2016/05/07

2015 ハンガリー ヨーロッパ選手権 後半 パイロットレポート

 ヨーロッパ選手権後半のレポートです。(JSA インフォメーション 310号掲載予定)

Task6 7/20
415km レーシングタスク
スタート前に一人で強いリフトを見つけ、高いポジションを確保できました。
積雲予報でしたが実際はブルーコンディションになったので、ガグルと一緒のスタートをプランしていたが、結果的にはガグルを待ちすぎてしまってスタートが遅れる大失敗になりました。(レーシングタスクなので、遅いスタートは失敗。早めのスタートが必須)見えてないもう一つのガグルは私がいたガグルより8-9分前にすでにスタートしていてすでに見失っており、一緒にスタートしたガグルが最終スタートになっていました。

ガグルとスタートしたつもりが、スタートしたとたんにガグルを見失うことになりました。スタートライン直後の目の前の雲を凝視してしまい、雲が第一レグからずれていることに気がつかず、意図せずオフトラック。結果、第一レグからかなりはずれた方向に進んでしまいました。とはいえ、第一旋回点 で再度合流できたので、この時点では、まだ遅れてはいないのですが、後から思えばこの時点でペースがおかしいことを認識するべきでした。

第二レグに入り、ペースが悪くなります。ブルーコンディションが続き、 1100mの逆転層から上の層に上がれない状態が続き、弱いのをひっかけて前に進むスローペースになりました。この先は川を渡るエリアになります。川のエリアはさらにリフトが弱まるはずなので、ドナウ川を渡る前に逆転層の上に上がりきりたいのですが、強いのがヒットできない状態が続きます。ヒットできず低いままで3機ドナウ川を渡る羽目になり、ドナウを渡ってすぐに最初のピンチに。「対流層が低いので、リフト間隔は狭いはず」と信じて探して探してなんとかリカバリー。リカバリーが遅れたことで最後のガグルからも遅れてしまい、この後はブルーでの一人旅となりました。遅れてはいるものの、今回の自分の上達具合から言えば、この状態でも一人で飛べるはず、と信じて前進を続けます。
しかし、その後も逆転層を上に抜けられず、4回も低い状態になりますが、自分でリカバリーできたことに変に自信を持ちすぎたのがこのあとの失敗につながったと思います。
ようやく逆転層を抜けて、上の対流層に上がれたのは第二レグの後半。16:20。やっと逆転層は抜けたが、早くもコンディションが弱まってきているのを感じて居ました。第二旋回点 手前の飛行場を一応と思って上空からチェック。(後から思えばこの時点で思考がアウトランディングに向かっていました。「思考は現実化する」です)。第二旋回点 をクリアして、第三レグに入るも対流がさらに弱まってしまっています。600mの低空で北風、湖の縁からトリガーされる+0.1m/s のサーマルでもがいてみたものの、効率的に上がらないので、湖の風上の縁のリフトソースをトレースしながら「次を探す」ことにトライします。ですが、結果的に+0.1m/s から動いてしまったのが失敗でした、0.1m/sから次のリフトの上がってくるのを待つべきでした。高度がさらに下がってしまい、エンジンリスタートを決意(この時点で、エンジンをリスタートした地点までのアウトランディング扱いになります)。アウトランディングフィールドをチェックして、エンジン展開ボタンを押しますが、警告音が鳴り響き、背中に収納されているエンジンが所定の位置に立ち上がらないトラブル!再度試してみるが、結果は変わりません。頭を切り換えて、第二旋回点 に向かう途中にチェックしていた飛行場をGPSで確認すると、視認は出来ないが、届くことが確認できたのでダイレクトベースへ向かい、そのままオペレーションしていない飛行場に無事ランディングとなりました。地上で点検してみるとエンジンは普通に立ち上がりました。

