2025/6/22午後、(公財)日本学生航空連盟の2025 年度関東地区新人講習会が開催されました。日本学生航空連盟所属団体の関東地区で約180名の新入生が新たにグライダーを始めているそうです。
| 専務理事の谷川さんから 入部お祝いの挨拶 |
| 事務局の坂上さんから 日本学生航空連盟の紹介 |
私は、「新入生が航空部での4年間で経験することと卒業後もグライダーをどのように続けることが出来るのか」といったテーマで依頼をいただき、1時間の講演を実施しました。
2025/6/22午後、(公財)日本学生航空連盟の2025 年度関東地区新人講習会が開催されました。日本学生航空連盟所属団体の関東地区で約180名の新入生が新たにグライダーを始めているそうです。
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私は、「新入生が航空部での4年間で経験することと卒業後もグライダーをどのように続けることが出来るのか」といったテーマで依頼をいただき、1時間の講演を実施しました。
2025/6/8 からチェコ共和国ターボル飛行場でのクラブクラス、スタンダードクラス、15mクラスの世界選手権が始まりました。昨年私もヨーロッパ選手権でフライトした飛行場で開催されている世界選手権です。今年の世界選手権15mクラスの参加も検討しましたが、今年は7月のハンガリーでのヨーロッパ選手権18mクラスに参加することにしたので、Taborには参加しないことにしました。昨年一緒に飛行したパイロットも多く参加しており、今週来週は地上からのの観戦を楽しみたいと思います。
初日6/8は雨でキャンセルで、6/9から始まりました。
トラッキングのリンクがオフィシャルホームページにリンクされてます。
従来はトラッキングでタスクを見るのには、Glind and SeekのTasksページから SoarSore.com のページで公開されているTaskOneUrlをURLパラメーターで渡してGlide and Seek上にタスクを表示していました。これでタスクは表示できますが、クラス以外の全部の機体が表示されていました。
今回公開されているURLを見ると、Github Gist に公開されている各クラス別の json ファイルで、以下をcompDataUrlでURLパラメータを渡すことで、タスクとクラスの機体だけを表示させているようです。(設定ドキュメントはこのあたりにありました)
この指定により、クラス別にフィルターされたページが見れるようになっているのが良いところです。
気になる機体は選択したら左上のハートマークでブックマークできます。
Task1はどのクラスも480km前後のタスクが西方向にセットされました。クラブクラスは西へいって東に戻る平野のみのタスクですが、スタンダードクラスと15mクラスは西に行った後に、南東に延びるチェコの南とドイツの国境のボヘミアン山脈を飛ぶタスクです。このエリアは地面が高く、盆地あり、不時着地少ないで、トップが高くないと飛びづらいエリアですが、2022年には無かったチェスクケーブデヨビツのClass-D 空域が2024年から?新たに出来たことで、空域の制限も増えて飛びづらさが増しました。(高度が取れないときに平野に逃げられなくなりました)。私も2024年はかなり苦労したコースです。2018年、2022年、2024年とこの山脈にタスクをセットされてフライトしていますが、大抵そんなときは予報より実際のウエザーは良くないことになり、ここの山を気持ちよく飛べたことが過去ありません。。(山脈がのっぺりしていてトリガーが分かりづらい。谷風の効果が読みづらい。山のエリアなのにサーマルトップが平野より高くなっているわけではないので、標高が上がって、クルーズバンドが狭くなるだけになる、など。)
Task1の日は、前線が抜けた後で北西風でかなり寒いようです。有力チームはアーリースタートかけているようにみえるので、おそらくコンディション予報よりタスク長が長いようにみえます。
クラブクラスはドイツのペアが先頭を引っ張りました(StefanとUweさん)。ポーランドのペアが追いかける展開になりました。
15mクラスはオランダのペアをポーランドペアが追いかけてます。オントラックでガグルが進んでいますが、対地高度が厳しい機体も出てきてました。
カナダの森林火災の影響で上空が霞んでしまい、後半は難しいフライトになったようでした。
ニュージーランドの Tim Bromhead さんが開発されているトラッキングのシステムです。昨年からサービスが始まりました。ADS-B、FLARM、OGN など様々なデバイスのトラッキングを一つのページで見ることが出来ます。XCSoar 連携している skylines.aero のデータも見れますし、パラグライダーの方々が使っていると思われるFlymaster のデータも見れます。私も国内でトラッキングを見るときは、このページを使ってみています。
大会用の表示ページが作成されていたので、今回はGlide and Seekと比較してみてみました。
https://puretrack.io/c/39th-fai-world-gliding-championships
上記ページは https://puretrack.io/ の Menu - Contests - 39th FAI World Gliding Championships から選択して行くことも出来ます。
左下のチェックボックスで Club / Standard / 15m Class毎に表示できます。
Club Class
左下のメニューから無料でユーザー登録できるので、ユーザー登録するとSettingsを変更して、表示単位や、ラベルの表示サイズを変えたりも出来ます。
デフォルトでContest Number とAltitude表示が一緒に表示されるのがGlide and Seekより良いかもしれません。
