2014/05/23

ポーランド選手権 Day3

引き続き本日もいい天気!
安定した高気圧に覆われ、毎日晴天が続いているため、逆転層が出来ています。空の下側がうっすら白くなっているのがわかりますか?これが逆転層です。
この層がブレイクしないと強い上昇気流が発生しないため、地上気温があがるのを待ちます。


Gáborがキャノピーをぴかぴかに磨いてくれます。ちょっと曇りがあったりするフライト中にパイロットはとても気になることをよく知っているので曇りなく磨き上げてくれます。













ブリーフィングで天気とタスクの発表。本日は予想通りのロングタスク。5時間近く最低でも450km、本日想定される120km/hの平均速度だと 700km ほどのタスクになりそうです。技量だけでなく知識・体力も問われるレースになりそう。ちなみに新幹線で東京ー名古屋間は342kmだそうです。直線タスクではありませんが相当な距離を飛ぶことになります。

配布されたタスクは5時間。が、ブリーフィングの場で4時間45分に変更されました。説明がポーランド語のみだったので、心配してくれた周りの選手が「4時間45分になったよ」と教えてくれました。みんな親切。ありがとう!





ブリーフィング後、一部の人は残ってタスクを自分のPadや地図に書き込み中。皆さん真剣!
それなりのお年、と思われる男性も手慣れた感じでPadを使いこなしてます。IT化についていくことも選手権に出るための必須事項。この大会も下は20歳上は70歳以上と幅広い年代が出場しています。

曳航開始が10時半といわれましたが、まだ雲が出来ていない。スニッファー(上空の空気の状況をチェックするために飛ぶグライダー)が何度か飛んでいますがまだまだのようです。しばし待機。

本日もCentkaが来てくれました。今日の気象条件とスタートタイムについてのアドバイスをしてくれます。
「Centkaについていく!」ことは毎日の目標にあるのですが、強いパイロットについていくものなかなか大変なようです。
















ここで悲しいお知らせが。。。
昨年のヨーロッパ選手権には「チケットガールズ」「ロガールズ」がいたのですが、今大会にはそういった役回りの女子がおらず。そのため「今日のチケットガールズ」コーナーはありません。
が、オペレーションをサポートするポーランド美女はいますよ!

11時半近く、雲も増えました。いよいよ曳航開始。
今日は最終発行の組のため、上空を観察しながら順番を待ちます。地上気温は25℃近いのですが、上空は冷える&寒がりのためムートンブーツとブレーカー着用です。

今日の目標「調子に乗りらずに謙虚になる」「急ぐ時には深呼吸」
よかった次の日に失敗するケースが多いので「調子にのらない」は大事なポイントなんだそうです。

いざ出陣! 注)これはMaruのグライダーではありません。イメージです。

全機飛び立ったのが12時過ぎ。どんどん積雲もできてきて、グライダーには好条件になっているように見えたのですが。15時過ぎ、雨雲が出てきました。並ぶクルマの奥に見える底が黒い雲。ここの下は雨です。

16時半ごろダブルレインボー見えました。「わー!きれい」と喜ぶところですが、グライダーにとってはよいサインではなく(このエリアは雨が降って地上が湿っていることを示す)無事に帰ってくるかちょっと心配になります。スタンダードクラスはスピードレースだったのですでに帰着した機体がいっぱい。オープンクラスは気象条件の変化と戦うシビアなレースになってきました。

17時半すぎからオープンクラスの機体も次々と帰着。まるも帰着。さて結果は???
手前7kmで滑空場まで届かないと判断してエンジン使用。そのためタスクコンプリートならず。
途中までうまくいっていたのでくやしがるMaru  本日の結果

ただ、今日の目標「調子に乗りらずに謙虚になる」「急ぐ時には深呼吸」はきちんと出来たとのこと。
今日の敗因はまた一つ違うステージでの課題になったようです。
あまり悔しがることのないMaruですが、あと50m高くあがれればゴールできたと思われる結果に相当悔しがっていました。「やはりフィニッシュできなきゃダメだ」と何度も言ってます。
ラストの83kmで全く上昇気流がない状況でフライトすることとなり、結果届かず。ここ以外はうまく乗り切っただけに残念!

明日も引き続き天気も気象条件もよさそうです。
気持ちを切り替えてがんばろー!

