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2014/08/04

Day6、ビッグサンダーストーム!

 8/3(日)Day6、今選手権初めてのRacing Task(旋回点が小さく、コースが固定)でした。
赤がMARUの参加している18mクラスで、距離は330km、どのクラスもレシュノ東側のエリアを飛ぶタスクです。
朝のブリーフィングでは、お昼過ぎから好条件で夕方にストームが来るかも?との予報でした。この3日間いまいちなお天気が続いていたので、今日はスピード勝負!という雰囲気でしたが、結果的には天気の変化が激しく、午後から急に積乱雲が発達し、多くのグライダーがアウトランディングする日となりました。

朝8時半:いかにも秋晴れ、という空模様です。今選手権が始まって一番の澄んだ空でした。開会式の頃より日が傾いて、秋が近づいた感じがします。

9時半:グリッド(準備が出来た機体を滑走路に並べる)完了。気温も上がってきて朝の鱗雲もなくなりました。


12時過ぎ:積雲ができはじめています。スタッフの皆さんも暑そうです。過ごしやすくなったかと思いましたが、やっぱりまだ夏です。一つだけ急にモクモクと高く伸びた雲がありました。振り返ってみれば、これが、上空に不安定な層があって、この後突き抜けるサインだったのでしょうか?

13:36、18mクラスのStart Gate Open. MARUは約20分後にスタートしました。このとき大会本部から無線が入ります。「タスクエリア中央にビッグサンダーストーム。」で、どうすれば...?という気分ですが、空を見て、気象データを確認して、ひとまず状況をMARUに伝えます。

 その後しばらく順調に進み、1時間後にMARUから無線。「第1旋回点方向、真っ暗で進めません」衛星画像を確認して返信。「この先は、南側20kmまで雲が広がってます。旋回点自身は今のところ晴れ。ライブトラックの15mクラスは南へ迂回しています。」帰宅後に聞いた話では、このあたりは雲の薄いところを南東へ進んだそうです。確かに赤外画像にも薄いエリアが見えています。

15:13(90km先、高度600m付近)MARUから電話。「どの方向も真っ暗で、どうしようもないので諦めて帰ります。帰れそうかレーダーの確認を。」レーダーや赤外画像、地上の風や周辺の空の様子を確認します。白黒の赤外画像だけでは発達具合がわかりにくいので、カラー化したデータも見比べてみました。「南側から迫ってきていますが、帰り道はなんとか大丈夫そうです。レシュノ周辺20kmはまだ晴れています。」

着陸直前の空。なんとか雨が降り出す前に着陸できそうです。南風10m、ガスト20m。大会本部も強風に注意!と風向風速のアナウンスを続けています。

 こんなに急速に発達するとは予想していなかったので、地上班もパイロットもちょっと焦りましたが、無事に帰ってきてくれて何よりでした。私たちが機体を片付けている頃、各国チームが続々とリトリブ(途中で着陸した機体のお迎え)に出発していきました。

 本日の疑問。今日の天候急変の要因は何だったのでしょうか?どこかに変化を予測するサインがあったのか、後日ゆっくり検証してみたいと思います。まずは気持ちを切り替えて明日のレースに備えます。

1 件のコメント:

  1. Yama Yasuhiro2014/08/04 10:11:00

    朝の天気からは想像できなかった雷雨ですね。
    ポーランドでOLしたら、GPSがないと場所が皆目わかりませんね。

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