2026/05/29

40th グライダー世界選手権大会(Poland) Day12/ Task9

Thu 28 May / Competition Day12 / Task9
Polygon with 7points, 755.2km

ブルーな空の朝となりました。気温がぐっと下がりひんやりとした風が吹いています。昨日とはコンディションがまた変わりました。いつもより1時間早い9:00のブリーフィングとなるため、朝の準備時間も1時間早めたことにより空気が冷たく感じられます。(通常より1時間早く、5時起床、6時朝食、7時出発でした)。


本日は750km越えのタスクがセットされました!北西側まで2往復するコースです。かつて飛んだことのあるOstrowとLesznoまで行きます。風は昨日よりは弱く、雲で飛ぶコンディションになると予想しています。
第1レグ、何故わざわざ制限空域の中を突っ切るレグを設定するのか。。?

ブリーフィング後はチームでミーティング。各国もミーティングをしていました。


第一レグはオストロフの制限空域に注意、
第5レグはブロツワフの6500ft上限に引っかからないか?

今日はいつもよりかなり早い10:15から曳航開始です。晴れているのですが、冷たい風が吹いています。風は弱まる予報とのこと。

ロングタスクのため、無線が全範囲では届かない可能性があります。遠いエリアでの注意事項、忘れずに!
無線はどこまで届くか⁈
Maruも飛び立ちました。

無線が通じるエリアを飛行中、パイロットは地上と会話しながらコースどりを考えています。どのコースを取るとより速く飛べるか、他機のコースどりや高度などを参考にしています。
上空では思っている以上に思考力が地上より落ちるそうです。言葉に出すこと、情報を耳で受け取ること、指摘をもらうこと、で頭の中の整理をします。
2機でエントリーしている国は上空で双方と会話し、情報交換をしているようです。日本は今回1機での参加。地上がチームメイトの役割を果たします。

2013年のヨーロッパ選手権の会場だったOstrowの街を越えました。
今日はまだまだこれからです。




第2旋回点を回ってます。
飛行場から遠いので無線が届かず、ですが順調にフライトしているように見えます。

無線が入りました。先行するグライダーの情報を求めてきました。

素晴らしいストリート



地上からみた空。たぶんこんな雲の下を飛んでいるのではないでしょうか。Go Go Maru!

第3ポイントクリア。次のレグは2014年の世界選手権、2023年のヨーロッパ選手権で
フライトしたレシュノ方面に向かいます。

第6ポイントもまわり、最後のポイントに向かっています。
スタートしてから5時間20分ほど経ちました。今日はおにぎり増量して飛んでます。

無線が届く範囲まで戻ってきました。
あと130キロほど。地上の気温が30分で22度から19度まで下がりました。

地上はこの頃とっても冷えておりました。クルーはジャンパーに膝掛け投入です。気温は23度あるのですが、ドライな冷たい風が吹き続け、足下がかなり冷えていました。初夏から春先に逆もどりした感じです。


急に気温が下がりました

ファイナルグライド入ったとの無線ありました。

Task10 Result
ロングタスクを飛びきりました!
Daily  11位
https://www.soaringspot.com/en_gb/wgc2026/results/18-meter/task-9-on-2026-05-28/daily

Total 36位


【パイロットコメント】
Task9終了しました。本日は750km超えのレーシングタスクでした。125km/h位の平均速度を考えていたのですが、結果的に132km/hでフィニッシュできました。

5時間半から6時間弱フライトになるので、早めのスタートを心がけていて、1回目のイベントマークでのスタート(11:50まで)にタイミングが合わず、12時ちょっと前のガグルと共に3回目のイベントマークのウインドウでスタートできました。
2回目のイベントマークの操作を間違えて、3回目を押してしまったのですが、タイミングをあわせて出ることが出来ました(1回目のスタート後、STARTボタンを押してしまった後に、ガグルが戻ったので、スタートウインドウの時間も切れてしまったので2回目を押したところ、カウントダウンの表示が出なくて、3回目を押してしまいました。正しい操作はRESTARTボタンを押す、で、メニューを探してRESTARTボタンがあったので事なきを得て、冷静に3回目のウインドウまで高度を維持して待機して、ガグルとスタートできました)。

11.2.2 Restarting a Task
If for some reason you decide to abandon the task and you would like to restart the task go to task mode and press any button. In the top row the RESTART button is shown – press it. You have to confirm restarting of the task. Once the task is restarted navigation will be changed back to the start point.

