さて先行して出発した私はフランクフルトまでルフトハンザのエアバスA380で約11時間の旅。初めて見る客席二階建て巨大機の威容にはさすがに圧倒されました。私は窓際の席を予約しましたが座席のアルファベットはなんと「K」。Aから順に「I」を抜かして横に10列も席があるのです。いやはやその広いこと! そして窓から見る翼の大きいこと! まるのグライダーがそのまま翼の上に乗るんじゃないかしらん、と思えました。とても同じ空を飛ぶヒコーキとは思えません。
ちなみに離陸後すぐに表示されたフランクフルトまでの距離は約1万キロ。西へ向かうというより地球儀上をドイツまで一直線に線を引いた方角。ロシア北方を通過する航路で国内では佐渡上空を通過。欧州への旅に慣れぬ私にはなんだか不思議な感覚でした。
この1万キロが近いのやら遠いのやら…。個人的な話で恐縮ですが実は10日前までオーストラリアにいて、シドニーからキンバリーまでナナメに縦断往復する取材を敢行しておりました。その時の走行距離が1万1千km(16日間)だったので頑張ればドイツまで自分で運転できちゃうような気がします(笑)。うち、4000kmくらいはダートを走ったんですよ。
その時の模様は私個人のフェイスブックにアップしたのでもし興味があれば覗いて見てください。都会の喧噪に疲れた人にはうってつけの写真を沢山散りばめています。
ちなみに、最初の写真はアウトバックの上空で上昇気流に乗るウェッジテイルドイーグル。この日、延べ10匹近いイーグルが同じ気流で上昇する姿を目撃しました。同じサーマル(上昇気流)で複数機がサーマリングすることを滑空機用語で「ガグル」といいます。この国で食物連鎖の頂点に立つイーグルが集まるガグルは特に感動的でした。
と、ここまで書いて自己宣伝になってしまったのでこのまま深入りします(笑)。
私は赤石&福崎さん同様、まるとは早大航空部同期の間柄。学生時代はどちらかというとグライダーの曳航ワイヤーを引きながら滑走路を往復するリトリブが好き。取材も好きで当時の学連機関誌「方向舵」の編集をお手伝いしつつ全国大会では期間限定新聞「ブルーサーマル」を作っていた、なんていう変わり種です。
そのまま好きが高じて四輪駆動車専門誌4x4MAGAZINEの門戸を叩き、編集長を経て現在はフリーランス。その間空には全く縁がありませんでした。グライダーは卒部して19年この方、1、2回しか乗ってません。自家用操縦士取得時の知識はほぼ記憶の彼方という頼りない状況なので、この得難い? 特性を活かしてなるべくグライダーを知らない人にわかるようなブログを書こうと思っています。
最後になりますが欧州大会のクルーに誘ってくれたまる&赤石に感謝です。そしてチャンスをくれたチームまるのみんなに感謝です。現在大所帯になったチーム員の紹介はこの大会期間中に行う予定です。お楽しみに。
そして、モンベルをはじめチームまるを応援してくださる全ての方に、改めて御礼申し上げます。それでは短い大会期間ですが、どうかよろしくお願いします。
チームまる広報部 河村 大
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