福崎さんには久しぶりの滑空場なのでまずは滑空場でのオペレーションの慣れと体作りから実施します。今回も東工大OBの皆様のDuoDiscusT を借用させて頂いてのフライトとなりました。
3/16のフライト(OLCリンク)
ローカルは寒冷前線の前になってしまい、晴れた3月なのにもかかわらず全く良くなく、先に寒冷前線の通過した北側からずり落ちた後は移動できなくなってしまい、しばらく待機。ようやく前線が接近したことで対流が活性化し、足利でコンバージェンスに入ってからは秩父の手前まで前線が続いていました。その先がうまくつなげずに山越えはできませんでした。アメダスとトレースを重ねてみると地上風の吹き出しと前線の移動の様子がよく分かります。
09:00 地上図 一見西高東低ですが、高気圧に キンク(曲がり角)があるときは注意 |
1200 気圧の谷が2本有り、まだもう一本 が抜けきらずきれいに冬型にならない |
12:00 奥日光アメダスが北西風 吹きはじめのサイン。 北から冬型になる |
1500ようやく2本目の谷が通過 |
15:00 北西風がしっかりし始めて 前線が形成され始める。珍しく渡良瀬川のほうが早く抜けてきて、足利で妻沼よりも一足先に前線コンタクト。前線をたどって南西へ移動開始 |
1800 やっと冬型へ |
16:00 北西風の強まりで前線が南下していく、前線にあわせて 我々も妻沼直上を通過して南西へ |
17:00 風が吹いているのは西は寄居まで、秩父は吹い ていない。 秩父から先のルートが見当たらず、前線を東北東へ移動。丁度工事中の圏央道上空を移動しながら関宿まで |
着陸後、前線はさらに都内へ移動。東京湾を吹き込 んでくる南西風とぶつかり、東京都と埼玉県の県境(川口の荒川のあたり)に前線を形成。良く出現するパターンです。 3/17のフライト |
この日は渡良瀬遊水池の野焼きと重なってしまい、野焼きの影響でローカルが良くなかったのでエンジンランで小山市へ、そこからはストリートが鬼怒川の東側に発達しており、栃木ヘリポートまで往復できました。鬼怒川の東には何本か南北の小さな川が流れているのですが、川の間は台地になっており、南風が吹き込む沢状の地形になっている部分があります。今回のフライトですと桑島橋の不時着場の東側がそのポイントで、この場所は南風の時はリフトが発生している可能性の高い場所です。高気圧後面で南風が強まってしまい、予定よりも20分ほど早めにファイナルグライドしています。
鬼怒川とその東が台形になっているのがわかりますか?(航空写真でみると河岸段丘がよく見えます |
標高が上がっているところから南風でトリガーされて上がるポイント。ここは必ず上がります。 |
夜はポーランドでのオペレーションについての打ち合わせを実施、2008年ドイツ世界選手権、2012年ポーランド国内選手権に次いで3度目の海外大会でのクルーなので、慣れたものです。
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