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| 左 Oudie N 右 Moto g53y |
前回記事で Android 2台体制に切り替えたつもりでいましたが、実は最大輝度にしても画面が暗く感じ、見づらさを感じていました。若い方はAndroidスマホの明るさで十分と思いますが、我々世代は加齢により、暗く見えてしまうのは致し方ないようです。ちょうど、クラブのTさんに新しい Oudie N を見せて頂く機会があり、画面の明るさが優れていたことから、 Oudie N Glidingを導入しました。画面の明るさについては 、Android を最大輝度にしたのと比較してもさらに明るく見やすく感じて、導入して良かったと思います。
導入モデル Oudie N Gliding
Oudie N は Oudie / Oudie 2 / Oudie IGC の後継製品です。 二つのモデルがあります。
- Oudie N IGC
- IGC承認フライトレコーダー
- 競技会、記録飛行、バッジフライトで利用可能
- Oudie N Gliding
Oudie N IGC は Oudie N Gliding と比較して、300ユーロ高価になります。私の場合、海外でレンタルするグライダーにはIGCレコーダーはついていることが多く、IGC承認レコーダー機能は不要なため、安価な Oudie N Gliding モデルを選択しました。
古い Oudie / Oudie 2 を使っている人向けにはアップグレード価格が提供されているので、アップグレードモデルを選択すると100~160 ユーロ位お得に入手できます。(古い Oudieのセンドバック費用が追加で20-30ユーロほどかかるので、実際は70~130ユーロくらいのお得感になります。センドバック時の輸出に必要なHSコードは9014208000 です)。Oudie N Gliding のアップグレードモデルのユーロ価格が、14年前に購入した Oudie 1 の価格と同じくらいでした。(為替レートは当時の1.5倍なので体感価格は1.5倍です。。)
Naviter社の画面から注文後、古い Oudie のNaviter社(スロベニア)へのセンドバック指示が来ます。センドバックがスロベニアに到着後、新しい Oudie N Glidng が発送されます。往復で2週間ほどかかりました。輸入関税の支払も必要です(仕入書価格(CIF)の10%なので、購入価格よりは低い価格の10%になります)。
セットアップは簡単です。電源を入れて、言語を選択して、Wi-Fiに繋いで、SeeYouアカウントを入力すると、すでにSeeYou Navigator を使っている場合は、SeeYou Cloud に保存されているprofileを読み込んで、画面のレイアウト、オフラインデータ(地図データ、ウエザーレイヤーのデータ等)等を読み込んで、SeeYou Cloudのバックアップからリストアしてくれます。(iPhone買い換え時のiPhoneの移行と同じようなイメージです)。
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| SeeYouアカウントの入力画面 |
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| 最初に Wi-Fi接続が必要 |
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| SeeYouアカウントを入力するとSeeYou Cloud に新しいOudie Nが登録されます |
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| SeeYou Cloud からの既存のアカウント設定のリストア画面 |
SeeYou Navigator のアップデートが提供されるとOudie N の画面上にアップデートの指示が出ます。
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| Software Update の通知 |
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| System のアップデート?とりあえずアップデート |
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| SeeYou Navigator のアップデート |
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| デフォルトでは更新ができないみたいなので設定変更必要 Settingsへ |
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| Install unknown apps の設定のSeeYou Navigatorのデフォルトは Allow from this source が非選択なので選択(多分Google Play Store ではないところからプッシュインストールしている?) |
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| これでアップデートをインストール可能に |
RAMの吸盤マウント、RAMアーム、Naviter Universal Cradle 、ケース、USB-Cチャージャーが添付されてきますので、キャノピーの吸盤マウント利用は追加パーツ購入無しで始められます。(LS8のグースネックのパネルマウント用に追加でOudie N Cradleを購入しました)
SeeYou Navigator のFlight画面で Minimize ボタンを押すと、Android の設定画面や、ブラウザー(Firefox)を選択できる画面に入れます。中身はAndroidなのですが、Androidとしての機能はマスクされていて、他のAndroidアプリをインストールしたりは出来なくしてあります。
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| Minimize |
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起動画面 通常はここから SeeYou Navigator が自動起動 ブラウザ、SMS、ファイルエクスプローラー、設定画面に入れる |