赤石

パイロットコメント
2nd leg 後半は上記のサンダーストームに覆われてしまいました。サンダーストームの飛び方が分からず下げてしまう、サバイバルモードに切り替えて何とかリカバリー後一人旅、83km で 2150m がラストクライム。コンピューターは50m足りない指示が最後まで変わりませんでした。83km あればなにかは拾えるだろうと思ったのですが、サンダーストーム通過後の地面は冷え切ってしまってまったくリフト無し。最後にはサンダーストームエリアを抜けてリフトを拾えると思ったのですが抜けきれなかったようです。3km 手前のフィニッシュリングは通過できる高度でしたが滑空場に届かなくなるのでやむなくリスタート。
フィニッシュした皆さんは45度で50km以上オフトラックしたところでクライムして帰ってきました。出遅れたことで他機を発見できず、オフトラックまで思いつけませんでした。


2014/05/21

ポーランド選手権 Day2

晴れた朝。
昨日はアウトランディングした機体の回収に夜中までかかったようで、夜中(明け方)3時に戻ってきたパイロット達もいたようです。が、皆さん元気の朝の準備中。

こちら、女性の Bozena Demczenko さんがパイロット。女子世界選手権の現役代表でもあります。
毎回だんなさまがCrewで来てくれているのだそうです。昨日のスタンダードクラスは47機中11機しかフィニッシュできない難しいコンディションでしたが彼女はちゃんとフィニッシュしていました。
 Team Maruは水バラスト搭載中。翼内に水を入れて重さを調整します。気象条件によって重さをコントロールしています。

雲ができあがってきました。昨日より日射も強い!長袖着ているのは日本人だけ。23℃ですが日差しが痛くて半袖になれず。
今日は15時からサンダーストーム(雷雨)予報が出ています。グライダーにとって上昇気流が発生しやすくレース向けの気象条件ですが、サンダーストームに巻き込まれると大変なので注意が必要となります。

本日は「あわてない。でも急ぐ」「Centkaについていく」を目標に出発。
3時間のAATタスクなので4時ぐらいに帰ってくるとGood!です。

曳航機に曳かれ、出発。いってまいります!


クルーがランチを食べて帰ってくると空の雲がこんな感じに。
その雲を見てGáborが「今日はサンダーストームは来ないね。」積雲の上にうっすらかかる傘状の雲は上層の湿り気が少ない印。サンダーストームの発生には上層と地上の温度差と高湿度が必要なため
、今日はサンダーストームにならないということでした。(Gáborの説明はすべて英語なので詳細はわからず。Maruにあとで説明してもらいました)アウトランディングはしなくてすみそうかな。

今日はスタートから3時間のAATタスクだったので4時前後にグライダーがまとまってかえってきました。

そしてMaruも無事帰着!
今日の結果は満足いくものだったようです。 本日の結果

出発前の目標が達成できて、納得いくフライトだったようです。
片づけを終えてチームでBeerTimeをしていたら、Centka登場。「今日はどうだった?」「よくできた。Centkaについて行ったよ」「ああ、今日は影がいっぱいくっついてたな。はははっ」Centkaはレジェンドなのでいろんな選手が彼をフォローして飛んでいるのです。

そのあとはGáborとMaruでハンガリーのグライダー事情について盛り上がり。前回のヤチェックさんへのインタビューと違い、ビール&ポテチでのカジュアルなインタビューです。(このインタビュー、記事になったら是非読んでください!)


本日も無事終了。
明日はロングタスクが予想されています。

赤石

2014/05/20

ポーランド選手権 Day1

からりと晴れた朝!
今日からいよいよ選手権スタートです。

滑空場に着くと選手・クルー達がいそいそと朝の準備中。
Gáborはすでにすべての準備を終えてラインナップしてくれていました。すご腕Crewです。


今回はオープンクラス(フラップつき)、スタンダードクラス(フラップなし)の2クラス。Maruはオープンクラスにゲスト参加です。エントリーしていたイタリア人が結局来なかったのでポーランド人+日本人1名となりました。

さて、本日はどんなレースになるでしょう?まだ雲はできあがってきていません。

本日のタスクはこちら。

南東に向かってから北西に向かい、戻ってくるコース。
西から悪くなる予報のため、早め早めが肝心か?













「Are you ready?」 本日も師匠がアドバイスに来てくれました。「どういう作戦だ?いや、もっと早く出た方がいいぞ」などと一気に話し、「じゃあまた」も言わず立ち去っていきます。かなりパワフルな師匠です。(飛び終わったあともわざわざ来てくれました)

では、いってきまーす!


まるが飛び立っあと、1時間ほど同じ場所から曳航機が戻ってくるのを写真にとっていたのですが、雲がどんどんかわっていきます。気象条件は刻一刻と変わることを実感。

スタートしてから約4時間半後、オープンクラスが半分ぐらい帰ってきた後にMaruも帰ってきました。残念ながら手間35kmでエンジンを使うこととなり、本日はゴール出来ず。本日の結果
初日から荒れたレース展開に。
今日は途中からどんどん気象条件が悪くなり、早め早めの対応が必要だったようです。Maruは初日がうまくいかないことが多く今回もリベンジならず、でしたが明日につながる発見もあった模様。(パイロットのブログはまた後日)

スタンダードクラスの約半分はどうやらアウトランディングしてしまった模様。エンジンがないため多数のリトリブ隊(グライダーを回収しにいく係)が出動していました。
*曳かれているのはドラム缶ではありません。これもハウストレーラーです。純正品ではないと思います。

