2024/08/13

グライダーヨーロッパ選手権大会2024(Tabor) Day4,Day5

09.AUG Fri / Competition Day 4 (Task4)

Type:Polygon with 3 points
Task distance:417.7km
昨日の雨の影響で、朝は霧が立ち込めているランウェイでしたが、気温も上がり晴れてきました。
今日はコース上に山があり、ルート取りに悩むレースになるのでは、とミーティング後に作戦会議。地上と上空とのコミュニケーションも鍵になりそうです。

朝霧が発生

晴れてきました!ターポリン外して準備します。

毎日10時からブリーフィングがあります。前日の表彰、今日のタスクとウェザー、お知らせや注意事項が共有されます。

ブリーフィング後、本日のタスクをみながら作戦会議。レースのポイントになりそうなポイントをパイロットとクルーと一緒に確認。


出発前の準備。パイロットはコクッピット内の準備を、クルーはグライダーの滑空比が良くなるよう、ていねいに機体を拭きます。曳航開始時間が遅れてきたので休憩も。
タスクB 335.6kmに変更となりました。

フライトコンピュータのセット


グライダーをきれいに拭きます。
汚れが滑空性能に影響するので、みなさん念入りに拭いてます。

翼の影で昼寝。すずしくて気持ちよい場所です。

タスクBに変更

離陸しました。
地上で直前まで情報収集&クルーと会話。今日はどんなフライトになるのか⁈
パラシュートを背負って飛びます。
緊急時に使用しますが、そうならないことを願ってます。

気象データをみながらルートどりのイメージをつくります。

フライト前にクルーと確認




第一レグをフライト中。OnGlideをPCでみるとこんな感じで見えます。今日のタスク距離は335.6km。50キロほど飛びました。まだまだ先は長いです。無線からは、「今日は調子が良い!けど調子に乗らないで慎重に進みます」とのことでした。

第二レグに入りました。このレグは稜線があり、対地高度が低くなるため、このエリアをどう飛ぶかが今日のポイントの1つ。地上からの無線も届いており、クルーから情報をもらって状況把握してます。

第2旋回点手前で高度獲得苦戦中。まわりもみな動けずつらそうな状況。がんばれー!

高度が下がっていましたが、標高の高いエリアを離れて上がり直すことができ、「なんとか復活」の無線はいりました。第2旋回点目指します。

第2旋回点はクリア。厳しい状況がつづいていますが、粘ってます。すでに数機、タスクコンプリートをあきらめてエンジンかけて(ないしはクロスカントリーしながら)もどりつつあります。

粘りましたが残念。UJもエンジンを掛けて戻ることにしたようです。


地上でUJの帰りを待っていると、ハウストレーラーを引っ張ってお迎えに行く車がたくさん。アウトランディングしたグライダーが多くいたようです。
ハウストレーラを牽引して飛行場を出る車が多数。

どんどん出発していきます。

駐機スペースが閑散としてます。どのクラスもタフなレースだった模様。
ハウストレーラーが出かけてしまい、閑散とした駐機場になってしまいました。

今日は本当にタフなレースとなりました。15mクラスでゴールしたグライダーは5機のみ。みなさん耐えたレースだったようです。オンライントラッキングみながら、地上もドキドキでした。
<パイロットコメント>
本日は重心位置を調整し直した結果、クライムは非常に良くなってスタート前も安定して上がることができて、バッチリのタイミングでスタートができました。第一レグは良い条件が続いたので、先頭集団をおいかけながらグライドすることができ、今日はイケてると思いました。
が、第二レグに入った途端に上層雲が増えてコンディションが悪化、第2レグは山の近くで標高が上がるので注意して進もうと思い、平野側を選択したガグルと飛ぶことにしましたが、これが良い選択肢ではなく、なかなか前に進むことができなくなりました。山側を進んだガグルは最終的に何機かフィニッシュできました。
平野を進んで低くしてしまいましたが、さらに平野に降りてチャンスを探し、気持ちを入れ替えて長い時間かけてリカバリーすることができ、フライトを継続することができました。一昨日の失敗の振り返りを今日は生かすことができたと思います。
写真の通りの上層雲に覆われことでサーマルタイムが終了し、フィニッシュから70キロ手前でエンジン再始動、リスタートで終わってしまいましたが、ミゼラブルな失敗は回避できたので、内容としてはまあまあのフライトにはなったと思いました。


10.AUG Sat / Competition Day 5 (Task5)

Type:Polygon with 5 points
Task distance 333.8km

晴れてます。そして日差しがジリジリと暑いです。
今日は週末のためエリアタスクの制限が増える(パラシュートジャンプなどやるエリアがある)こともあってか、細長いタスクです。もう少し長い距離になるかな?と思いましたが、昨日ゴールしたグライダーが少なすぎて少しゆるやかなタスクにしたのかもしれません。
今日も飛びます!
ブリーフィングが始まります。

肩にスズメ?を載せたお兄さん。慣れてる。

曳航開始。今日は東西を飛ぶタスク。コース上に積雲ができています。まずは西に向かいます。ゲストが来た日は調子良いので、本日も期待!
東西によい雲のストリートができてます。最初はこちらの西方面に飛びます。

フライト前のランチタイム
コクッピットに座るとこんな感じです。

応援が多いとうれしいです!

13:24スタート。
アンテナパワーに期待。

他機の位置や気象情報をパイロットに提供

第1旋回点クリアした模様。ここで高度を稼いでいます。
チェコは平野部も標高が高く、丘も多いエリアです。そのため、海抜高度が1200mとなっても地面の高度が400mあると実際は800mの高度で飛んでいることになります。海抜高度が高くみえても実際はあまり高度に余裕がないときもあります。ここがチェコでのレースの難しさでもあります。

UJランデング 3機目のグライダーです。 撮影:イッチー

第1旋回点クリアを見届け、リーダーは買い出しに。飛行場に戻ったらゴールしていました。フィニッシュできました!
<パイロットコメント>
本日は積雲コンディション。サーマルが発生している時間帯対して330キロと短めのタスクになりました。そのためスタートタイミングの選択肢が1時間ほどあり、スタートをどこにするかがポイントになると思いました。はじめは14時までのスタートタイミングを考えていたのですが、イタリアチームが早めにスタートしたことから早めのスタートで良いだろうと判断し、13時24分にスタートしました。
第一レグは順調だったのですが、後半でストリートが消えブルー気味のコンディションになりました。ガグルでリスクマネジメントしながら乗り越えることができたのですが、結果平均速度は下がってしまい、117キロでのフィニッシュになりました。トップ集団は17分前にスタートしていたのですが、なぜこの人たちだけ133キロの速度が出たのかよくわからない状況です。結果15位でしたが75%得点率と得点率は下がりました。今日はこんなもんかなぁと思いました。

前半戦終了。
夕飯後の締めのアイス。それぞれ好みのアイスを仲良く分けて食べてます。
後半戦も応援よろしくお願いします。


*Facebookへの投稿記事を加筆修正して掲載しています。

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