Layers を見に行くと Climb Indicators、Measure tool などは有償機能になります。Lable Line Two を見に行くと Altitude、CN 以外にもVertical Speed、GS、Climb Rate なども見えます。これは便利そう。
49$でサブスクリプションすると、上昇率とかも一覧で表示してくれるみたいなので、とりあえず14 days free trial を試してみます。
これは一覧で各機のステータスが確認できて見やすいかも。Altitude, Vertical speed, Ground Speed, Climb Rate にしてみました。大会中の地上サポートに49$の価値は充分ありそうです。
トップを飛んでいるオランダMMを選んでみました、さすが、山のエリアも高度を下げてないで飛んでいるのが分かります。
Climb Indicators を選択すると、飛行中に各機体が利用したサーマルが地上からも見えるようになります。
先日紹介した WeGlide Copilot のベースになっている WeGlide のライブトラッキング機能です。WeGlide はOLCのような、オンラインコンテストのプラットフォームで、2020年にサービスを開始しました。OLCは非営利団体が運営して寄付をベースにサービス提供していますが、WeGlide は 2023年から有償サービス機能をリリースしてサービスを拡充しています。
WeGlide Live は WeGlideユーザーをライブで表示できる機能です。
左のメニューに Tabor 15m と Tabor Club はあるので、2クラスだけ準備してくれているようです。
15m クラスをみてみます。
全機は表示されてないので、おそらく WeGlide アカウントを作っているパイロットだけが見えているようです
パイロット名でクリックするとその人のフライト全体がみえます
上空では一つ前の記事で紹介した WeGlide Copilot でPureTrackで見えるのと同じような情報が見えてます。WeGlide 側でタスク設定しないとタスクが見えない、1クラスしかタスクが設定できませんので、やはり飛ぶときに使うのがメインになりそうです。
| 衛星写真は WeGlide Copilot のほうが時間経過が見やすいかも |
WeGlide Copilot は上空で見やすくするために過度に情報を表示しないようにしているように見えます。地上用だと情報量の多いPuretrack のほうが良いかもしれません。
Onglide も世界選手権用のページを作ってくれてます。(トップページから
39th WGC - Czech Republic, June 7th - June 21st
を選択)
Onglide automatically fetches tasks, pilots and scores from your scoring system (SoaringSpot and RST are currently supported).
It tracks gliders with tracking sent to OGN, and scores them against the task (AAT, DH and Speed Tasks). It attempts to adjust distances to handicaps, currently using the handicap as a percentage adjustment.
It only displays gliders in the competition, matching them using the OGN DDB or if that isn't possible it will use the launch/landing times from igc files
It shouldn't require any administration from the competition, though if tracker IDs are wrong I'm happy to fix them manually.
とあるので、SoarigSpot からデータを引いてリアルタイムスコアリングをしてくれてます。
クラス別の右上のメニューで下記を表示可能です。状況に応じて機体を探す際に役立ちそうです。
話題の WeGlide Copilot を導入してみました。2024年4月にリリースされたツールで、昨年ジュニアワールドに向けて練習中だった松本さんに2024年7月に紹介頂いていたのですが、昨年のヨーロッパ選手権では多忙で導入を失念しており、今回初めて導入してみました。一言、これは便利、競技フライト中のメンタルが安定します。
WeGlide Copilot はWeGlideの有償版、WeGlide Premium の一機能として提供されています。スマートフォンの画面上にOGN情報を表示してくれる機能です。これだけですと従来のGlide and Seek をブラウザーから見ているのと変わらないように思えるのですが、通信プロトコルを改良して、差分情報を圧縮して取得するようにしたことで、上空での弱い LTE通信でも表示を可能にしているそうです。Glide and Seek を上空で見ることは 2018年にも試していたのですが、途切れ途切れな通信でどこまで正しい情報が出ているのかが不明瞭で、LX9000の Flarm rader を見る方が良いと判断してから使っていませんでしたが、WeGlide Copilot は上空の弱い通信でもかなり他機を見ることが出来、通信が途切れている時の情報も表示できることから、情報の信頼度を確認することが出来ます。
以下が代表的な機能です。
| メニュー とてもシンプル |
| 左 Oudie N 右 Moto g53y |
