Stendal はドイツ北部、ベルリンとハノーバーの丁度中間の町で旧東ドイツのエリアです。ベルリンから西へ125km、車で2時間、電車で1時間半ほどの距離になります。Stendalの飛行場自体は戦後ソビエトの軍用飛行場として利用されていたのがベルリンの壁崩壊後に払い下げされた飛行場のようです。(旧東ドイツエリアにはこのような過去の軍用飛行場が廃止された飛行場がたくさんあります。工業団地になってしまったところ、ソーラーパネルになってしまったところ、ULPの飛行場として使われているところなど。。)
滑走路は2000mのアスファルトランウエイで、PAPIもあるようです。グライダーの練習トラフィックパターンとかどうしているんでしょうね。。?
タスクエリア・サーマルマップ
タスクエリアとしては2008年の世界選手権に参加したドイツ・リュッセの北西80km、当時の世界選手権のタスクエリアとかぶる部分が多くあります。標高100m程度の平野のエリアになります。エルベ川沿いは上昇気流が弱く、森のエリアは上昇気流が強くなります。2008年当時の大会パンフレットにサーマルマップ(Thermik Karte) が掲載されていたのを引っ張り出して、地図を作成しました。(下記の赤エリアが上昇帯、青が沈下帯)
Glidinghotspots.eu
サーマルマップ。上昇帯はClassA, 沈下帯はClassB のフォーマットを利用して作成しています。
degital thermal map in europe
サーマルマップの紹介
thermal map
サーマルマップの紹介
competition tactics
ドイツジュニアチャンピオンの Patrick Puskeiler のプレゼンテーション
上記のファイルを設定した SeeYou がこちら。上昇帯は Class-A (緑)、沈下帯は Class-B(青)のフォーマットを代用して空域ファイルを作成しています。
上記を Google mymap で
マップ作成方法のチュートリアル。Google Earth でプロットしてkmlファルを作成できます。Thermik Karte の歴史なども語られています
旋回点ファイルについて
フライト解析ソフトについて、ドイツ以外では SeeYou が主流ですがドイツでは Strepla が主流です。(SeeYouがリリースされた2001年より前、1998年から存在しているソフトで私も以前はStreplaを使用していました。)。
通常旋回点ファイルとして提供されるSeeYou形式の cup ファイルだと旋回点名に旋回点番号が入っている(001Stendalなど)のですが、今回の大会オーガナイザーから提供される旋回点ファイルのフォーマットはドイツらしく Strepla の形式(xml)がメインで、cup形式のファイルには旋回点名に旋回点番号が入っていないことがわかりました。旋回点番号確認のために久しぶりにStreplaをインストールして立ち上げてみました。Streplaで確認するとxmlファイルの中に旋回点番号が入っていることが確認できました。(やれやれ)
cupファイルにxmlファイルに入っている旋回点番号をどうやって入れこんだらたら良いかは引き続き調査中です。
過去の大会の結果、ログファイルもドイツ以外ではSoaringSpot にアップされているのが主流ですが、ドイツでは Scoring Strepla に過去のログがアーカイブされていることがわかりました。Stendal で検索してみると、2015, 2017年のドイツ選手権大会が開催されていることがわかりましたので大会のログファイルを引っ張ってきてエリアでのタスク設定状況ををチェックしてみました。使われているエリアはベルリンの南の空域で北西から南東に連なる森のエリア(上のThermik Karte の赤い線のエリア)を使うことが多く設定されていました。一部のタスクはベルリンの北の森のエリアに東西にタスクがセットされていました。北海からは150kmほど内陸のエリアですが、あまり北のエリア(海に近い方)にはタスクはセットされないようでした。南のブロッケン山のエリアは上昇帯になっていますが、その周辺エリアは広い沈下帯(Thermik Karte の南の広い青いエリア)になるためでしょうか、こちらにもあまりタスクはセットされていませんでした。
7/3(7/2の深夜)出発、オーストリアでオーナーから機体と車を借りて900kmのドライブ、7/8-19が競技フライト、7/20に再びオーストリアまで陸送して機体返却、7/21朝発で、7/22 早朝帰国です。クルーは今回もありがたいことにチームリーダー(妻)が手伝ってくれます。5月はあまり練習にならなかったので、今回は楽しんで練習してきたいと思います。
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