着陸後はクルーのGaborへ電話。地図で飛行場名を確認するとそこはSzatymaz 飛行場とのこと、Gabor の知り合いの飛行場で、電話でエアリトリブの手配をしてくれました。ハンガーに歩いて行ったらすでに話が付いていてハンガーから曳航機を出そうとしているところでした。デキるクルーが居てほんと助かりました。

この日は飛行距離250km、デイリーは32位相当(デイリーでビリ)、総合も前日までの13位相当から24位相当へ急降下。この日は第二レグ以降がやることなすこと上手く行かずでした。ログを確認すると8分前にスタートした第1集団は皆1100mの逆転層の上に上がり、1200m-1800m でクルーズ、平均速度95-100km/h でフィニッシュしています。完全ブルーの日なので平均的な速度です。私のスタートした第2集団の12機は4機だけ逆転層の上に出てフィニッシュしましたが、他の8機は逆転層の下を這いずり回ることになり、アウトランディングになりました。とはいえ、350-400km 程度は飛んでおり、あと100kmは飛ぶべき(飛べるはず)でした。ブルーで一人取り残されてしまってからのリスクマネージメントに問題がありました。上手くいっているときに調子に乗ってしまういつもの失敗パターンにはいってしまいました。
まだ大会は半分残っています。エアリトリブのおかげで遅くならずに済みましたので、いつも通り、ログを比較し、失敗のポイントを洗い出し、翌日に向けて頭の中を再整理しました。

この日はずいぶん多くの方に facebook の応援メッセージを頂きました、ありがとうございました。


Task7 07/21
441km レーシングタスク
積雲コンディション。前日の反省を生かして、ガグルに引っ張られてのレイトスタートにならないよう、自分の判断でアーリースタートして、途中でガグルに飲み込まれてフィニッシュする作戦に。
スタート体制に入ったところで、ガグルを待たずに単独スタート。積雲コンディションのレーシングタスクなので、飛ぶルートは限られます。あとから別のガグルが必ず同じコースを来ると信じてのスタートです。が、後ろからグライダーがなかなかやって来ません。この時、後続のガグルは10分後にスタートしていました。追いつかれないと言うことは自分の平均速度がそれなりに出ているということと信じます。
この日から地上クルーからの無線で得られる情報が増えるようになっていました。クルーはSPOT(衛星回線を利用した位置情報サービス)で私のポジションを確認し、他機のFlarmから得られるポジション情報をOGNで確認して、後続スタート機のルート取り、先行機のルート取りをレポートするようになっていたのです(クルーも日々進化しています)。
第二レグ で川を渡った後で想定通り後続のガグルにキャッチされました。このガグルとともに 第二旋回点 へ。第二レグ後半はストリートを上手く使えて良い感じで飛べました。
第三レグ 雲が少なくなり始めます。ここでガグルはオンコースより南側を選択しました。前方の状態からはオンコースを飛ぶので良いのではと思いましたが、ガグルをフォローして南を選択。弱いところで下げてしまい平均速度が落ちてしまいました。後続のガグルはオンコース上をうまく飛んできて、ここで追い抜かれます。そのまま抜かれたガグルを追いかけてフィニッシュ。

123.26km/h 803 デイリー23位相当 得点率80.3% 総合は24位変わらず。順位は低いが得点率的には悪くない結果です。前日の失敗からこの日は保守的に飛んだので明日はもうちょっとチャレンジをすることにしました。


