2024/08/07

グライダーヨーロッパ選手権大会2024(Tabor) 開会式〜Day2

 03.Aug Sat / Opening Ceremony(開会式)

ヨーロッパグライダー選手権 2024の開会式がチェコのターボルで行われました。
選手は7月下旬から現地入り、リーダーとクルーは3日深夜に日本を旅立ち、16時からの開会式になんとか間に合いました。

今回のチームメンバーです。

今回はヨーロッパ選手権ですので、MARUはゲスト参加になります。

同じゲスト参加のアルゼンチンからお隣のイタリアまで。
JAPANはABC順で真ん中ぐらいになります。

お隣のリトアニアからUK、開催国のチェコまで。広場をぐるっと囲んで勢ぞろいです。

なんと、開会式を祝いにチェコ空軍のGripenが飛んできました!

開会式のあと、宿泊する家に荷物を下ろしてから旧市街の広場にあるレストランでチームディナーをしました。8月4日から16日までの約2週間の競技会となります。


04.Aug Sun / No Task

朝から曇天。まずは飛行場へ。初日なのでグライダーや機材の取り扱い確認を行いました。
今回借りたグライダーに関する説明

グライダーに搭載する水を入れる場所と計測方法についての確認

この後は雨予報のため残念ながらレースはキャンセル。 チームテントに設置した新アンテナのポールの調整をして再度アンテナ立てました。
新アンテナをポールに設置。日本国旗も装着。
今回は日本から持ち込んだ8mのポールに新アンテナを設置。無線がパワーアップしたことで地上と上空の通信がよくなり、的確な情報が送れるようになる、はず!
アンテナポールを立てました!なかなかの高さです。活躍に期待。

チームハウスにもどり、今大会のルールやランウェイの使い方についての確認。外は雷とシャワー。

午後は大会の地上ルールなどを確認。明日からのレースに向けて準備万端です。


05.Aug Mon / Competition Task 1
Assigned area task with 3 areas Task time:2:30 Task distance:127.2km/405.5km(260.6km)
気温15度の肌寒い朝。この後天気は回復する見込みのなのでまずは朝の準備からスタート。グライダーに水バラストを積み込み、計測を行ってからグリッド(発航指定位置にグライダーをラインナップ)完了。
雲が厚い朝。グライダーを車で牽引して移動。水を積みに向かいます。

主翼に水をいれます。水バラストです。

グリッド完了。お天気がまだ怪しいので、グライダーにターポリン(カバー)をかけておきます。

本日のタスクは2:30のアサインドエリアタスク(AAT)。タスクが短くなる可能性もありますが、昼からの競技開始まで待ちます。

冷たい風が吹き、地上はフリース&ウィンドブレーカー着用。なかなかシビアなコンディションの中、離陸。気象条件の回復が見込みより遅くなったので、ゲートオープンは15:15、タスクタイムは2:00に変更。初日からタフなレースとなりそうです。

地上はみなさん長袖着用
出発!

着陸
Day1 Result
Daily23位相当
途中でエンジンかけてリスタート。かなり厳しかったようです。今日は早めに撤収してご飯にしました。気持ち切り替えて明日に備えます!
<パイロットコメント>
2時間のエリアタスクをどの時間帯に飛ぶかの選択をするのがこの日のポイントでした。ウエザーは回復してくる予報でしたが、2時間のタスクタイムを一般的に良い時間とされる15:00-17:00で飛ぶ、といった固定概念にとらわれてしまって、早くスタートせねばと焦ってしまい、コンディションが活性化する前にスタートしたのが失敗でした。
フィニッシュした機体は活性化する16:15過ぎてまで待機してスタートしていました。最終スタートは17:23でした。スタート前に浮いていられず、再び曳航した機体も4機いて、結果的に一度降りてしまった機体達は遅いスタートが功を奏していました。写真からも、離陸時より、着陸時点の空の方が活性化していることが分かると思います。

ポイント
・タスクの時間をどこに配置するか、その際のスタート時間の根拠
・他のガグルの位置、状況、スタートの状況の把握
・AATの日は遅いスタートで良い(早くスタートする必要は無い)

今日は自分の中にこのような遅い時間まで上空でスタートを待機する天気の日の対応の引き出しを持って無く、どうしようもない日でしたが、いままで経験の無かった気象パターンを身につけられた日になったと思います。明日からまたがんばります。


06.AUG Tue / Competition Day 2(Task2) Type:Polygon with 5 points Task distance:405.4km 朝から晴れ。気温も上がってきました。今日は条件良さそうです。発航開始は11:30。15mクラスは12:15ぐらいからの見込み。

朝の準備中

お父さんのクルーとしてお手伝いしてる子供。家族で参加しているパイロットも多くいます。

今日は長丁場の予定なので、フライト前に軽食とってパワーチャージです。



離陸前準備の様子。空がクリア。日射も強くなってきました。この後離陸しました。

Day2 Result
Daily 14位相当 得点率88%
Total 24位相当
条件良さそうな天気でしたが、上空は「悪くはないけどそこまで良くはない」、という状況だったようです。粘りながらフィニッシュしました!


<パイロットコメント>
本日はスタートライン付近で積雲が発生しなかったので、スタートラインから少し離れた(3.5km)ところのパフで上がり、2機ほどスタートしたのが見えてから、後からガグルが来ることを想定して早めのスタートをしました。想定通りファーストサーマルで4分後ろからスタートしたガグルと合流でき、そのあとはうまく飛ぶことができました。15mスパンでのこの機体の重心位置もしっくりくるようになってきて、クライムもAXの時ほどではないですが、いい感じになってきました。明日以降もこの調子でいければと思います。

★本日のイベント★
ターボル在住のゲスト登場! 日本を発つ直前にターボル在住の日本人の方とTwitterでつながることができました。初日にも来ていただき、本日は旦那さんと応援に来場していただきました。地元情報だけでなく、お土産までいただき感謝感激。 グライダーを見るのははじめてとのこと。また来ていただけるそうです。お待ちしております!
ご夫妻と会場にいたチェコ人のおじさまと記念撮影

グライダーがたくさん帰ってくる様子に興味深々

旦那さんからあれこれ質問をいただく。リーダーには答えられなかったマニアックな質問も。

お土産にいただいた、ターボルのビールやお菓子たち。ありがとうございました!

*Facebookへの投稿記事を加筆修正して掲載しています。

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