チェコから帰国して一ヶ月過ぎました。今回の練習の結果を纏めます。
5/22 day1 311km 7位 / 23機 得点率 83%
ブルー。オーバータスク。スタートに失敗して最終スタート。失敗したと思ったが淡々と飛べたのは良かった。3rd レグでさらに前方が悪化して遅れたガグルに追いつけた。最終レグがグライドだけで終わってしまったので、谷を最短距離で渡り、wind shadow の丘に入れて、弱くなってもリフトを探し続けるべきだった(トップグループとの差)
スタートが悪かった割にそこそこの結果だったことで、油断があった。私のいつもの失敗パターンの、良かったときの油断から来る失敗に入らないように気を引き締めたはずだが。。
5/27 day2 2h AAT 21位 / 23機 得点率 40%
積雲。スタート時点までリフト条件が弱く、スタート後、低くなったが、ウエザーの回復に合わせてうまくリカバリー出来た。ここで自信を持ちすぎたと思う。
残り1hは常にファイナルグライドのことを考えることが必要だが、なまじ途中の条件が良かったことで、前方が悪化している中でのギアチェンジができず、周りに流されて上がりきる前に前に出てしまった。しかもコース取りが悪く、ストリートの横をいってしまう(2014年のポーランドナショナルと同じルート取りの失敗をした)。弱くなったら、アンダータイムでもとにかくフィニッシュすること。先で上がるだろうと安易に考えず、0.2m/s でも上がること。高度が足りないときはフィニッシュマージンを削ったフィニッシュを考えること。結果フィニッシュに高度が足りず、フィニッシュに届かずリスタート。 やってはいけない大失敗の日。
5/28 day3 2h AAT 5位 / 23機 100km/h 得点率 74%
積雲。前日の失敗を反省して、主体的に、とはいえ慎重に。上位陣と差が付いたのは悪かった2ndエリアの場所の選択だが、コンディションが悪いエリアなので慎重にガグルと行動する選択。3rd エリア手前で十分に高度を取って、慎重に3rdエリアもすすめた。とはいえ、ファイナルグライドは慎重すぎて高度余り、一緒にスタートした RX から 3分遅れ。
5/30 day4 1+45 AAT 5位 129km/h 得点率 96%
積雲ショートタスク。予報では夕方サンダーストームが来る予報で早めのフィニッシュ。ガグル一斉スタートであまり差が付かなかったが、リフトでターンした最初の2旋回はどうしても遅れが出る。seeyou でみると旋回半径が大きいので、減速がまだ足りないように見える。
5/31 day5 1+45 AAT 12 位 92km/h 得点率 71%
積雲ショートタスク。北側にサンダーストーム予報でタスクは南の平野をメインにタスクセット。スタート前ですでに北側にサンダーストームが発生していて北側はストームに食われてしまって対流弱めに見えていた。スタート前の上昇に失敗して一度上げたのに高い高度をキープ出来ず、スタートに失敗。(ストームで不安定なときはエリアによって悪くなることがあるので一律に上がりづらくなる)。仕方なく遅れてスタート。北がストームで悪いので北には行かないプランが頭に残ってしまっていたのと、南は明らかに対流は弱いのだが、リスク分散を考えるとガグルにつられて南の対流の弱いエリアに奥まで行ってしまい、下げてしまってリカバリーに時間ロス。ショートタスクでは一度失敗するとリカバリーが効かない(タスク時間が短いで)。一緒にスタートした EG は早々に南をターンして北のエリアで速度を稼ぎ 97km/h 87%(北のエリアが回復した)
北のエリアの悪いイメージとして残ってしまったこと、リスク分散を考えて悪いガグルについてしまったこと(ガグルと分かれて悪いコンディションでも自分でターンするかどうか)が難しい判断だった
6/1 day6 1+45 AAT 11位 100km/h 得点率 69%
