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2014/08/07

世界選手権大会 Day6 地上からのレポート

こちらのレポートはリアルタイムでグライダーの位置を確認できるシステムを紹介しています。
Facebookに当日投稿された内容をそのまま記載しておりますので、トラッキングデータなど記事内容の一部は確認できないものもあります。この日は大荒れのレースとなりました。(赤石)


速報です。本日、Day6のタスクが発表されました。今大会初めてのRT(レーシング・タスク)です。
http://bit.ly/UU2j95
旋回点は滑走路の西側にふたつ。AATと違って座標がピンポイントに指定されています。ゴールと合わせて3つのポイントを結ぶと331kmになります。東名自動車の東京〜名古屋区間くらいでしょうか。ここを選手達は3時間くらいで飛んで来ます。動力も持っていないのに。曳航開始は30分後、丸山は8列目なので1時間後くらいに飛び上がるでしょう。丸山の位置はココで追いかけられます。
http://bit.ly/1s11BFB
 




































ただ今、キャビンに戻ってきました。すみません。曳航開始は12時までずれ込みました。丸山が出発したのは13時くらいです。いま、レシュノの町の真南にいます。18mクラスのスタートゲート付近です。ここでスタートのタイミングを計っているはずです。スタートする時にはチームに連絡が入ります。



















丸山、1時53分にスタートしました。丸山の18mのタスクシートと合わせて見てみてください。

















それでも飽き足らないひとは、大会公式ホームページ左の一番上「Live Tracking System」から他の機体の動きをみても楽しいです。出場機体の中からランダムに15機が選ばれ、そのトラッキングデータをリアルタイムで見ることができます。ただし、他のチームに作戦をバラすことになるので15分遅れでの表示です。
http://live.way.aero/wgc_leszno_2014/
15mクラスのタスクも添付します。左上の赤丸がゴール。その中のひときわ太い縦線(南北に走る10kmのライン)がスタートゲートです。こう見ると、18mと競技エリアがあまり変わらないことがわかります。ちなみに15mクラスのスタートは18mより30分早いです。
 



丸山は第一旋回点にまっすぐ向かってます。航空写真でみると森の上空にさしかかったようです。
ヨーロッパの森はサーマルポイントだそうです。
ブログ過去記事をどうぞご覧下さい

http://maru-wgc.blogspot.com/2013/05/blog-post.html
















それでも飽き足らない方、さらに佐々木クルーお手製のタスクマップをご紹介します。グーグルマップ上に15m、18m、オープンクラスのタスクを落とし込んだものです。赤が丸山の参戦している18mクラスです。毎日、タスクが設定されると彼女はすぐにこのデータを造ります。丸山も、地上班でバックアップする我々も大助かりです。



















まだあります。タスクマップの上に衛星の赤外画像を重ねたものです。第1旋回点(右下)と第2旋回点の間にサンダーストームの雲がかかっています。トラッキングデータによると15mクラスに出場しているポーランドのエース Kawa選手が独り旅していますが、この大きな雲の吸い上げを利用しようとしているんじゃないか、と佐々木クルーは分析しています。
それにしても、中学校の頃、モルワイデ図法とかメルカトル図法とか習った覚えがありますが、グーグルマップ上に地図の方式が違う衛星赤外データを一瞬で重ねてくる彼女のデータ処理のウデ前に、みんなビックリです。今年のチームまるは違います!




















丸山、順調に第一レグ(第一旋回点までのコース)を進んでいます。右下のヴィエルニという町が第旋回点です。
くどいようですが、丸山が個人的に全世界へ発信しちゃっているトラッキングデータはコチラです。どーぞお楽しみください。
http://bit.ly/1s11BFB
 




















8月3日 16:35 

緊急報告。丸山から第1旋回点付近のサンダーストームに「近づけない」という報告が入っていましたが、先ほど「もうどうしようもないので帰投します」と連絡がありました。衛星画像でも雲が急速に全天を覆いだしました。滑走路も雲に囲まれだし、競技機も数機戻ってきました。丸山のトラッキングデータも戻る方向に動いているはずです。チームとして丸山のトラッキングデータは追いかけますが、フェイスブックレポートはここまで。グランドクルーは撤収の準備です。丸山はエンジンを積んでいますが、今日は途中で降りたほうが安全かもしれません。リトリブの可能性もあります。

8月3日 17:58 · 

リトリブ隊は人選まで済んでいましたが、丸山は無事帰投しました
雨の中エンジンを出すと強度の低いプロペラのブレードが逝ってしまうとのことで、結局自力で帰ってきました。滑走路は南から強風が吹き付けており、本来設定のない方角での着陸となりました。今日はもちろん機体をバラしましたが、最後胴体をしまうときに大粒の雨が降ってきました。まさに間一髪でした。
 


レポート:河村

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