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2017/10/29

2017プレグライダー世界選手権大会 パイロットレポート Task3 6/28 タスクキャンセル

この日は結果的にはオープンクラスは全機曳航後タスクキャンセルになりましたので、経緯をメモ。

朝は霧が発生し視程 100m 。チェコの衛星写真チェコ全土のライブカメラを見るとプラハの南から西にかけてブルタバ川沿いのエリアのみFog が出ているのが分かります。(上の Mapa Webovych kamer をクリックするとgoogle map 上でチェコ全国のライブカメラが見えます。これとても便利です。ウエザーニュース様、日本でも是非!)。topmeteoの cloud distribution 予報を見ても Low Layer Clouds に 500ft 以下の 黄色の Fog が出ていました。(初めて見ました)

川沿いの低地、湿ったエリアで霧予報(黄色)


霧は次第に晴れる予報になっていますが、霧の影響でリフトが弱まることが予想されるので今日は厳しい一日になりそうなことを予想しました。

ブリーフィング後は予報は良い方向に外れ、全体としてはヨーロッパに低気圧の中ですが不安定ながらも隙間の晴れ間はある状況になりました。。

ただし湿った空気の中で昇温するのでサンダーストームになりやすい。2016年のチェコ選手権のような感じになります。

11:30曳航開始予定が12:00, 12:15, 12:30, 12:45 と遅れていき、12:30 頃からローカルも積雲ができはじめて、13:00曳航開始が fix しました。発達しはじめるとどんどん過剰発達してしまうのも予報通りです。
12:00 PLZ(プルゼニ) でローカルサンダーストーム

14:00 更に広がる

今日は15m (16機)、open (23機)、Club (25機)の順番での曳航です。初日実績で曳航機5機で 66機を 90分でしたので、大体10機で 15分計算です。13:00曳航開始で15mクラスが15分、オープンクラスはさらに35分なので、オープンクラスの曳航終了は13:50, 14:10 がゲートオープンと予想してほぼぴったりでした。

13:00曳航開始時は雲量 2/8 の空だったのですが、数値予報の通り次第にオーバーキャストになり始めました。

私はオープンクラス23機の5機目(2列目)の曳航順でした。オーバーキャストなので離陸直前に iphone版の topmeteo で衛星写真を確認すると(15分刻みの最新が見れます)南からやってきているオーバーキャストが抜ければ更に南に好天エリアがあることが分かったので、「ここはしのぎ時」、と覚悟して、まずは丁寧にあげて南に移動する方法を模索しました。

あがってみると確かにリフトは無いですが、リフトが無いときはあるところ(オーバーキャスト前に貯まった熱が放出されるところ)に皆さん集まるので、注意して探すと真後ろの曳航経路上の積雲のカスの下で上がり始めました。対地1000mまであげたところで、南に晴れ間が近づいてきたので、南へ移動、なんどかトライを外しながらようやく上げ始めました。この時点でダウンウインドの無線が聞こえ、ベテラン選手が下で上がらずに苦労しているのをみると、曳航順番でかなりコンディションに差があったことが分かりました。

結局ゲートオープン2分前にopen クラスはタスクキャンセルの無線が入りました。すでにゲートオープンしていた 15m クラスは続行となりました。タスク継続か、キャンセルか、曳航を途中で中断して悪いエリアの通過を待てば、タスクが出来たかも知れません。なかなか判断が難しいところですが

2017/10/21

XCSoarのセットアップ 、Skylines.aeroでトラッキング

XCSoar の比較テスト 左 Huawei P8 Lite 5 inch 右 ZenFone  Max (5.5 inch) 
反射防止未装着。画面の反射の映り込みが見づらい
反射防止フィルター張り付け 画面明るさの自動設定をオフにして最大明るさに。反射の映り込みが無くなり、かなり見やすくなりました

