2014/08/12

TEAM MARU 写真館 【世界選手権大会Day9】

8月8日。大会13日目。競技Day9。朝の準備をしているとポツリポツリと雨が降ってきました。急いでターポリンをかけるクルー達。昨日現地入りした小倉クルーと高木クルーも参戦です。




































雨が止み、今日のタスクが発表されました。350kmのRacing Task。まだ400km、500kmの大台には乗りませんが、今大会最長のスピードタスクです。さっそくフライトコンピューターにデータを打ち込む丸山。その間に佐々木クルーが15m、18m、オープンクラスのタスクを重ねます。今日は滑走路北西のエリアを使ったタスクです。これから天気が好転するとの予報なので、もしかしたら直前になってタスクが変更になるかも知れません。





雨が止み、今日のタスクが発表されました。
ブリーフィングが終わりました。

ランウェイに出撃するまで少し時間があります。
というわけで赤石リーダーのマッサージが始まります。

今大会の丸山は後半戦に入っても精神的、体力的な疲れや息切れが見受けられません。昨年の欧州選手権も今大会同様2週間の長丁場でしたが、終盤戦に入って体力的につらくなり、その影響で集中力が途切れがちになったといいます。

特にスタート前のガグル。あれは普通に考えればニアミス×30機みたいな状況です。機内には近接機があることを知らせる警報が鳴り響いていますが、もはやどの警報がどの方向のどのグライダーに対して鳴っているかわからないのだそうです。
ひとつ間違えば接触事故が起きるようなシチュエーション。でもスタートまでそこに身を置かねば勝てない、というジレンマ。そこで集中力が切れると、自分が身を置いている状況が「怖くなる」そうです。


今大会は、それが起きていません。リラックスしているのがわかります。これも、リーダーを始め、周りの仲間がつくりだす環境のおかげかもしれませんね。
 

































この世界選手権にはジェットエンジンを積んだ競技機が登場しました。機種名はJS-1。Jonker Sailplanes(ヨンカーセイルプレーンズ)製の最新鋭機に積まれています。音はもう、ジェット機そのままです。時々デモフライトをやっていますが、かなりのスピードで飛んでいます。
http://www.jonkersailplanes.co.za/ 

































続々と飛び立って行きます。

丸山機も。
ラピュタの空へ。

オープンクラスも飛び立って行きました。 

そしてガグル。
最後に合流した高木クルーと小倉クルーも一緒に記念撮影です。

さてみなさん。
丸山のトラッキングデータは今日も発信しています。
http://bit.ly/1s11BFB
既に第2旋回点をクリアしています。
350kmのタスクの半分くらいに来ています。

大会側の公式トラッキングデータはコチラ↓
http://live.way.aero/wgc_leszno_2014/

今日は15mクラスの機体が選ばれています。
残すところ、今日を含めてあと2日。
どこまで踏ん張れるか。頑張れ!


この日は西側エリアのタスクで、滑走路へも西側からの進入( 滑走路 06 方向の着陸)を指定されました。つまり、ファイナルグライドのまま競技機が滑走路へ飛び込んでくるのです。
逆光の中、水しぶきを上げながら1番機が現れました。15mクラスの Diana2 です。ものすごいスピードです。

すると、トウモロコシ畑の上に、キラリと光るものが…。
逆光ですし、わかりずらいですよね。画像処理してみましょう
全部、ファイナルグライドで突っ込んでくるグライダーです。
ものすごい数です。
 
どんどん迫ってきます。
ものすごい迫力です。


まっすぐ向かってきます。速い!

右に。左に。

上に、下に。

みんな宝石のように輝いています。


文・写真 河村

2014/08/10

TEAM MARU 写真館 【世界選手権大会Day8】

大会11日目。競技Day8。
今日のタスクが発表されました。
http://www.wgc2014.hb.pl/wyniki/18m/487_18m_tsk.htm
今日もRT(レーシング・タスク)。
旋回点座標が半径500mの極小円に設定された、
ごく単純なスピードタスクです。
11時半に曳航開始。
丸山は2列目と早めの発航。
スタートゲートがオープンするのは13時くらいでしょうか。

前日Day7は気象条件がやや微妙で全般的にサーマルが弱い日であったことが逆に丸山の追い風になっていた、と言えます。

これが、条件バリバリになると、彼ら欧州勢は信じられないドルフィンで果てしなく真っ直ぐグライドしていくそうです。

グライダーで言うドルフィンとは、高速の巡航スピードで前のめりに突っ込みながら、上昇気流のあるところでは機首上げのモーメントをかけるような動きをいいます。イルカが海面上にジャンプしたり、潜ったりする様子に似ています。