Task8 7/22
558km レーシングタスク
今日も長いタスク。前日と同じくアーリースタート作戦をプラン。昨日と異なるのは第一 第二レグがブルーで難しいコンディションの中での一人旅になりそうなこと。
ロングタスクなので、リフトの十分でない早い時間の曳航になり、離脱後300mまで下げてしまうのをなんとか耐えて、上げ直しました。スタートラインオープンと供にスタート。折り返しの第二レグ の途中でレイトスタート組のガグルを発見、自分より30分以上レイトスタートしている模様です。絶対アーリースタートが上手く行くはずと信じて前進します。第二レグ で川を渡ったところでようやく積雲発生しました。ここで7分後にスタートのハンガリーのペアにキャッチされました。こんな日は地元勢が強いはず。ここからはハンガリーを追いかけて飛ぶことにしました。
第二レグ後半は積雲エリアがオンコースからかなりずれていますが、雲を求めてオフトラックして進みます。
第三レグは積雲がなくなりほぼブルーでたまに積雲。熱射型積雲なので、本当に強いリフトの結果のみ雲になるので、雲は限られ、雲から雲への距離が長く、グライドが長くなり、雲底は高くなります。この日は3m/s2200m雲底まで上がって60kmグライドして次の雲、再び3m/s2500m雲底まで上昇、70kmのグライド、と長いグライドになりました。しかもタイミングが合わないと上昇気流が強いときの雲の下に入れません。先生との練習でのマクレディ高度別速度選択を思い出しながら進みます。
第四レグもブルー、たまに積雲。積雲の下に到着するタイミングと、積雲発達のタイミングが合わなくなってきて、雲の下に到着するのになかなか強いのが拾えません。1000m以下に下げてからは慎重にグライド、600mまで落としてようやく 1.2m/s であがれました。こんなときでもチャンピオンKawa様は常に2m/s以上をキープしています。32分後にスタートしているにもかかわらず、ファイナルグライドのためのラストサーマルで上昇中に追い抜かれました。
111.3km/h デイリー13位相当 805点。総合は21位まで回復。レイトスタート組はKawa様を含めて30分以上遅くスタートしましたが軒並みフィニッシュが遅れ、アウトランディングでスコアを下げた人が多かったため、今日の私はスコアの割にはデイリーポジションが良くなりました。(Kawa 様の4機のガグル(PL,F2,LU)だけがぶっちぎりで早かった)。あとから見直してみると私の平均上昇率 1.8m/s に対して Kawa 様は 2.1m/s、大きな差があります。いつもなら大会前半からトップを独走するKawa様、この日でついに総合トップになりました。



4 ブルーで飛ぶベルギーのASG29 (Photo by Sebastian Kawa)


Task9 7/23
3:00  エリアタスク
ここまで競技成立7日中5日レーシングタスクが課されたので、残りの二日間はおそらくAAT の日になるはずです。(ルール上エリアタスクとレーシングタスクが 50% づつになるようにされています)。今日も早めのスタートを心がけるつもりでしたが エリアタスクだとコースの選択肢が増え、フライトするエリアが分かれやすくなり、ガグルが分散します。ガグルを利用して早く飛ぶためにも、今日はガグルスタートを心がける事にプラン変更しました。
この日もスタート前はリフトが弱く、上がりづらく、高度がなかなかとれない日でした。高気圧が毎日続くと逆転層が強くなりますので、弱いリフトは途中の逆転層に引っかかって、上の層までリフトがつながりません。この日は1500mに逆転層があり、何機かは上の層に上がっているのが見えるので、上がれるリフトがあるはずなのですが、なかなか突き抜けられる強さのリフトが見つけられません。強いリフトのマーカーになる積雲も少なく、タイミングが合いません。少ないチャンスをものにした機体は一機、また一機と1800mくらいまで上げはじめました。あそこまで上がらないことにはスタートできません。まだスタートまでは時間があるので、焦らず、なんども、いくつもの積雲の下を試して、ようやく上まで抜ける強い積雲をキャッチして1900mまで上昇できました。丁度、上に一機、同高度にイタリアの2機で4機のガグルが形成されました。イタリアの2機が上がりきったところでスタートラインに向かうのに合わせてスタートラインへ私も移動します。その前方には先ほど上に居た機体ともう一機が先行スタートしているのがみえます。上がりづらいコンディションの中、うまくガグルでスタートできました。先行機はイギリスのペアでした。
この日のタスクは第一 エリアは川の東を北上するエリア、2nd エリアは南東、3rd エリアはさらに東へ、と設定されました。風は南から南東寄りなので、南北のクラウドストリートを使うことと、川の風上の東側は悪くないはずと予想できたので、まずはスタート後、ドナウ川を渡って、川の東を北上することをプランしましたが、ガグルもプラン通りのルートを行くようです。