レストランで飲みながら(ドライバーはノンアルコール)今日の振り返りをして解散。
牛に出口を阻まれるアクシデントもありましたが、無事に本日終了です。

2014/05/19

ポーランド選手権 練習日

今朝は雨、ではなく晴れ間が出てきました。
気温も昨日より暖かく15℃くらい。

雨はあがりましたが、滑走路はぬかるんでいるので昨日の予告通り本日の試合はキャンセル。代わりに希望者は練習日となりました。

ともあれ、やっとフライトができます。CrewのGáborも「やっと出番だ!」と張り切ってます。




まずはグライダーの組み立てから
ハウストレーラーから胴体をだし

翼をつけ

今回は18mなのでさらに翼を長くし

完成!

あれ?グライダーってエンジンついてないのでは、、、と思う方もいらっしゃるかと。
このグライダーはエンジン付き。エンジンは残念ながらゴールであるこの滑空場に戻ってこれない状況になったときに使用する「緊急用」です。競技中に使用するとエンジンの振動がログに記録され、エンジン使用前の時点までが得点対象となります。(ゴールできなかったとなる)
何事もなければ最初から最後までグライダーの中に格納された状態になります。
緊急時に動かないと意味がないので毎日動作確認は欠かせません。

このあと、ブリーフィング。発航スタートは13:00。本日の練習用タスクは約300kmの ATT

発航場所にグライダーをセット。
もろもろ準備も完了したところで
「師匠」のCentka登場!この大会は複座で出場です。

Maruのあとに出発するそうであれこれMaruに熱血?指導。
出発前  集中!

このあと、Maruは曳航機に曳かれて無事出発。ところがCentkaのグライダーがなかなかセルフローンチ(自力発航)できず。どうやらぬかるみにはまってしまい前に進まなくなってしまい、Gáborはじめ周りのクルーがフォローアップ。無事、飛び立っていかれました。

*このグライダーは自力で飛び立て大きなエンジンを搭載しています。上空に行くとこれはグライダーの中に格納され、ふつうのグライダーと同じ状態になります。

Gábor、Good job!!

TEAM MARUの頼れるCrew!
仕事人=Crew ということで今回はこのシャツをプレゼントいたしました。

本当にいい仕事してくれます。
感謝!


そして約3時間半経過

師匠のCentkaが帰着。MaruはCentkaについていくことを目標にして出発したのですが「いやー途中でTakeshiが見えなくなったから置いて来ちゃったよ。ははは~!」と言われ、どうやら途中でぶっちぎられた模様。その後30分ほどでMaruも無事帰着。

今日の出来はどうだったかな?
思ったよりも条件はよく、慣熟飛行としてはOKライン。Centkaに置いて行かれた状況での課題はまだ残っている模様。


本人による詳細のレポートはまた後日。
今日の結果


明日からはさらに天候がよくなる予報で、最終日までは毎日競技成立となる予定。
Crewも忙しくなりそうです。

赤石

2014/05/18

ポーランド選手権 開会式

雨あがりました!が、雲が厚い朝。ポーランドに来てから一番暖かく感じます。

ポーランド語はわからないので想像ですが、どうやらこの雨続きの天気はニュースになるレベルのものらしいです。
8時半ごろ会場入り。
が、大きな水たまりがまだいくつかあります。

9時から予定されていた開会式とブリーフィングが10時に延期。

開会式とブリーフィングがスタート。

開会式といっても簡単な紹介があるだけでセレモニー的なものは無し。
ブリーフィング前にGáborが「英語で説明してくれるのかな?」と心配していたとおり、ポーランド国内選手権のため説明はすべてポーランド語。TEAM MARUはポーランド語はカバーしていない。。。






ブリーフィングの中で、選手に一番の関心事項であるMet(天気)の話が始まる。

Gáborが気をきかせて近くのポーランド人選手に英語通訳を依頼。快く受けてくれて、彼の説明を聞きながら天気の確認。(みんな本当に親切)
どうやらダメらしい、、、

今日明日の試合はキャンセル決定が通知されました。残念。。。






ブリーフィング後、先週MARUをトレーニングしてくれたCentkaはじめ昨年のヨーロッパ選手権で会ったポーランド選手たちと再会。先方はMaruのことをよく覚えていてくれて声をかけてきてくれます。若手選手達が1年たたない内にずいぶん大人っぽくなっていてびっくり。若手の成長って早いですね。


私がスニーカーを履いていることを見たCentkaに長靴の準備を勧められ(私以外はほとんど長靴着用していました)長靴を買ってみました。ポーランド製で-30℃まで大丈夫!という長靴。軽くてなかなか快適。

晴れてからグラウンドが乾くまでは活躍間違いなし、です。






赤石