運動エネルギーを位置エネルギーに変える操作を、上昇気流のある所で行うことでさらに効果的に高度を得ながら巡航するのです。

欧州の若手はこのドルフィンに天賦の才があるのでは? と思えるほど信じられないフライトをするそうです。300kmを一度も旋回しないで周回してきた、という話も聞きます。もう「旋回したら負け」という時代がすぐそこに来ています。

ではどう空を見て、どうルートを選び、どんな風にグライドすればいいのか。水をどれだけ積み、どう操縦したら彼らについていけるのか。それを今、丸山は大会に参加することで学んでいます。

今、日本で学べることだけが、グライダーの全てではないかもしれません。そして今、日本で常識と言われていることが常識とは限らないかもしれません。

丸山が今立っている場所は、知識と経験の宝庫です。
さあ今日は、どんな戦いになるでしょう?
行ってきます。

Day8 競技機が曳航されていきます。

丸山機も飛び立ちました。


佐々木クルーより画像転送。
15m、18m、オープンクラスの今日のタスクを重ねたものです。

いずれのクラスも3つの旋回点を結ぶ四角いタスクであることがわかります。これまでは天候上の理由で滑空場の西側エリアばかりで競技が行われていましたが、今日は滑空場の東側にも足を伸ばす設定です。

丸山のトラッキングデータ、みなさんみていますか?
http://bit.ly/1s11BFB
今日の丸山も順調です。
既に第2旋回点をクリアしています。

もうひとつ、大会側の公式トラッキングデータはコチラ↓
http://live.way.aero/wgc_leszno_2014/

当日、無作為に選ばれた15機がGPSを積んでいます。でも今日はオープンクラスの機体が選ばれているので、丸山達とはやや違うところを飛んでいます。

でもこの分で行くと、3クラスとも一気にゴールしてきそうです。



















学生クルーの大熊君。競技2日目に入り、いろんな場面で活躍しています。写真はテールに水バラストを注入しているところです。主翼にバラストを積むことで崩れてしまう重心位置を補正するのです。 





























水バラストは積んだまま着陸すると着陸速度が速くなって操作がシビアになる上に、慣性の問題で機体を壊しやすくなるので上空で放出して降りてきます。この日のように条件のいい時はゴール直前まで水バラストを放出せずに帰ってくるので、ゴール時は水バラストシャワーの嵐になります。なかなか気持ちのいいシャワーです。


オープンクラスの機体の水バラスト放出。片翼だけで5か所くらいから放出されていますね。



もちろん、テールの水バラストも一緒に放出します。こちらはDiana-2という機体です。15mクラスですね。







結果をお知らせします。グライダーの競技は平均速度で争われますが、丸山は324.6kmのタスクを飛んで平均速度120.3km/h。2時間41分ほどでゴールしました。
これに対しデイリートップの平均速度は137.9km/h。2時間21分ほどでゴールしています。
トップの741点に対し丸山は552点。トップが短い時間(3時間、ないしは250km以下のタスク)でゴールしたために、最大得点が1000点から減らされてしまいます。これは日毎のタスクの天候による公平性を保つためにルールで定められている仕様です。

丸山自身の得点率は74.5%。目標の80%には届きませんでした。これをクリアするにはあと4分ほどのタイム短縮が必要です。

http://www.wgc2014.hb.pl/wyniki/18m/487_18m.htm

どうやら第2旋回点から第3旋回点へと続く第三レグ116kmの平均速度が遅かったらしく、ここでオンコースの南側をまわった丸山は高度を落とし、北側を通ったグループに遅れをとりました。詳しくはまた別途お知らせしますが、一瞬の判断で結果が大きく変わってしまったようです。そして、サーマルが強い日の戦い方に課題が残った日でもありました。欧州勢にドルフィンで差をつけられないように飛ぶのは本当に難しいのだそうです。このあたり、今大会中にどんどん吸収して行けたらな、と思います。この感覚を掴んでいけば、日本でのクロスカントリー距離もまた伸びていくのでは、と思います。



チームメンバーの小倉さんと高木さんが合流したので夕ご飯はバーベキューとなりました。ポーランドの日没は遅く、8時でもまだこんな明るさです。
この日は赤石リーダーが腕によりを掛けて鳥の丸焼きをつくってくれました。これが、ほっぺたが落ちそうなほど美味しいです。でもこちらのお肉はとにかく安く、これで400円くらいです。
佐々木クルーはBBQの焼き焼き係。競技前半に参加していた川島チームマネージャーの助言を守り、全ての野菜を丸焼きにしています。これもめちゃめちゃ美味しいです。レンガでドーム状になったBBQグリルは熱のまわり方が優しく、あらゆる食材が焦げずに柔らかく焼き上がります。




































文・写真 河村