Cambdrige PocketNav
on Cassiopeia(1999-2001)
Winpilot on ipaq 3600-3900 (2002-2007)
SeeyouMobile on ipaq H5500 (2008-)
→ Oudie (2011-)
とナビゲーションディスプレイを使っていましたが、時代の流れに乗って XCSoar を試してます。初 Android です。
  • ハードウエア
    • Android スマートフォン
      • ASUS Zenfone Max ZC550KL
      • 検討ポイント
        • 価格 1-2万位
        • 画面サイズ、明るさ
        • バッテリーサイズ
      • 結果
        • 中古で1.5万くらい。
        • ちょっと重い(202g)が RAM mount で取り付けてみた感じでは問題なし。
        • バッテリーが大きい (5000mAh) を選んだ(外部バッテリー無しで一日使えるモデル。フライトコンピューター接続無しでスタンドアロンで使う予定)
        • 太陽の下で見やすい明るさ。(明るさ最大にする必要有り)
      • XCSoar だけを使うならSIM無しでokだが、後述の skyline.aero を使うためには SIM があった方が良いので IIJmio のデータ通信専用SIMを追加。
      • Android OS は1年でアップデートに対応しなくなる。(Android OS7.0 非対応)。驚き。セキュリティ上どうなの?
      • 音声認識はiphoneに比べるとイマイチ。やっぱりハードとソフトのインテグレーションは垂直統合ベンダーの方が優れている。。
      • 2020/05 買い換え(買い換え記事
    • 反射防止フィルター ラスタバナナ ZenFone Max ZC550KL フィルム 指紋・反射防止 ゼンフォンマックス 液晶保護フィルム T729MAX
      • 必須。無いと見づらい
    • 吸盤マウント
    • PDAホルダー

    • XCSoar日本語マニュアル (ver6.4) 
    • XCSoar設定Tips集(page 14以降参照)
      • Config → System
      • Site Files
        • mapファイル 中部~関東~東北
          • クラブ員のSさん作成済み(自分で mapファイル作成は何度かトライしたが途中で失敗するのであきらめました)
          • Android の中の XCSoarDataフォルダにコピー。アプリを再起動したらマップがみえるようになります。
          • 北海道の map はXCSoar上からダウンロードできるようになっていますが、なにか登録する方法あるのでしょうか?
        • 木村さん作成 map ファイル
          • 東北エリア、山梨エリアの地図ファイルあります
        • Airspace ファイル
          • 以下kosakaさんのおかげで OpenAIP に対応するようになったので、XCSoar では標準で空域ファイルがバンドルされています。Config → System → Site Giles → Site File → Airspaces → Download で世界中のAirspaceファイルが入手でき、中に Japan_Airspace.txt があります。
          • Japan_Airspace.txt を読み込みエラーになるときは、下の方にスクロールすると JP-ASP-national-OpenAIP.txt ファイルがあるのでこちらを利用してください(2023/3/6追記)
          • Open Air 形式。ハングパイロットのkosaka様ありがとうございます!東日本をカバーしています。最新版では無いので利用は自己責任でお願いします。
          • Worldwide Soaring Turnpoint Exchange からダウンロード出来るようになりました。
          • OpenAIP にも掲載されるようになりましたので、OpenAIP と連動するアプリはairspace file が自動更新されるそうです。日常的に使っていそうなアプリだと、OLC、Seeyou、Skysight など
      • プロファイルファイル
        • SteFly のページで Stefan Langer さんのプロファイルが公開されているので、こちらを読み込んで、Site Files のところを直すと InfoBox の設定がそのまま使えます(2023/3/6追記)
      • Map Display 
        • Orientation
          • Cruise Orientation
            • Heading Up
          • Circling orientation
            • North Up
        • Elements
          • Ground track
            • on
        • Terrain
          • Terrain colors
            • White
      • Glide Computer
        • Safety Factors
          • Arrival Height
            • 1000ft
      • Gauges
        • Audio Vario
          • Audio vario
            • on
          • Volume
            • 20%
      • Look
        • Screen Layout
          • InfoBox geometry を 12 にセットして12個だすと、フォントが小さくて見えづらい。フォントサイズを 150% にすることで解決!
        • Config → Look → Language, Input → Text size
        • Infobox(Navbox)のレイアウト例 by Stefan Langer
          • Stefanのプロファイルもあるので、インストールすると楽
      • Setup
        • Logger
          • Time step cruise
        • Auto Logger
          • on
        • Units
        • Time
          • UTC offset 9h
        • Tracking
          • Livetrack, Skyline のアカウント情報をインプット
      • Config → Plane
        • New で追加、Polar List でグライダーを選択
      • Config → Devices
        • GPS を選択 
      • InfoBox 設定(今後利用して便利な設定を記載)

