかなりリアルタイムで見られるので、衛星写真を見るだけでも便利に使えます。
WeGlide Coachは、私の苦手な Speed to Fly について、当日の上昇気流の強さから、どの程度が最適なクルーズ速度だったのかを算出して、私のフライトとの差分を表示してくれます。
Day Replay 機能はブラウザー上で当日のフライトを比較できます。以前は試合の夜に他のパイロットのIGCファイルをダウンロードしてSeeYou で再生して比較していましたが、どうしても時間がかかってしまうので寝る時間が遅くなり、頭が活発になってしまうことから睡眠が悪くなるので、当日夜の振り返りを止めていました。これだと画面上でクイックに振り返れます。
Copilot無償版でも精細な衛星写真との重ね合わせが見えます。SkySight のサブスクリプションを持っていれば、SkySight の XC Speed、Convergence、Wave の重ね合わせが見えます。まずはアカウントを作ってアプリをスマホにインストールしてみると、使い勝手が分かると思います。
2週間のフリートライアルで試してみましたが、課金することにしました。(このあたりも昨今のクラウドサービスプロバイダーらしい顧客獲得システムです。。)。料金プランは年間60ユーロのSupporter(Copilotアプリが使える)と、120ユーロのPremium(Supporterプランに加えてブラウザーでの WeGlide Coach 機能が使える)がありますが、振り返りの簡単さでWeGlide Coach 機能も使いたいのでPremium の契約にしています。


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