スタート後のファーストクライムで、ちょっと重心位置が良くなかったのが分かり、10秒だけ水を抜いたところ改善できたので本日はそのままフライトすることができました。あとから分かったのですが、この日は上空が冷えていたため、テールバラストにアルコールを入れたところ、比重が軽かったことから、重心位置セッティングがずれてしまったようです。10秒ダンプで改善できたのは不幸中の幸いでした。

タスクが長いのでフライト時間は長かったですが、ペースよく進んでいたので、フィニッシュできるだろうと予想してフライトすることができ、無事フィニッシュできました。

得点率も86%とまずまずだったと思います。明日が最終日です。最終日はうまくいかないことが多いので、焦りに気をつけて満足できるパフォーマンスが出し切れればと思います。

長すぎるタスクになると、計算式上得点差がつきづらくなります。一部のパイロットからは、長すぎるタスクは差がつきにくくなることに対する不満も表明されました。多くのパイロットはロングタスクを楽しもうとしていました。オーガナイザーも、ロングタスク楽しんできてね!といったノリです。私自身は、朝の時間が早まるのは、ペースが乱れるので好きではありません、毎日同じペースで過ごしたいタイプなので。。

そして今日は木曜日。いにしえの風習に従い、TEAM MARUのカレーの日です。
おつカレーライス!

デザートは暑い日に食べようと思っていたスイカ

いよいよ明日は最終日。無事に、かつ満足のいくフライトとなるようチームで取り組みたいと思います。
Go Go Maru!ご声援どうぞよろしくお願いいたします。

*Facebookへ投稿した内容を加筆修正しています。

2026/05/28

40th グライダー世界選手権大会(Poland) Day11/ Task8

Wed 27 May/ Competition Day11 / Task8
AAT with 3areas, 2:00:00, 182.2km/526.2km(353.5km)

雲があり風が強く吹いています。

本日もAATとなりました。昨日より時間設定が長く、風上側にタスクがセットされています。風の強さは昨日並みですが、今日は雲に覆われた空です。
今日は最初は雲で上がれるようなのですが、その後ブルーになる予報とのこと。昨日とは違う戦略を立てます。
目の前に知っている地名が登場

ブリーフィングで前に座っているイタリアチームのパイロットが、斑尾のシャツを着ていました!弟さんがスキーをしに行ったときのお土産なんだそうです。日本のスキー場、人気ですね。

昨日よりも風が強く、地上気温は20度を超えていますが体感温度が低いので上着が必要です。
最初は雲を使って上がれそうです。

出発前の空のようす


チェコのウルトラライト ちょっとパワー低め


今日はどんなレースになるでしょうか。Go Go Maru!
14:04 スタート

1時間経ちました。第一エリアを奥まで伸ばしています。
ターンして次に向かう機体もあります。この判断がどう結果に繋がるか!?

第一エリアをターン

第3エリアターンして第4エリアに向かいます。風下方向で飛んでます。
あと15分ぐらいで3時間です。

3時間です。もう1度上げてからゴールに向かうようです。

ファイナルグライド入りました。

Task8 Result
予測と修正がうまく行き、安定したフライトだったようです。
Daily  12位
Total 36位

【パイロットコメント】
Task8終了しました。
本日は風強く、ブルー3時間のエリアタスクでした。昨日に比べると対流は深くなります。スタート前だけ雲がありました。予報はポーランドの予報は積雲あり、トップ1800mくらいの事でしたが、SkySightの予報はブルー2000m位でSkySightの方があっていたと思います。

スタート前は限られたところにだけ積雲がある状況が続き、スタートラインから離れたところで上がってスタートラインに向かうスタートとなりました。イベントマークを押してから10分後にスタートができるので、クライムできるところで早いタイミングでイベントマークを押し、スタートラインに近づき、時間を調整してスタートする必要があります。20Mクラスはゲートオープン後早い時間(12:30~13:00)にスタートしていたので、早い時間のスタートも想定しましたが、ガグルの状況を見るとスタート待ちが続き、3時間タスクを2時〜5時のフライトになる感じでしたので、1時50分頃と2時頃にスタートできるように、1回目のイベントマークを1時40分、2回目のイベントマークを1時50分ぐらいにという形でスタート体勢にはいれるように、北側風上の積雲エリアで待機を続けました。
1回目イベントマーク後は他の機体にスタートの気配がなかったのでパスして積雲エリアで待機を続けました。2回目イベントマーク後は他機がスタートラインに近づいていくのをじっくり観察し、スタートウインドウオープンまでの残り時間と距離を考えて慎重にスタートラインに近づけました。スタートライン付近で高度が維持できる場所があったので、そちらで高度を維持し、フランスの後ろからスタートできるラッキーな展開になりました。スタートタイミングについては昨日も今日も良い予想ができていたと思います。