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| Settingsの画面。普通の Androidっぽい |
4G通信にも対応しています。物理SIMの対応のみで、eSIMの対応はありません。ドコモのSIMをさして設定画面のネットワークのページから確認してみたところ、そのまま認識してドコモのネットワークに接続でき、OGNに位置情報の送信も出来ました。SIM無しであれば、自分のスマホにテザリングで接続させても大丈夫そうですが、おそらく上空でテザリングは安定しないので、SIMを追加で契約して入れた方が良さそうです。
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| Settings - Network and internet - Mobiile network の画面 NTT DOCOMOのSIMを自動認識 |
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| APNは自動でdocomoのAPNの spmode.ne.jp が設定されてた |
Androidと並べてみると明るさは一目瞭然です。若いときは気にならなかったのですが、年齢を重ねると明るさは大きな要素です。画面の写りこみはあるので、反射防止シートを貼った方が良さそうでした。(16:9 の 5.5インチの汎用的なサイズの反射防止シートが使えます)
SeeYou のサブスクリプション1年分(49ユーロ)もついてきます。すでにSeeYouのサブスクリプションを持っている場合は、既存のライセンスが1年間延長します。
国内でテストフライトをしようとしたところ、初フライトの離陸前にシャットダウンして起動しなくなりました。。再充電、リセットボダンも動作せずなので、状況をビデオで撮影して、Naviter社に交換を依頼、すぐに代替品を送付してくれて、翌週末にテストできました。(カスタマーサポートの対応の良さはクラウド時代のサービスプロバイダーらしい対応だと思います。)
4月のハンガリーでの練習で利用してみました。
- 毎日のタスクのcupファイルの利用方法はこちら。
- SeeYou Cloud に cupファイルをアップロードするとTask → Load → Load from Collection で右上のリロードボタンを押すとアップロードしたファイルが読み込めます。
- タスクが Soaring Spot 上で公開されている場合ば、Soar.Spot ボタンから読み込み可能です。
- USB-Cケーブルでパソコンと接続して、エクスプローラー上でOudie-Nのinternal storageにコピーできます
- 空域のcubファイルの読み込み方はこちら。
- cub ファイルは USB-CケーブルでOudieNの internal storage にコピーして、Settings → Airspace → Custom Airspace を有効化、Add airspace file を押すと、Internal Storage にコピーした空域ファイルが選択できるので、選択後、Airspace files に一覧として出てくるので、当日の空域ファイルを有効化します。
- 空域ファイルはUSB-Cケーブルでしかコピーできないので、タスクのcupファイルと併せてUSB-Cケーブルでのコピーで利用していました。
- 11:00-17:00で利用して、バッテリー残量は50%程度なので外部電源は不要です。
- ハンガリーではThree社の物理SIMをさして使ってみました。
- 日本国内Amazonで入手できるので、事前に購入して、ヨーロッパ到着後差し込むだけで利用可能
- 30日間、10GBデータ通信、2000円弱(以前使っていた Orange社の物理SIMは2週間で8GB3000円)。利用開始から30日で expire します
- https://www.three.co.uk/account でアカウントを作成、SIMの電話番号を登録するとSMSが届くのでverifyするとデータ通信使用量も確認できます。7日間利用して 500MB程度のデータ利用でしたので、2週間大会でもtopupは不要そうです(70MB/日とすると、日本でスマホでSeeYou Navigator つかっていたときよりデータ通信量は少し少ないくらい?)
- 画面上にOGNのトラフィックを表示できます。このあと紹介するWeGlide Copilot と比較すると、データ通信できていない期間がどの程度なのかは表示されないので、最新のトラフィック情報かは分かりません(エンハンスリクエストしたいと思ってます)
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| LX9000上のトラフィック情報 |
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| 同じ時間のOudie N上のトラフィック情報 |
- 離陸前にコックピット内の温度上昇でシャットダウンしてしまうことはありませんでした(スマホの場合、コックピットにセットして、地上での離陸曳航待ちでキャノピーを閉めている間にコックピット内の温度上昇でスマホの高温シャットダウン機能が働いてしまう)。
- タスクフライトでつかってみた従来のOudieとの比較(エンハンスリクエスト予定)
- タスクフライト時の Task optionsで Auto advance のチェックボックスが無いので、旋回点通過時に次の旋回点に自動で切り替えてくれない
- Flight trace の width を太くしたいが無い(高齢者向け機能)
- Navbox の表示名称が省略形でないので、フォントが小さすぎて見えない(例 以前は Req. L/D だったのが、Required L/D と長いので、フォントが小さくなる)
- AATの到着時間計算のロジックは多分以前の Oudie と同じ(LX9000と比較すると、tDelta が多めに出る。LX9000が+8分だとOudie N は+13分とか)
- Navboxの配置、色、サイズなどはまだ調整中です。LX9000と同じだけの情報を表示しようとするとNavboxが多すぎて画面が狭くなります。タスクフライトの全体感を捉えられるように、不要なNavboxを減らそうと思ってます
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