2020年から XCSoar スマホ / SeeYou Navigator スマホとして使っていた ASUS ZenFone Max Pro (M1) (ZB602KL) を moto g53y に更新しました。
- Android のアップデートに対応しなくなった (ZB602KL はAndroid10以降アップデート未対応)
- 海外での利用時に都度物理SIMを購入すると、eSIMより高くなるので、eSIM対応機にしたい
- 大容量バッテリー、発売時期新しい(Android OS の対応期間が2026/12までと長い)、動きがもっさりしてない(あまり遅いCPU使ってない)、安価(1万円前後)
Android14移行時の XCSoar Jet 地図データ
以前の Android 6 → Android 9乗り換え時はバックアップからそのままリストアして移行完了で簡単に移行できました。今回はバックアップからのリストアでは全部のデータがリストアされないため、手動での操作が必要になります。
今回のスマホは Android 14 OS のため、Android/data 以下のファイルストレージへのアクセスがセキュリティの観点からユーザーアクセスが厳しくなっています。そのため、Google Play ストアからインストールする XCSoar Jet でXCSoar のユーザー作成の地図データを使おうとすると、Android/data 以下のフォルダに地図ファイルのインストールが必要なのですが、セキュリティ仕様変更で標準的な手順ではAndroid/data 以下のフォルダにアクセスできなくなっています。
よくある質問:
# Android 14 ではアプリファイルにアクセスできなくなりました
残念ながら、Android 14 では、*あらゆる* アプリケーション データに直接アクセスする方法がロックダウンされました。開発者側でこれを有効にすることはできません。 (https://www.reddit.com/r/Android/comments/173lsrc/android_14_storage_access_framework_no_longer/ の議論を参照)
幸いなことに、コミュニティからの回避策がまだあります。
- ラップトップで adb コマンドにアクセスできる場合は、それを使用してアプリケーション データにアクセスできます
- ラップトップにアクセスできない場合は、「Shizuku」ソリューションを使用して、外出先でアプリケーション データにアクセスできます (手順は https://www.reddit.com/r/Android/comments/185d7ba/access_androiddata_and_androidobb_on_android_14/ にあります)。
上記の reddit のページで紹介されている以下YouTubeに従って設定を行うことで Android/data 以下のフォルダにアクセスできるようになり、地図ファイルのコピーが出来ます
- 開発者向けオプションの有効化
- 設定 → 端末情報 → ビルド番号 5回タップすると開発者モードになる
- 設定 → システム → 開発者向けオプション 上記が成功していると選択できる → USBデバッグ と ワイヤレスデバッグ を選択
- USBデバッグを許可?→OK
- Allow wireless debugging on this network ? を Always allow on this network を選択
- 開発者向けオプションの有効化についてはこのリンクが参考になると思います
- Shizukuでペアリングしてワイヤレスデバッグ
- Shizuku をインストール
- Shizukuを開いて、Start via Wireless debugging の Paring、Notification options を選択して、許可してもどる
- Shizuku の Developer options を選択、Searching for pairing service になる、USB debugging と Wireless debugging が選択されていることを確認、Wireless debugging を選択して、Pair device with paring code を押して、Pair with device の6桁の数字を表示、Paring service found になるので、Enter pairing code を押して先ほどの6桁を入力、You can start Shizuku service now. これで、始められる
- 最初のページに戻り、Shizuku アプリを起動、Start を押すと Starting with wiress adb が始まる
- Shizukuについてはこのページが参考になると思います
- FV file explorer
- YouTubeでは FV file explorer でファイルコピーを行っていたが、うまくうごかなかったので、ファイルマネージャー をインストールして、これでAndroid/data/com.zunuzoid.xcsoar_jet/data 以下へ地図ファイルのコピーが出来ました
OGN情報をXCSoar JET上に表示
XCSoar JET リリースノートに記載のあるXCSoar JET 独自の拡張機能です。
- JETプロバイダーのサポート。ハードウェアを追加せずに、インターネット経由で OGN から交通情報を受信します
まだベータ版の機能のようで、https://bit.ly/jetprovider からアクセストークンを取得して、Configuration - Setup - JET Provider で送信されてくるトークンをセットします。
(XCSoar JET上で確認できた範囲では、OGNの機体はまだ表示できないみたいで、Mode-S 搭載機?ADS-B out搭載のみ?の表示のようでした(Flightlader24で表示される機体が表示される)。機体のICAO機種コード(ICAO のAircraft Type Designators、DIMOとか、A109とか)と高度が表示されるのと、上空で多少は拾えるので、対空警戒に利用できそうです)
XCSoar
Playストアからのインストールでは無いので、Android移行時もコピーされませんでした。XCSoar のダウンロードページからapkファイルをダウンロードして、インストールしてください。
地図ファイルは Android > Media > org.xcsoar > XCSoarData 以下にコピーします(ここのディレクトリは Shizuku 無しでもファイルマネージャーでコピーできます)。
XCSoar JET が使えるとあまり使い道は無さそうです。。
SeeYou Navigator オフラインウエザー表示対応
SeeYou Navigator はPlayストアからインストールされたアプリなのでそのまま移行されました。
Settings → Offline data でローカルにダウンロードした地図データも旧スマホからの移行時にコピーされたみたいで、移行が最も手軽でした。
Changelogによると、Version 3.2.0 +2527からウエザーレイヤーのオフラインダウンロードもサポートされるようになったので、フライト前にダウンロードしておくと上空で使えます(Menu - Settings - Offline data。アプリ起動時に自動ダウンロードするみたいです。)ダウンロードに20分くらいかかるので、フライト直前では無く事前のダウンロードがおすすめです。起動すると自動でダウンロードしてくれるようでした。
OGNトラフィックはSeeYou Navigator上で表示可能です |
使ってみての感想
- バッテリーは5,000mAhだが、4時間くらいで無くなる。ASUSのときよりバッテリー消費が大きい印象
- 地上でキャノピー閉めておいておくとAndroid自体が熱で落ちる
- 一日トラッキングでつかってみて、100MB位のデータ利用量
- 画面を100%の明るさにしておく。(設定-ディスプレイ-明るさのレベル100%、明るさの自動調節-off、バッテリー-バッテリーセーバー-OFF)
- JET Providerでの情報表示は便利。飛行中に太田上空を9000ftくらいで横田に降りていく大型輸送機が見えました。(これまでは都度FR24を見ていましたが、XCSoar上で確認できました)
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