すごく上手くいったスタート


第一レグ前半はフランスと飛べました、第一レグ後半で遅れてしまった後はフランスを見失い、無線も何故かこの日は上手く通じなくて、20mのガグルと混ざってしまった中、再びデンマークのペアを見つけることが出来たので、デンマークと飛びました。予定通りWind lineを意識してなるべくフライトが風と平行になることを意識しました。ヘッドウィンドだとタスクの平均速度が分かりづらく、AATをmoveしても第1エリアのどこまで距離を伸ばしていけば良いか判断がつきづらかったので、デンマークを信じて奥まで進むことにしました。

デンマークと第一エリアをターン後、第2レグ、第3レグも風に平行に飛び、その後フィニッシュに入ることができました。得点としては90%には届きませんでしたが87%でしたので満足しています。


フランスは見失った後は第一エリアを早めにターンしていました。原則から言えば、風上のエリアは回り始めたところでそのまま風下のエリアに行った方が良いので、もうちょっと前に出た方がよかったのかも。
私の第一エリアターンはデンマークと一緒ですが、原則通りに出来ました。第一エリアターン時に上がったところはサーマルマップに出ていたところです。

フランスは第2エリア、第4エリアを伸ばしてます。

トップのステファン。スタート前のウエーブ


明日はさらに条件が良くなり、積雲の750キロコンディションになるとの予報なので、ロングタスクが想定されます。スタートに集中して、ロングタスクも乗り切りたいと思います。


夕飯を食べ始めるタイミングで、明日はいつもより1時間以上早い8:45ブリーフィング、9:45から曳航開始予定との連絡がありました。超ロングタスクの可能性があります。さて、どうなるか。どうやら気象条件は今大会で一番良くなりそうです。

*Facebookへ投稿した内容を加筆修正しています。

2026/05/27

40th グライダー世界選手権大会(Poland) Day10/ Task7

Tue 26 May / Competition Day10 / Task7
AAT with 3areas, 2:00:00, 182.2km/526.2km(353.5km)

ブルーで快晴の朝です。風が吹いています。
日本国旗もはためいています

タスクはAAT。ブルーで風が強いためサーマルがまとまりにくい予報らしく、想定よりタスクが短く設定されました。風の影響をうける可能性があります。
タスクが発表されると、各国のBOXにタスクシートが配られます。

どうコース取りをするか、注意ポイントは何か、パイロットとクルーで確認です。

AATの平均速度とレグのプランニングはOudieの Edit AAT機能で

コース取りのシュミレーション。
最低飛行時間が決まっているため、どのように飛ぶとどのくらいの距離になるのか、を確認します。

昨日はゆっくり過ごすことができました。気象条件も前半とは異なってくるようです。頭も気持ちも切り替えていきます。

朝、グライダーの移動を始めようとしたら、テールドーリーのタイヤがパンクしていました。グリッドまではパンクした状態のまま使用したものの、修理が必要です。
まずは交換するタイヤの手配。飛行場に向かっていたチームキャプテンの佐志田さんに「OBI(ホームセンター)に寄ってタイヤを買ってきていただきたい」とラインでお願い。中のチューブを交換できれば良さそうなため、同時に大会参加者同士のコミュニケーションに使っているWhatsAppのグループに「インナーチューブ持ってる人いませんか?」とアップしたらオランダのMaxさんから「あるよ!」と返信が!

佐志田さんに購入頂いたタイヤとチューブが到着。ブルーで曳航開始が遅いため、時間に余裕があるので、ブリーフィング後に交換対応することにしました。

飛行場にいたローカルのクラブの方に、メンテナンスショップの方を紹介してもらい、タイヤを持ち込んだところ、お仕事中にもかかわらず、早速交換作業に(飛行機の整備の講習を若い方にしていたようです)

あっという間に交換していただきました。ありがとうございます!