5 Task9 7/23
AATは図5のように旋回点(エリア)が広く設定されるので、エリアのリフトの分布を判断して、どの旋回点(エリア)をどこまで飛ぶのか、あるいは奥まで行かずに早めにターンするのか、といった判断が重要になるタスクです。

ちょうど第一エリアは目論見通り風と平行に南北のストリートが発達しました。コンディション良好なため、第一エリアを北側一杯までストリートを北上してからターンします。
第二レグは同じストリートを南下します。北上したときよりストリートは弱ってきていて、ちょうど良いスタートタイミングでストリートが使えたようです。
第二エリアに入りましたが、先はブルーエリアです。ガグルをフォローしながら「第二エリアをどこまで南下するのか」判断基準を考えていたところ、ガグルは思ったより早いところで第三エリアに向けてターンを始めました。次に行く第三エリアが設定されている東を観察すると、南下しすぎると第三レグ がブルーエリアになってしまうので、積雲が残っている早めのタイミングでの進路変更をガグルは決めたと思われ、「なるほどね~」と思いながらガグルをフォローして第三エリア へ。ターンした直後の積雲で上がるところで遅れがでてしまい、イギリス、イタリアに先を行かれ、ここからは一人旅になりました。第三エリアはブルーなので、フライトコンピューターのtDelta(設定された3時間のタスクタイムに対して、フィニッシュするまでの差分)が +7分になるところまで飛んだところでエリアをターンして最終旋回点に向かいます。
最終レグは条件が思ったよりも強すぎました。マクレディーセット値を+2.5 まであげて、残り80km2400mから、200km/h L/D=30でファイナルグライドに入れます。3時間のエリアタスクを 3時間43 +43秒でフィニッシュ。128.2km/h 14位相当、85.7%
教科書に書いてあるとおり、ファイナルエリアをターンするのは設定タイムの+10分にしないと、コンディションが良いと今回の様に速度が出すぎて設定タイムを割り込むアンダータイムになってしまうので、もうちょっと余裕を持たせたエリア選択が必要なことが改めて実感できました。

Kawa様は25分後のスタート。25分後にフィニッシュした時は最終レグの対流が強すぎてシャワーになっていたようです(図6)。138.0km/h で昨日に続いてデイリートップ。

競技中はサンダーストームの影響は出ませんでしたが、夜のパーティの最中にものすごい雨で近隣エリアは停電になりました。


6 東からファイナルグライド 川の向こうに滑走路 前方のシャワーを超える必要あり photo by Sebastian Kawa

Task10 7/24
最終日 2:30  エリアタスク
北へいって、南下して、東に行く、昨日と同じようなエリアのタスク。昨日との違いは昨夜のサンダーストームの雨がドナウ川の西側エリアに多いとのことで、西側エリアはリフトが弱いことが予想されてます。ドナウ川の東側はほとんど雨が降っていないとのことで、昨日同様の強いコンディションが期待されます。20m, open クラスは東へのタスクでしたが、18mだけ最初のレグで川の西側を飛ぶタスク。空を観察すると明らかに対流は弱そうに見え、苦労しそうな日です。