前回記事で Android 2台体制に切り替えたつもりでいましたが、実は最大輝度にしても画面が暗く感じ、見づらさを感じていました。若い方はAndroidスマホの明るさで十分と思いますが、我々世代は加齢により、暗く見えてしまうのは致し方ないようです。ちょうど、クラブのTさんに新しい Oudie N を見せて頂く機会があり、画面の明るさが優れていたことから、 Oudie N Glidingを導入しました。画面の明るさについては 、Android を最大輝度にしたのと比較してもさらに明るく見やすく感じて、導入して良かったと思います。
Oudie N は Oudie / Oudie 2 / Oudie IGC の後継製品です。 二つのモデルがあります。
古い Oudie / Oudie 2 を使っている人向けにはアップグレード価格が提供されているので、アップグレードモデルを選択すると100~160 ユーロ位お得に入手できます。(古い Oudieのセンドバック費用が追加で20-30ユーロほどかかるので、実際は70~130ユーロくらいのお得感になります。センドバック時の輸出に必要なHSコードは9014208000 です)。Oudie N Gliding のアップグレードモデルのユーロ価格が、14年前に購入した Oudie 1 の価格と同じくらいでした。(為替レートは当時の1.5倍なので体感価格は1.5倍です。。)
Naviter社の画面から注文後、古い Oudie のNaviter社(スロベニア)へのセンドバック指示が来ます。センドバックがスロベニアに到着後、新しい Oudie N Glidng が発送されます。往復で2週間ほどかかりました。輸入関税の支払も必要です(仕入書価格(CIF)の10%なので、購入価格よりは低い価格の10%になります)。
セットアップは簡単です。電源を入れて、言語を選択して、Wi-Fiに繋いで、SeeYouアカウントを入力すると、すでにSeeYou Navigator を使っている場合は、SeeYou Cloud に保存されているprofileを読み込んで、画面のレイアウト、オフラインデータ(地図データ、ウエザーレイヤーのデータ等)等を読み込んで、SeeYou Cloudのバックアップからリストアしてくれます。(iPhone買い換え時のiPhoneの移行と同じようなイメージです)。
| SeeYouアカウントの入力画面 |
| 最初に Wi-Fi接続が必要 |
| SeeYouアカウントを入力するとSeeYou Cloud に新しいOudie Nが登録されます |
| SeeYou Cloud からの既存のアカウント設定のリストア画面 |
SeeYou Navigator のアップデートが提供されるとOudie N の画面上にアップデートの指示が出ます。
| Software Update の通知 |
| System のアップデート?とりあえずアップデート |
| SeeYou Navigator のアップデート |
| デフォルトでは更新ができないみたいなので設定変更必要 Settingsへ |
| Install unknown apps の設定のSeeYou Navigatorのデフォルトは Allow from this source が非選択なので選択(多分Google Play Store ではないところからプッシュインストールしている?) |
| これでアップデートをインストール可能に |
RAMの吸盤マウント、RAMアーム、Naviter Universal Cradle 、ケース、USB-Cチャージャーが添付されてきますので、キャノピーの吸盤マウント利用は追加パーツ購入無しで始められます。(LS8のグースネックのパネルマウント用に追加でOudie N Cradleを購入しました)
SeeYou Navigator のFlight画面で Minimize ボタンを押すと、Android の設定画面や、ブラウザー(Firefox)を選択できる画面に入れます。中身はAndroidなのですが、Androidとしての機能はマスクされていて、他のAndroidアプリをインストールしたりは出来なくしてあります。
| Minimize |
| 起動画面 通常はここから SeeYou Navigator が自動起動 ブラウザ、SMS、ファイルエクスプローラー、設定画面に入れる |
| Settingsの画面。普通の Androidっぽい |
4G通信にも対応しています。物理SIMの対応のみで、eSIMの対応はありません。ドコモのSIMをさして設定画面のネットワークのページから確認してみたところ、そのまま認識してドコモのネットワークに接続でき、OGNに位置情報の送信も出来ました。SIM無しであれば、自分のスマホにテザリングで接続させても大丈夫そうですが、おそらく上空でテザリングは安定しないので、SIMを追加で契約して入れた方が良さそうです。
| Settings - Network and internet - Mobiile network の画面 NTT DOCOMOのSIMを自動認識 |
| APNは自動でdocomoのAPNの spmode.ne.jp が設定されてた |
Androidと並べてみると明るさは一目瞭然です。若いときは気にならなかったのですが、年齢を重ねると明るさは大きな要素です。画面の写りこみはあるので、反射防止シートを貼った方が良さそうでした。(16:9 の 5.5インチの汎用的なサイズの反射防止シートが使えます)
SeeYou のサブスクリプション1年分(49ユーロ)もついてきます。すでにSeeYouのサブスクリプションを持っている場合は、既存のライセンスが1年間延長します。
国内でテストフライトをしようとしたところ、初フライトの離陸前にシャットダウンして起動しなくなりました。。再充電、リセットボダンも動作せずなので、状況をビデオで撮影して、Naviter社に交換を依頼、すぐに代替品を送付してくれて、翌週末にテストできました。(カスタマーサポートの対応の良さはクラウド時代のサービスプロバイダーらしい対応だと思います。)
4月のハンガリーでの練習で利用してみました。
| LX9000上のトラフィック情報 |