その後、イタリアチームの機体はメインギアのタイヤがパンク。こちらはMaruが持っていた予備タイヤが役に立ち、無事に修理完了。


大会中に機材トラブルはつきもの。誰かが困っていると誰かがサポートしてくれます。
グライダーファミリーの絆を感じます。

この大会はタイヤのトラブルが発生した方が多かった気がします。メインギアのトラブルがあった機体は知っているだけで4機、私もテールタイヤとテールドーリーがパンクしました。メインギアでトラブルがあると、水を入れ直したり、大変です。草地の滑走路がでこぼこが多かったためと思います。中盤から私はアスファルトに降りるようにしていました。

風が強く、先に曳航が始まったOpenクラスは高度維持が困難な状況が続いていましたが、一度待機した20Mクラスも曳航を開始してしまい、どの機体も高度維持が困難なようで、風下に流されて、一部はエンジンをかけたり、着陸して再度離陸と苦戦しながらも飛んでいます。
おかげで18mクラスは曳航スタンバイ。曳航開始がなかなか始まらなかった18Mクラスもサーマルのまとまってきた13時すぎから曳航開始しました。
発航が始まりましたが本日は最後列。みなさん焦らずゆったりと発航を待ちます。

18mクラスもスタートしました。今日はシビアな戦いです。
すでにタスクキャンセルになってしまったグライダーが数機飛行場に帰ってきてます。
パイロットとクルーは無線を通して会話をしています。いまの状況、今後どう飛ぼうとしているか、他はどんな動きかなどなど。会話することで考えを整理し、情報や指摘をうけて気づきを得ています。

第2レグでピンチ脱出。Maruも頑張ったけどみなさんも頑張った!すごい!!もうすぐ1時間経過。
あわてず・あせらず・あきらめず 無線から聞こえる声は良い感じです。Go Go Maru!

第三エリアにタッチしてターン。ファイナルグライド。

Task7 Result
上位陣にアウトランディング扱いのグライダーが出てくる中、きっちり回って帰ってきました。
Daily  12位
Total 37位


【パイロットコメント】
Task7終了しました。
本日はブルー、トップ低い、風強いと三重苦のコンディションでした。ブルーだとレーシングタスクが設定されることが多いですが、曳航の早いOpenクラスと20Mクラスは2時間半のエリアタスク、曳航が最終の18Mクラスは2時間のエリアタスクという形で、3クラスとも大体同じエリアを飛ぶタスクが設定されました。みんなで飛んでリスクマネジメントしてねというのがオーガナイザーの趣旨なんだと思います。

風は310度から50km/h程度の風が予測されたので、310度のラインに沿うように第1エリアと第2エリア、第3エリアでなるべく同じルートを使えるようにプランしました。ただ南側に制限区域があるので、南側の制限区域に入らないようにプランしました。また2時間と短いタスクで、サーマルの終了が6時想定されますが、SkySightを見ると4時半以降が良くなくなるので、できれば2時半にはスタート、4時半フィニッシュ目指すプランを考えていました。

18Mクラスは最終の曳航、さらに私は18Mクラスの最後の列で、リフトの条件が充分発達してから曳航されるタイミングになったのはとてもラッキーだったと思います(弱い時間の悪いイメージを持たずに済むため。一度イメージを持ってしまうとイメージを変えるのに時間がかかる。)最初のOpenクラスは4機ほどエンジンをかけて再度上がっていましたし、20Mクラスも2機エンジンをかけてあげ直すことを選択をせざるをえない機体がありました。早い時間はクライム自体も難しかったように思います。

イベントマークを押した後の10分間の良いタイミングで上がり切ってスタートするタイミングをブルーサーマルの発達サイクルを合わせるのはなかなか難しいのですが、今日はサイクルがうまく合い、しかもガグルの高いところでスタートすることができました。1回目のイベントは14:17にしましたが、スタートする機体が見あたらないので1回目はスルー。14:32に2回目のイベントを押して、結果的に14時45分のスタートをしました。一機先に出たのが見えたので、残りも後からもうすぐ出るだろうと言う判断でスタートすることにして、予想通り後からスタートしたドイツ、ハンガリーと第一レグ、第二レグ前半を飛ぶことができました。

第二レグ中盤でドイツから少し遅れましたが、ドイツのおかげで低いところから上がり直すことができ、その後は慎重に第二レグの後半を高度を落とさないように進めて、タスクタイムの残り30分からはきれいにフィニッシュに入れることを意識してガグルを前に出して慎重に飛ぶことができたと思います。

トップクラスが何機もアウトランディングになる難しい日でしたが、アウトランディングせず飛べたのは良かったと思います。明日も安全第一でフライトできればと思います。

明日もレースはある見込みです。ご声援よろしくお願い致します。
Go Go Maru!

*Facebookへ投稿した内容を加筆修正しています。