最終日まで連続6日晴れました。そして風は昨日より強くなってます。
昨日、スタンダードクラスはなんと全員アウトランディング。(Gáborもアウトランディング回収を頼まれ100km先のMonicaを助けに行ってきました)そんな疲れも見せずみなさん朝の作業にいそしんでます。
今日のラインナップは先頭。ラインナップは公平性を保つため毎日入れ替わります。発航場所までGáborがグライダーを運びます。
今日は最終日。かつ、毎日気温があがっていることから地上の空気が上空に抜けにくくなっており、乾燥より雲が出来にくく、風が強い、という状況が重なり競技時間が短くなることが考えられます。気流の対流が始まる時間が遅くなりかつ全機ゴールしてもらわなければならない時間が通常より早い、ということです。
ということで、本日のタスクは2時間30分のAATタスク。ロングの日の半分の時間です。サーマルに当たればかなり高度を獲得することが出来、その分ストレートに速く飛べる時間が増えます。いいサーマルを雲の目印なしに探し当てられるか、がひとつのカギになりそう。
発航の準備待ちをしていたとき、MaruにAndyが話しかけてきました。彼は車いすパイロットなのですが、この前初めて初ソロに出たそうです。ブリーフィングの場でも発表されていました。グライダーのラダー(方向舵)の操縦は通常足でペダルを押す方法で使用するのですが、足の代わりに手で操縦するハンドラダー仕様にしたグライダーがあり、彼はそれでトレーニングしていました。
OstrowでMaruのことを見かけていたらしく「I'm your fan」と言われ、ちょっと照れるMARU。
発航場所にきて、おにぎりランチを早めにすませ、発航待ち。予想通り気象条件が整わず発航待ちの時間が続きます。
曳航機も待ち
スタッフも待ち
MaruとGáborも待ち
のんびりした空気が一変。発航が始まります。最前列のため急いで準備。
直前に師匠も来てくれて本日のアドバイスをいただきました。本日も「セントカ師匠についていくこと」「最終日なので気を抜かない。集中する」を目標に出発。Go Go MARU!!
Day1と同じ場所から撮影。今日は雲がありません。青い空と菜の花と草原。
発航完了が13時過ぎ。帰着は4時ごろかな。
地上は30℃を越えました。日差しがジリジリ痛い。パラソルの下は風が通り抜け過ごしやすい。
チェコからヘルプに来ていた曳航機2機があいさつして帰ります。ありがとう!
午後3時半をまわったころ、オープンクラスのグループが帰着しだしました。
MARUは?? 第一グループ、第二グループにいない模様。もしや一人旅になってしまった?
あ、帰ってきた。
「今日はがんばったと思う!スピードも出せたし。」 さて結果は?AATタスクの場合は早く帰ってきたからすごい、という訳ではないので結果が揃わないと順位は想像しづらいのです。
いつも以上にどんどんグライダーが帰ってくるので急いで駐機場に運ぶためクルマに連結。
そして最後の撤収作業。いつもよりきれいにしてハウストレーラーにしまいます。
まだ滑走路には降りたグライダーがいっぱい。Crewがいないので、各パイロット手が空くのを待つため混み合ったまま。
明日、Gáborがハンガリーまで7時間(500kmくらい)かけてハンガリーまで持ち帰ります。
ASG29 E、お世話になりました。
この時点では本日の結果、まだわからず。さてどうなった??
夜20時から閉会式&表彰式。
MARUはゲスト扱いなので順位なし、ですが参加証をいただきました。
本日の結果 総合順位
デイリーは最高位の10位!
総合は22位相当、健闘しました。
これにてポーランド選手権、無事閉幕。
あとはビールでのパーティ。
「で、このまま世界選手権までヨーロッパにいるの?」
「来年南アフリカで一緒に飛ばないか?」
「日本のグライダー環境ってどうなの?」など
いろんな人から声をかけられました。
明日帰国のため1時間ほどで引き上げましたがキャンプサイトの住人たちや若者達は夜遅くまで盛り上がったようです。
多くのメンバーとは2ヶ月後の世界選手権で再会予定。
See you again at Leszno !
TEMA MARUのポーランド選手権への挑戦は無事終了。いまはホッとした気持ちです。
事前に本番で使用する機体の慣熟飛行ができ、競技会での飛び方やルール、コンディショニングについて学べたことは大きな収穫でした。同時に強国ポーランドの層の厚さ、競技会で飛ぶことに対する考え方など影響も多く受けた大会となりました。
みなさま、応援ありがとうございました。
次は2ヶ月後の世界選手権本戦。また準備を始めます。
And "Thank you for your support Gábor! See you again at Leszno !"
赤石 (撮影:OLYMPUS STYLUS 1)
パイロットコメント
最終日 2時間30分 AAT のショートタスク。最終日は閉会式があるので、コンディションよりも短めのタスクを出すのがポーランド選手権の常です。ピーク時間帯を使い切ることを考えるとスタートは最大14:00まで待てる。競技時間が短いので、失敗するとリカバリーが効かないので、失敗は禁物の安全運転。連日の高気圧圏内が続くことで、空気はさらに乾燥し、積雲はできづらく、上層気温もあがり、トリガー温度もあがるので、トリガー時間は遅くなる。離陸前に Centka 先生は「今日は130km/h出すぞ」と。
積雲待ちで30分ほど1st launch が delay したが積雲が無いまま曳航開始。ブルーコンディションでの一列目の曳航なので、離脱後は森の中の空き地をトリガーに定め、風を意識して弱いところでリフトがわき上がってくるのを待ち、1.5m/s で丹念に2000mまで。ガグルの上に入り、2500mまであげてスタート。
40kmほどまったくあたらずに遠くに見えるストリートまでグライド。ストリートに入れば4m/sでかっ飛ばし。うまく遅れずにフィニッシュできました。
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