      • メニューは探しづらいので、総当たり的に最初のページから全部のパラメーターを試すのが良いと思う

skylines.aero でトラッキングの設定後、follow すると、follow下パイロットは上記のサングラス付きスマイルマークで上空でも見えます


    • Android 本体設定
      • 設定
        • ディスプレイ
          • 明るさのレベル
            • 「明るさの自動調整」をオフにして「明るい」最大に
          • 画面の自動回転
            • チェックボックスオフ
      • アプリ
        • ファイルマネージャー+ をインストール
        • IGCファイルがAndroid内に保存されるので、 Google drive とファイルマネージャー+を組み合わせて保存してます

  • インプレッション
    • GPSトレースが途中でたまに飛ぶ。
    • GR が Glide Ratio の略 Oudie の「L/D」に慣れた身としては一目で入ってこない。。
    • サーマル旋回中に表示が風に流されない。おかしいなあと思ったら、Trail Drift Compensation がデフォルト ON らしい

      Seeyou Mobile (左)と比較。トラックが流れていかない。。
      • ダブルタップ→Config → Config 1 → Wind → Trail drift を Off にする

    • 内蔵バッテリー 5000mAh なので、ケーブル不要は便利。平野では丸一日6時間くらい使って残量 40%。ウエーブフライトでは寒さのせいか、4時間ほどしか持ちませんでしたので、ウエーブの際は外部バッテリーを利用
    • 外部バッテリー利用時はmicro USBコネクタが画面下側だと足にぶつかるので、Rotation Control(Androidのアプリ)で画面を上下逆にして、micro USBコネクタを上側に持ってきました
    • 反射防止フィルターはとても有効
    • 加齢のためか、以前よりも画面を明るくしないと見づらい(以前は普通に見えていた HP ipaq H5500 や、Oudie1 の画面が見づらくなりました。。)
    • XCSoar のオーディオバリオはあまり参考にならないので使っていません
    • Thermal Assistant の表示場所を変えたい(InfoBox の上に出てしまう。InfoBox の配置を換えるか)
    • LX9000 や Oudie である Range circle (自分のポジションからの円を表示する)の機能を探し中(見当たらない)
    • トラック上に表示される矢印の先の数字の意味が分からないので調査中
    • Android自体がハングする。。信頼性はそこまでではない
    • GR
      • Glide Ratio 。使ってみての印象は LX9000, Seeyou Mobile, Oudie の L/D 表示と異なり、体感的にもちょっとズレがあって正しいL/Dを表示していない感じがします。気圧高度を取っていないためでしょうか。。?(気圧高度計と連携して使っている方どうでしょうか?)
    • XCSoar も SkySight と連携する機能が実装されるようです(GitHub をフォローしているとこのあたりの新機能実装に気がつけます)

2017/10/01

TEAM MARU クルーミーティング

TEAM MARU 2018の世界選手権に向け、Crewミーティングを行いました。
吉岡さん、市岡さんとも世界選手権は初参加となります。プレ世界選手権に参加して得た情報を伝えイメージをつかんでもらうと共にクルーとして対応してほしい事柄を共有しました。
2018年7月の大会に向け、準備を始めました。応援よろしくお願いします!