前日のサンダーストームの影響で地面が湿っているのと、風が東寄りで滑空場周辺は川の風下になり、なかなか気温が上がらず、曳航開始はさらに遅れました。14:00に曳航スタート。20m , open は競技時間を短く変更しましたが、18m クラスは2時間30分のまま変更なしです。
曳航は開始したものの、リフトは弱く、あがりません。特にスタートポイント付近が全く上がりません。セクサールドの街でひたすら弱いリフトで大ガグル大会でスタート待ちです。2:30 AAT なので、17:00にラストクライムしてのフィニッシュを考えると、15:00 にはスタートしたいところです。が、他の機体は弱い中でも上がっていきますが、その高度まで全然上がりきれない状態が続きます。セオリーは上がりきってのスタートですが、上がりきることに固執すると、ガグルに置いていかれて一人でラストスタートになってしまいそうです。弱いコンディションなので、リスクマネージメントの観点から、ガグルと飛ぶ事は必須です。タスクをガグルと飛ぶために、スタートの作戦を変更しました。低いまま先にスタートラインを通過しておき、第一レグ上で上昇して、次のガグルがスタートして来たところで合流して飛ぶ作戦です。これだけコンディションが弱ければそれほど速度レースにならないはずなので、ガグルと飛ぶことで確実にフィニッシュできる作戦に変更したのです。

7 スタート前のガグル さて何機いるでしょう Photo by Sebastian Kawa

これが見事に成功しました。スタート高度950m でとりあえず単独スタート、高いところをスタートしていくグライダーが5機ほど見えますが、深追いせず、自分のペースでもう一度上げ直そう、とスイッチを切り替えたところ、街の上でラッキーな1.2m/s1300mまで上昇できました。さらなるラッキーは30kmグライドしたところで先ほど高いところを先行スタートしていったガグルの上に追いつく展開になりました。(先行したガグルはまったく強いリフトが拾えてないと言うことです)。ガグルリーダーは総合2位のAndy様です!このままコンディションの弱い第一, 第二レグはガグルと飛び、コンディションの良くなってきた第三レグ でガグルと分かれて最終エリアへ。この日は tDelta 5分でターンしてみましたが、昨日と同じくラスト 70km のところで2.5m/s がつかめ、最終レグは予想よりコンディションが強すぎて、2時間2920秒と40秒のアンダータイムでのフィニッシュとなりました。

前半が遅かったので良いフライトではなかったと思いましたが、結果は思ったより良くデイリー10位相当、得点率75.7%2nd エリアから3rd エリアへのコースチェンジを鋭角にできたのが、速度を(距離を)伸ばせた要因だったようです。

デイリーを取ったチェコは勝負をかけてきました。さらにレイトスタートで平均速度を上げ、Andy様を追い抜き、総合2位に逆転。Kawa様はトップ維持のためそこまで飛ばさず手堅いフライトで優勝を決めました。


全体まとめ

・総合は20位相当、得点率81.2% になりました。
・中盤まで総合15位が見えていましたが、task6 の失敗で大きく後退しました。とはいえ、15位が見えるようになってきたのは大きな前進でした。
・春の先生との合宿効果は絶大で、「平野を早く飛ぶOSに入れ替える」といった目標は一つ前進が見られたと思います。クライム、ルート選択は良くなってきたと思います。
・グライドはまだ改善が必要です。グライドをどうやって伸ばすか、ここはまだ改善方法が見えていません。
・世界チャンピオン10回のSebastian Kawa様について。2013年のポーランドでのヨーロッパ選手権に引き続き、今回2回目の同じ競技会・同じクラスで飛ぶことができ、間近でフライトを観察することができました。いつもならレース開始時点からトップを独走するKawa様ですが、今大会前半は視程が悪く、遠くが見えづらいコンディションで一人だとかっ飛ばせないと前半はぼやいていました。2週目に入ってからはエンジン全開で、Task8で総合首位になり、Task9 で引き離し、Task10 はトップを維持する盤石のフライトでした。2位と 3% 差で2013年大会と同様に圧倒的な強さを見せました。

8 18mクラス 優勝 Sebastian Kawa (ポーランド)2位 Roman Mracek(チェコ) 3Andrew Davis(イギリス)

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