7月のヨーロッパ選手権は来年の世界選手権と異なり、スタンダードクラスに出場する予定にしています。できれば本戦と同じ機体で参加できる大会で練習と行きたいのですが、時期とポーランドのウエザー、開催地周辺の地形慣熟、レベルの高い大会での戦術練習を主眼としてクラスの異なる大会での練習をすることにしています。
現地ではポーランドのオーナーさんから Discus2cT の 15m バージョンをお借りする予定にしています。Discus2 は飛ぶのも初めてなので、慣熟を兼ねて国内で事前練習させて頂きました。
ポリタンク9個分の水を電動ポンプで搭載 |
準備中はまだ青空だったのですが、離陸する頃には上層雲が近づいてしまい、パットしない空。。
まったく対流が無い空だったので、時間稼ぎに3500ftまで曳航、リフトの出てくるタイミングを待ちながらポイントを試してみるとようやく大平山の南北の小さな尾根が生きていることを発見。風は110度なので東寄りの風が尾根からトリガーしてくれているようです。。0.3m/s くらいが少しある程度。満タンでは上昇しないので15秒(45リッター)の水バラストを捨てて、翼面荷重を 47 kg/m^2 まで下げたところで少しだけ日射が出始めてようやく0.5m/s上がり始めます。日射のエネルギーの素晴らしいのは日射が出始めて1分もしないうちにリフトが発生し始めるところです。丁度空気が持ち上がる境目のところにいるのでしょう。
3500ft まで上昇したので、大平山東端のエリアを試してみますがここはよくなく、平野も駄目、再度同じところにもどして上がり直し、このあたりから風が130度くらいに降り始めてきました。良くない兆候です。次は田沼も試してみたけどやっぱり駄目、再度大平山に戻したころには風が180度になってしまい、こうなると遊水池の lake breeze 影響下に入り、温度が上がらなくなるのでリッジも弱くなってしまったので着陸することに。2h 少しでしたが、ヨーロッパでありがちな弱いコンディションでも水バラストを持ったまま飛び抜けるためのトレーニング想定としては良いトレーニングが出来ました。あらためてオーナーのHiro Yamada さん、オーナー会の皆様ありがとうございました!
トラックログ
Discus2 は車輪レバーが右側壁部分にあるのですが、レバーが小さく、非常に持ちづらいのですが、この機体はオーナーさんが改造を施して非常に持ちやすいレバーになっています。シュンプヒルト社の単座機はみなこの形状で持ちづらいので、今度メーカーにもこのオプションを作ってくれないか聞いてみたいものです。
黒い丸い持ち手の部分が改造パーツ。非常に使いやすい |
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