同じくサンダーストームコンディション。スタートは成功。1st レグ順調だが、この日もガグルが悪い方向に行ってしまい、ガグルと分かれられず下げてしまう。(なぜかガグルは東の丘に行かず、低いエリアを飛んだのでリフトがまとまってない)
低いトップで、リスクが高いときにガグルと分かれる判断が難しい
6/2 day7 1+45 AAT 6位 84km/h 得点率 88%
上空が覆われてしまい悪化傾向。タスクも fix task から AAT に変更。
1st Area はなんとか届いた後はコンバージェンスで良好。
2nd Area は完全覆われてしまい dead air を飛び越えて、ストームフロントで上げ直してフィニッシュ。悪い状況になってもあきらめず、淡々と飛べたのはとても良かった。弱い中なのでとにかく慎重に前に進んだが、皆さん果敢に前に探しに行きます。
ガストフロントの弱いところでの上がりはおいて行かれた。水をもっと抜くべきか、どの程度持っておくべきか、の判断がまだ決められてない。ここは要改善。
まとめ 改善点
・弱い中でのあがり
1st, 2nd ターンで遅れる。速度が大きい。バンクが浅い
弱いコンディションで特に顕著に差が出る(スタート前、悪くなってから)
・弱くなってからの水の抜く量?グライドと、上がりの兼ね合い
・練習不足を感じました。特に試合勘が悪くなっていて、状況の変化にオートマチックに体が反応出来ていませんでした(day2 のフィニッシュへのギアチェンジ)。年間2試合(1週間 + 1週間) + 自分の練習時間 が理想です(休み足りない。。)
・事前のイメージトレーニングでの集中力の不足を感じました。自分のクラブの理事を引き受け、協会の理事を引き受けて、プライベートの時間を使う上で、本当に自分のフライトのために使う時間(飛ぶことと、飛ぶことを考えるための時間)を確保することと、確保出来た時間の中で集中しきることを考えます。
・トップが低く(1600m - 1800m)、地面が高い(400 - 600m) ので、使えるバンドが狭い(1000-1200m) 状況のフライトが続いたが、狭いバンド、低いトップでのレースの練習にはなった。
・上記コンディションのため、ガグルか、ソロか、の選択でリスクマネージメントの観点からガグルを選んでしまいがちになった。ソロの判断が難しい(不安定でリスクが大きい)。day2 で失敗したことで、day5, day6 がコンサバティブになりすぎてしまった。
・丘・谷からトリガーされるイメージが後半ようやく出来てきた(最初からもっとわかりやすいと思ったが、谷が短いため加速が悪いのか、谷風のイメージが感覚と異なる)
・丘のエリアなので、平野と異なり、フィニッシュマージンを気持ち的に減らしづらい(地面がうねっていて滑走路が見えづらい。)谷が南北で、滑走路が東西のため、最終旋回点が東から西向きにフィニッシュする際は南北の丘が結構プレッシャーになる。南から、ないしは北から谷沿いに最終レグが設定された際も、フィニッシュ手前に丘がある。地元勢は結構果敢に攻め、フィニッシュリング通過後そのまままっすぐ畑に降りるのがある。(ハンガリーではフィニッシュリングの最低高度を設定していたが、チェコではフィニッシュリングの最低高度は設定されていない)
・JS1 のグライドの良さを改めて感じました。高翼面荷重でドルフィンの状況ではそこまで差を感じませんが、水を抜いてからの一定速度のグライド(160-180km/h)では差が大きくなり、さらに水を抜くとさらに差を感じます。弱い日ほど、アドバンテージが出るイメージです。
まとめ できた、できていること
・失敗したときも、弱くなってしまったときも、気持ちが下がらず、淡々と飛べている
・クルーズバンドが低いコンディションでの速度選択、リフト選択の対応
・雲の選択を迷わずに選択出来た
・弱い状況で下げてしまってからのリカバリーも淡々と出来た(焦らなくなった。リフトさえあれば自信を持って上げ直せる)
練習不足を補うために、次なる練習プランを計画中です。
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